世の中にはいろいろな専門店がありますが、ツバメの巣の専門店と聞いて皆さんはどんなお店をイメージされますか?
今回ご紹介するのは、日本唯一のツバメの巣の専門店「nest is(ネストイズ)」がツバメの巣が入ったスイーツを展開しているカフェ「Dessert cafe nest is(デザートカフェ ネストイズ)」です。
2017年11月、高級化粧品やビューティサロンが並ぶ恵比寿三越の1階にオープンした「Dessert cafe nest is east(デザートカフェ ネストイズ イースト)」は、2015年5月に大阪・箕面市にオープンした「nest is(ネストイズ)」の東京初出店となる2号店です。
ガラス張りの明るい店舗は、淡いピンクの壁に白のカウンターという優しい雰囲気。店内にいるだけで、気持ちが華やぎます。(写真は恵比寿の「Dessert cafe nest is east(デザートカフェ ネストイズ イースト)」)
目次
「ツバメの巣」を知ってもらうためのショップ
中華料理では、スープやデザートで用いられるツバメの巣。
フカヒレやあわびと並ぶ高級食材で「東洋のキャビア」としても知られ、中国では1,200年以上前から食されてきました。美容や健康にとても良いとされ、絶世と美女といわれる楊貴妃や西太后も好んで食したと伝えられています。
中華圏ではツバメの巣を健康や美容のために毎日食べるのは珍しいことではないそうですが、日本ではまだそこまで馴染みがありませんね。
そもそもツバメの巣って何なのでしょう?どんな効能があるのでしょうか?
今回は「株式会社ネストイズ」のブランドマネージャー 岡本周さんにお話を伺いました。
「店舗で扱っているツバメの巣は、アナツバメという種類のツバメの巣です。日本のツバメは軒先に巣を作りますが、アナツバメは断崖に巣を作ります。日本には生息していないので、弊社で扱うツバメの巣は、インドネシアのカリマンタン(ボルネオ島)で採取されたものです。ツバメの巣に含まれるシアル酸という物質は、免疫力の向上に効果があると言われています」
自然界で作られるツバメの巣。シアル酸の含有量はローヤルゼリーの200倍というから、貴重な食材として注目されるのもうなずけます。店舗で扱うツバメの巣は、シンガポールのパートナー企業(Yan Yuan)が収穫からパッケージングまで手作業で行っているそうです。
「収穫したツバメの巣は、手作業で丁寧に洗浄して乾燥させます。仕上がりをよく見せるため、漂白をしたツバメの巣がまれに販売されていることがあります。口に入れるものですから、安全性は私たちが一番力を入れていることです。取り扱っているのは、無漂白、無添加、無成型のツバメの巣です」
一般に手に入りやすい食材ではないため、ツバメの巣を食べたことがない人の方がまだ多い日本。そんな日本のマーケットに向けて、「まずはツバメの巣の魅力とパワーを知ってもらう」、そして「実際に食べる場所を提供したい」というのが店舗展開の目的だそうです。
「アンチエイジング」ではなく「スローエイジング」
ツバメの巣が女性に愛されている理由には、その高い美容と健康効果があります。
たとえば、お肌のターンオーバーを促進し、ホルモンバランスを整える効能がそのひとつです。ツバメの巣にはエストロゲン、テストステロンといった6種類のホルモンや、上皮細胞の生成や修復を促進する特殊なタンパク質(E.G.F)など、美容に欠かせない成分がたっぷり含まれています。揺らぎがちなホルモンバランスを整え、お肌の弾力をアップし、くすみの解消や美肌を期待できる自然食材。女性が注目するのも無理ないですね。ツバメの巣の効能については国際誌学術論文の記述が「nest is(ネストイズ)」の公式サイトに掲載されています
「代表取締役の和田は若い頃から体が弱く、ひどいアレルギーを抱え、体に取り入れる食べ物にはかなり気を使っていました。そんな和田が、体調が優れない時に出会ったのが、ツバメの巣でした。自然由来のホルモンが豊富に含まれたツバメの巣のおかげで、免疫力がつき、体調が改善したという和田自身の経験が、『スーパーフードであるツバメの巣を多くの人に紹介したい!』という強いモチベーションの原点になっているんです」(岡本さん)
「nest is(ネストイズ)」のコンセプトは“スローエイジング”。年齢に抗うアンチエイジングではなく、年齢を重ねることを受け入れながら健康で美しく生活する。そんな価値観を大切にし、ツバメの巣を多くの人のライフスタイルに届けたいという想いがあるそうです。
ライフスタイルにツバメの巣を取り入れる
「Dessert cafe nest is east(デザートカフェ ネストイズ イースト)」の店舗やインターネットでは、乾燥状態のツバメの巣を購入することができます。
やはり高級食材。お値段は張りますが、ツバメの巣は希少性も高く、美容効果も高いため納得のお値段と言えそうです。なんと、定期的に購入して家庭で食べることを習慣付けているお客さまもいるそうですよ。
少し手間はかかりますが、乾燥状態のツバメの巣の戻し方は次の通りです。
- ツバメの巣をきれいな水に一晩浸す。夏場はラップをして冷蔵庫に入れる。
- 水を切ったツバメの巣を食べやすい大きさに裂いて耐熱容器に入れ、全体が浸るくらいの水を入れてラップをかける。
- 鍋やフライパンに耐熱容器が半分つかるくらいの水を入れ、沸騰したら耐熱容器を入れて蓋をする。
- 弱火で30〜45分程蒸す。
- 粗熱を取り、保存容器に入れて冷蔵庫で保存する。
難しい作業ではないので、慣れれば習慣化してしまうそうです。週末に乾燥ツバメの巣を蒸して、1週間で食べるのがオススメのサイクル。蒸したツバメの巣は冷蔵庫で1週間保存可能。
蒸したツバメの巣を1日10g食べるとすると、乾燥状態のツバメの巣2枚が目安になります。ツバメの巣は無味無臭で寒天のような食感なので、スープやヨーグルトに加えて手軽に食べることができます。意外な食べ方としては、ポン酢をかけるのも美味しいのだとか!
自分のご褒美やプレゼントにツバメの巣!
「Dessert cafe nest is east(デザートカフェ ネストイズ イースト)」の店舗では、イートインでツバメの巣を使ったデザートを、ゆったりといただくことができます!
フレンチレストランで勤務経験がある岡本さんがメニュー開発に携わり、身体に良い食材はもちろん見た目の美しさにもこだわったデザートは、女性を中心に大人気とか。
デザートには冷たいものと温かいものがありますが、なんと各デザートには蒸した30gのツバメの巣が使われているとか!ココナッツミルクやライチゼリーといった東南アジアの食材と組み合わされ、フルーティで落ち着いた甘みが印象的です。
一番人気は「ローストアーモンドミルクのプリンとツバメの巣のキャラメルソース(3,024円)」。ローストアーモンドをミキサーにかけ絞り出したアーモンドミルクの優しい香りが広がる1品です。
ツバメの巣は無添加・無着色。実際にいただいてみると、ツバメの巣自体は無味無臭ですが、食感を楽しむことができます。「美しくなれ〜」と念じながらいただいたのは言うまでもありません(笑)。
店舗では、デザート以外にもツバメの巣が入ったオリジナルの飲むゼリー(ローズ、ジンジャーなど8種類のフレーバー、1,944円)や、お湯や温めた豆乳を注いでいただくフリーズドライのツバメの巣「ネストブルーム」(1個3,996円)が販売されています。
「Dessert cafe nest is east(デザートカフェ ネストイズ イースト)」はカフェ・ショップの実店舗ですが、「ここを拠点にツバメの巣をもっと多くの人に認知してもらうための活動を展開し、ツバメの巣を日常のライフスタイルに取り込んでもらいたいと考えています」と岡本さん。
古くから「医食同源」と言いますが、ツバメの巣という自然の恵みをいただきながら、体の内面から美しくなって、素敵に年を重ねることができたら、とっても素敵ですね!
まだツバメの巣を食したことがない人は、まずは気軽にドリンクやスイーツを体験してみてはいかがでしょうか?
取材協力
店舗名 | Dessert cafe nest is east(デザートカフェ1 ネストイズ イースト) |
住所 | 東京都渋谷区恵比寿4-20恵比寿三越1F |
最寄駅 | JR恵比寿駅東口徒歩5分、東京メトロ日比谷線恵比寿駅1番出口徒歩7分 |
営業日時 | 11:00〜20:00(Lo 17:00) |
電話 | 03-6455-7827 |