
今回、飲食に関する業務についている方へ『飲食店の利用』について、アンケートを実施しました。
飲食店の利用頻度や情報収集の方法、利用時のメモの方法などについてまとめました。
アンケート対象について
アンケートの期間は2020年11月27日(金)~12月3日(木)で、有効回答数は334名ありました。
※転職活動中の方は直近の勤め先の内容で回答
調査名 | 「飲食店の利用についてのアンケート」 |
調査対象 | 日本全国の飲食店関係者 |
有効回答数 | 334 |
調査期間 | 2020年11月27日~2020年12月3日 |
調査方法 | インターネット調査 |
■回答者の職種
飲食人の目的別「飲食店の利用」頻度
飲食業界に従事されている方の「飲食店の利用」について、目的別に利用頻度を伺ってみました。
職種ごとにどのような特徴があるのでしょうか。
■「勉強や他店調査のため」に利用される頻度
職種別にみると、下記がそれぞれで一番多い回答でした。
- 調理系では「2、3か月に1回」
- サービス系では「その目的では食べ歩きには行かない」
- 店長・SV系では「月に1回」
特に、店長・SV系の職種の方々は、勉強や他店調査のために、「月に1回」以上は他の飲食店を利用する割合は過半数を超えました。テレビや雑誌の情報、インターネットの口コミだけではなく、実際にお店に足を運んで、生きた情報を収集していることがわかります。
■「知人や友人のお店」を利用される頻度
1位:年に1回
2位:2、3か月に1回
3位:月に1回
割合は多少差はありますが、いずれの職種においても上記の順位となりました。
「知人や友人のお店だから」という理由だけでは、飲食店に来店する頻度は低いようです。
■「プライベートの食事」で利用される頻度
いずれの職種でも「月に2、3回」の回答が一番多い結果となりました。
特にサービス系や店長系の職種では、「月に4回以上」の回答も含めると、過半数を超えます。週1回~隔週で、プライベートの食事で飲食店を利用されていることがわかりました。
飲食店を利用する場面は?
飲食店の利用についての目的の詳細を伺ったところ、下記のような回答がありました。
- 食べ歩きのため(中食 (惣菜・宅配など)、本部職 (人事、業態・メニュー開発等))
- お食い初め、七五三、法要などの、記念日使い(居酒屋/調理・キッチンスタッフ)
- 帰宅が遅くなったり疲れていたりして作りたくないときに利用する(フレンチ/調理・キッチンスタッフ)
- 美味しいご飯を食べたいから(和食全般/料理長)
- 旅行で名物料理の食べ歩きをする(居酒屋/ホール・サービススタッフ)
- ラーメンが大好き(中華料理/調理・キッチンスタッフ)
競合や他店の調査以外にも、記念日やハレの日での利用、「美味しいものが食べたい」といった純粋に飲食店で食事をするのが好きという方が多いようです。
飲食店利用の実態!予算は?飲食人の情報収集の方法とは
■ひと月当たりの飲食店利用にかける金額
前述で回答のあった飲食店利用の目的別に、いくらくらいの金額を使っているのか伺ったところ、どの目的においても「月5,000円以下」と回答した方が多かったです。
単身世帯の外食の平均費用は、コロナ感染拡大前は1ヶ月あたり13,852円とされており、一般消費者の方が、外食費が高い結果になりました。
※参考:家計調査 家計収支編 単身世帯(2020年1~3月)/「政府統計の総合窓口(e-Stat)」
飲食店によっては、「まかない」が提供される場合があり、外食にあまり費用をかけない方が多いのかもしれません。
■利用する飲食店の情報入手方法
飲食業界の最新情報を得る方法はたくさんあります。
そんななかで、今回のアンケートで得られた利用する飲食店の情報の入手方法は、「飲食店検索サービス(食べログやぐるなびなど)」「SNS」「同業者からの情報」の順で、多い回答となりました。
検索サービスやSNSなどのWEB検索が多いことから、受け身ではなく積極的に、飲食店についての情報を収集している方が多いようです。
他にも「散歩中や帰宅途中に見つける」「Googleマップから探す」などの意見もありました。
飲食店利用時の飲食人の「食べ歩きメモ」とは
■飲食店利用時に、写真撮影や、気づきや感想をメモしているか
全体の67.8%の方が、飲食店利用時に記録・メモを残していると回答しています。
特に「店長・SV系」の職種では、『はい』と回答した方が78.3%と、店舗運営・マネジメントを任されている方の多くは、他の飲食店の料理や、サービスにも目を配り、その気づきを自社や自分のお店に活かそうとしていることが伺えます。
■気づきや感想の記録やメモの方法
飲食店利用後の気づきや感想の記録やメモの方法について伺ったところ、「写真に残す」という回答が一番多かったです。
具体的な方法としては、以下の回答がありました。
- お店や料理の写真を撮り、SNSに感想と一緒に投稿してる(ラーメン/ホール・サービススタッフ)
- どんなお店であっても最低3つは良いところを見つけ、スマホやメモ帳に書き出す(居酒屋/店長・マネージャー)
- 盛り付け、お皿など、各お店のこだわりやコンセプトを写真に撮り、メモを入れて保存している(洋食全般/調理・キッチンスタッフ)
- スマホのメモ機能に、使っている食材や、サービスの人の説明をメモ(ホテル/調理・キッチンスタッフ)
料理の写真を撮るだけではなく、感想や気づきも一緒に記録されている方が多いようです。
■他人に情報公開、共有をしているか
今回のアンケートで回答をされたうち約70%の方が飲食店利用時にメモや写真などの記録を行っていますが、そのうち約40%の方は「公開や共有はしない」という回答をしました。
職種別にみたところ、各1位の回答は以下の通りばらばらの結果になりました。
- 調理系は「公開や共有はしない」
- サービス系は「SNSやblogなどで不特定多数の人に公開・共有する」
- 店長・SV系は「職場の人や知人のみに公開、共有することがある」
「メモは公開しないが写真のみSNSで公開する」という回答もあり、あくまでメモは個人的な記録として残している方が多いようです。
■記録・メモで困っていること
メモを取ったり、写真を撮るなど、記録の方法はさまざまありますが、週1回~隔週で飲食店を利用されているとその分情報もたくさん蓄積されていきます。
では、記録を残していくなかで、どのようなことに困ったり不便に感じているのでしょうか。
1位:分類する時間がない
2位:すぐに探せない
3位:多くて見返す時間がない
飲食従事者の方の多くが、飲食店を利用した際の感想や気づきをメモしている一方で、メモの整理がされていないため、不便を感じていることがわかりました。
まとめ
今回のアンケートでは、飲食業界で働くの多くが、他店の飲食店も利用されていることがわかりました。
また、多くの方が飲食店を利用する際に、写真や感想などを残していました。
この情報が、簡単に整理でき、必要に応じて情報を探しやすい仕組みであれば、飲食業界で働く方にとって役立つ知識やノウハウになるかもしれません。
クックビズでは、飲食業界で働く方をサポートする、アプリの企画・開発するためアンケートを実施しております。
アンケートは、飲食人による、飲食人のためのアプリ「ククロ」でご回答いただけますので、是非、ご活用ください。