日本のSAKEとWINEを愛する女性の会 集合写真

SAKE女」とは「日本産のお酒で国内外の方々に上手におもてなしができる女性」のこと。そんなSAKE女で組織される「SAKEとWINE を愛する女性の会」(以下、SAKE女の会)が設立1周年を迎えました。会員数は目標の1,000名を突破し、秋からは団体独自のお酒の検定「SAKE女検定」もスタートする予定です。
今回は、ゲストトークショー、日本酒やワインの試飲、お酒とおつまみのペアリング体験など、大盛況となった1周年記者会見の様子をお伝えします!

今、SAKE女の“おもてなし力”が必要

SAKE女の会が理念に掲げているのが「日本のSAKEとWINEと通じて、日本の魅力、伝統食文化の素晴らしさを女性のおもてなし力で全世界にアピールする」こと。SAKE女の会が発信していくのは、日本の酒といっても、日本酒だけではありません。日本で造られたワインやウイスキーなどすべてをボーダーレスに扱います。

代表理事は、ソムリエ、日本酒きき酒師などの資格をもち、トータル飲料コンサルタントとして活躍している友田晶子さん。昨年、SAKE女の会を設立した理由を「お酒が好きで日本文化が好き。そして自分のキャリアを、日本を知ってもらうために活かしたいと思っている女性がたくさんいる。一人の力は限られますが、組織にすれば何かできるのはないかと思った」と語りました。

友田晶子氏

中央が友田晶子氏

観光庁「訪日外国人消費動向調査2017」で、訪日外国人が日本に期待することの1位が「日本食を食べること」、さらに上位に「日本の酒を飲むこと」と回答するように、日本酒人気は年々アップ。2020年に東京オリンピック開催をひかえ、SAKE女の“おもてなし力”がまさに必要とされるのです。

1周年記者会見にはマスコミをはじめ、多数のインフルエンサーが参加。活動に注目が集まることについて「SAKE女の会や会員にとってありがたいこと」と、終始笑顔で対応する友田さん。「SAKE女」と女性が主体となっていますが、特にこだわりはないそう。「私が女性ですし、男性の会は沢山あるので女性の会にしていますが、男性のみなさまにもサポーターとして是非参加いただきたいです」と、2020年SAKE女1万人に向けて参加を呼びかけていました。

小池都知事や料理界の重鎮も応援

今夏の都知事選で、お酒好きでありながら勝利のために「断酒宣言」をした小池百合子都知事。晴れてお酒解禁となった小池知事は「お酒を通じて東京をPRしていきたい」と挨拶。「SAKE女の会には、どんどん発信していただきたい。私もお手伝いをしたいと思っています」と、エールを送りました。

小池百合子東京都知事

小池百合子東京都知事

服部栄養専門学校 理事長・校長の服部幸應さん、ソシエテミクニ代表取締役の三國清三さんもSAKE女の会の顧問に名を連ねます。日本料理界を代表するお2人も、女性パワーに期待するところが大きいようです。

「女性は熱心ですし、パワーがありますよ。普段大人しいけど、潜在的な力を秘めている。学校の生徒をみても、女性の方がどんどん就職するし、男性は押されているね(笑)」(服部先生)

「女性の方が真面目なので、良い活動になると思いますよ。男性は飲み会に走ってしまいがちですが(笑)、私のお店の9割は女性です。フレンチでも関心を高く持っているのは、実は女性なんですよ」(三國シェフ)

三國清三氏と服部幸應氏

(左)三國清三氏と(右)服部幸應氏

名誉顧問であるJTB代表取締役会長の田川博己さんは、友田さんの活動を7年前から応援。料理の脇役として捉えらえていたお酒を「主役」と考える発想は、目からウロコだったとか。友田さんの知識の深さと経験値の高さに信頼を寄せ、今後さらに観光業界でもお酒を主軸に様々な展開が望まれると期待を寄せていました。

SAKE女の会のSAKEには、焼酎や梅酒など全ての日本産酒が含まれます。会場では「友田さんから頼まれたら断れない」と、全国の酒造企業がブースを出展。第11回フェミナリーズ世界ワインコンクール2017の受賞ワインの試飲もあり、参加者は友田さんが選んだおつまみとのペアリングを楽しみました。

会場の様子

岐阜県・渡辺酒造店のアメリカ人蔵人ダリル・コディ・ブレイルズフォード氏は外国人ゲストとして来場。 日本酒の試飲コーナーには獺祭をはじめ希少な銘柄も並び、 積極的に試飲する SAKE女が集いました。

あなたも「SAKE女」として日本を世界にPR!?

インバウンド向けのフードサービスを展開する株式会社シェアプロの副会長 Isabelle Huppertsさんは、最近のインバウンドの傾向として、外国人観光客の日本の食文化への関心の高まりに注目しています。これからは、日本滞在中に料理学校で日本料理を学んだり、地方の酒蔵をめぐるツアーを楽しんだり、より日本の文化に入り込む観光へのニーズが高まっていくでしょうと語ってくれました。

インバウンド向けのフードサービスを展開する株式会社シェアプロの副会長 Isabelle Huppertsさん

Isabelle Hupperts氏

日本産酒の魅力発信や普及活動につなげるために、SAKE女の会は、今秋から「SAKE女検定」を開始。これはお酒による総合的な“おもてなし力”を問う検定資格で、誰でも受験可能です。検定認定者は日本産酒とその周辺文化を愛し、日本産酒の広い知識を持っているなど認められ、認定者名刺を発行することができるそうです。

2019年のラクビー・ワールドカップ、2020年の東京オリンピック、2021年には世界水泳選手権大会と、スポーツだけでも数々の国際大会が日本で開催される予定です。日本のお酒や文化をこよなく愛す海外の方と交流し、日本の素晴らしさを発信したい女性はもちろん、男性の方も出番です!SAKE女の会の活動に参加して、日本のSAKEの魅力を体感し、日本から世界にPRするのはいかがでしょうか。

参考サイト
「SAKE 女の会」ホームページ
「SAKE 女の会」Facebook
友田晶子公式ホームページ