
最新の家電製品には、驚くようなアイデアや機能が満載です。なかでも調理家電のジャンルでは、「家電」とはいえ飲食店でプロが使えるような本格的な商品が登場しています。
今回は【料理編】に続いて【ドリンク編】として、飲み物に関連した最新調理家電(電化製品と調理アイテム)を紹介。商品をセレクトしてくださったのは、前回に引き続き、東京・二子玉川の「二子玉川 蔦屋家電」で食の分野を担当するコンシェルジュ・武藤理佳さんです。
「蔦屋家電にご来店されるお客様には、〝ここに来れば、きちんと選ばれたものがある〟と期待してくださっている方が多いんです」と武藤さん。お客様は安いもの、手軽なものというよりも、本当にいいもの、長く使えるものをじっくり検討して買っていかれるそうです。
〝いいもの〟の基準の1つは、デザイン性。家の中に置いたときにすっきり見えるか、スタイリッシュかどうか、は大事なポイント。今回武藤さんがおすすめしてくださったドリンク関連のアイテムはいずれも、飲食店内でも映え、機能も充実したものばかりです。
では、武藤さんのコメントとともに、料理人もほしくなるドリンク関連の7つの商品を見ていきましょう。
目次
グレープフルーツを丸ごとジュースに!ユニークな新ドリンクを楽しむ
■CAJYUTTA(カジュッタ)
「CAJYUTTA(カジュッタ)」はグレープフルーツの外皮をむかずに、丸のままの状態から果汁を絞ることができるジューサー。グレープフルーツをカジュッタ本体のヘッド部分に差し込んでハンドルを下げ、電源スイッチを入れると、刃物ユニットが回転し、グレープフルーツの外見をそのままキープしながら内側の果汁だけ絞ることができます。
グレープフルーツの器の中には粗絞りのジュースがたっぷり。どうやって作ったの?と思わず聞いてみたくなるユニークさで、パーティーやイベントでも人気を集めそうです。
リキュールやソーダと合わせてカクテルを作ったり、シャーベットやゼリーなどのスイーツ、ドレッシングにもアレンジ可能。
「海外で飲食店を始めようとしている外国人や日本人の方が、お店で出したい!と買っていかれます。使い方が上手くなってくると、無駄なく、ロスを全く出さずに果肉を絞れるようになります」(コンシェルジュ 武藤さん)
インテリア感覚で店に置きたい!北欧生まれのコーヒーメーカー
■Wilfa Precision(ウィルファ プレシジョン)
「Wilfa Precision(ウィルファ プレシジョン)」は、ノルウェーの家電メーカー「Wilfa(ウィルファ)」のコーヒーメーカー。
フォルムの美しさだけ見てもほしくなるアイテムですが、機能も充実。バリスタ世界チャンピオンの監修により、理想的な抽出温度と抽出速度でドリップコーヒーを淹れることができる仕様になっています。
ハイパワーで正確なヒーティングシステムで、コーヒーの抽出に適した湯を素早く沸かし、適温をキープ。ドリッパーにはコーヒーの抽出量をコントロールするダイヤルがあり、コーヒーの抽出速度を調整することで、味わいを微妙に変えることができます。
「機能はもちろんのこと、デザイン性が抜群です。タンクの容量が大きく、最大で1.25リットルまで給水できるので、コーヒーを一度にたっぷり抽出できます」(コンシェルジュ 武藤さん)
ボタンを押すだけで本格的な1杯が飲めるエスプレッソマシン
■JURA(ユーラ) E6
「JURA(ユーラ)」は、スイスのメーカー。世界的に知られるプロユースのコーヒーマシンメーカーですが、「JURA E6」は家庭用のエスプレッソマシン。業務用の物に比べてコンパクトで洗練されたデザインが人気です。
独自の抽出プロセスが最高の風味を引き出し、最高品質のバリスタスタイルのコーヒーをシンプルな操作で抽出できます。きめ細かいフォームドミルクが作れるのも魅力。
「ボタン1つでエスプレッソが出てくるという手軽さ。簡単な操作で本格的なエスプレッソが淹れられる、と好評です。お手入れも楽なのがいいですね。」(コンシェルジュ 武藤さん)
使いやすさを追求するブランドOXOのグラインダー
■OXO(オクソー) バリスタブレイン グラインダー
「OXO(オクソー)」は、1990年にアメリカで生まれたキッチン雑貨のメーカー。老若男女、多くの人にとって使いやすいユニバーサルデザインの理念に基づいて製品を開発しています。「OXO(オクソー) バリスタブレイン スケール付グラインダー」は、コーヒー豆専用のグラインダー。エスプレッソ用の細挽きからフレンチプレス用の粗挽きまで、実に38段階の挽き目が設定でき、好みに合わせた微妙な調整が可能。デジタルスケール内臓で、正確な量の豆を挽くことができます。操作しやすく見やすいインターフェイスや、お手入れしやすい仕様などは「OXO」ならでは。
「挽き目の細かい調整ができ、豆を均一なサイズに挽くことができます。スケールが内蔵されているのも便利で、まずはざっくりした分量の豆をセッティングして、使うグラム数や杯数を設定すれば、正確な分量を挽くことができて楽です」(コンシェルジュ 武藤さん)
保温機能が便利なケトル
■OXO(オクソー) ドリップケトル
「OXO(オクソー) ドリップケトル 温度調整&タイマー機能付」は、温度調整・タイマー機能付きのケトル。
40度から100度まで、1度単位で温度設定が可能。設定温度に到達した後は、自動で30分間の保温モードに入ります。ハンドドリップにかかる時間を計れる、カウントアップ式のタイマー機能も。注ぐときに手に負担がかからないように重量のバランスを調整したデザインで、「OXO」ブランドらしいシンプルですっきりとしたフォルムです。
「設定温度まで加熱した後、その温度をキープしてくれる保温機能は珍しいんです。お湯が適温になった時にすぐドリップできればいいのですが、飲食店ではタイミングよく対応できないこともありますよね。これは、飲食店の方に特におすすめです」(コンシェルジュ 武藤さん)
コルクを抜かずに注げる!フレッシュな風味を保つワインアイテム
■CORAVIN(コラヴァン)
「CORAVIN(コラヴァン)」はコルクを抜くことなくワインを味わえる、画期的なアイテム。
ワインのコルクにニードルを押し込み貫通させ、コルクを抜かずにワインを注ぐという仕組み。グラスに注いだワインの量と同じ量の窒素ガスがボトル内に注入され、ワインの酸化を大幅に抑制。フレッシュな風味を長期間キープできます。
高級感のあるモデルとお手頃価格のモデルがあり、用途に応じて使い分けられます。ナチュラルコルクが使用されているスティルワイン向け。

コラヴァンのラインナップ(左写真)。左端のブルーのものがお手頃価格のモデル(43,070円 税別)だが、機能的には他と劣らず、飲食店のバックヤードで使うには十分な商品。人工コルク、スクリューキャップのワインや、スパークリングワインには使用できない
「たくさんの種類のワインをグラスで提供したくても、管理が大変ですよね。これまで飲食店ではグラスワイン提供用に大きなワインサーバーを使っていたケースが多かったと思いますが、これならもっと手軽に導入できます」(コンシェルジュ 武藤さん)
ワインがあっという間に熟成する?超音波でまろやかな味わいを実現
■Sonic Decanter(ソニックデキャンタ)
「Sonic Decanter(ソニックデキャンタ)」は超音波の振動によってワインを攪拌し、酸素を抜いて、ワインの味と香りを引き立てる商品。これまでになかった革新的なアイテムです。
本体に水を入れて、ワインを瓶ごとセット。スイッチを入れて数分待てば、まろやかな味わいに。ワインだけでなく、ウィスキーや日本酒にも効果があるそうです。飲食店に1台あれば、お客様も好奇心を持たれるかもしれません。
「ソニックデキャンタを使ったワインと、何もしないワインを飲み比べてみましたが、味が違いました。味わいがやわらかくなっていましたね。高級なワインではなく、デイリーなワインで試してみるのがおすすめです」(コンシェルジュ 武藤さん)
まとめ
優秀なアイテムの力を借りれば、ユニークなドリンクや、専門店に負けない味わいのコーヒーが提供でき、ワインの保管の悩みも解消できそうですね。最新の家電や調理アイテムは日々進化しています。「二子玉川 蔦屋家電」では商品展示に加えて、定期的に商品のデモンストレーションも行っているので、ぜひ足を運んで、機器に触れてみてください。
■今回取り上げたドリンク用アイテム
■取材協力
店舗名 | 二子玉川 蔦屋家電 |
住所 | 東京都世田谷区玉川1丁目14番1号二子玉川ライズ S.C. テラスマーケット |
TEL | 03-5491-8550 |
通販 | 二子玉川 蔦屋家電 通販サイト |