こんにちは。クックビズ総研編集部の杉谷です。

飲食店の「接客スタッフ日本一」を決める全国大会「S1サーバーグランプリ」が、いよいよ来月12日に東京で開催されます。
第9回となる今年も熱い戦いが繰り広げられそう。

S1グランプリ過去の大会
※画像協力/NPO法人繁盛店への道 「S1サーバーグランプリ公式サイト」より

2月3日(月)には、全国大会に先立ち、大阪市北区の堂島ホテルを舞台に、今期の集大成として「S1エキシビジョン2014」が華々しく開催。
歴代のおもてなしの達人が関西に初集結しました。

開演では、主催者の「NPO法人繁盛店への道」理事長の柴泰宏さんがあいさつ。

「今大会は過去最高の900名を超えるエントリーと約70社の企業さまに参加いただきました。本日のエキシビジョンは、歴代の優勝者のサービスを間近で見ることができるまたとない機会。しっかり学んで皆さんで飲食業界を盛り上げていきましょう」と呼びかけました。

柴理事長 ▲ 「NPO法人繁盛店への道」理事長の柴泰宏さん

第一部では、歴代のグランプリ3名が今期の地区大会で与えられたお題にロールプレイング形式でアタック。
突然のハプニングや、お客様の不満、不信感にどう対応するのかが見せ場です。

例えば、第4回優勝者の布施知浩さんは、関西地区大会で与えられた『まだ…』の題目。
「お客様が食べている途中のお皿を、他のサーバーが下げてしまい、シフト上がりで退社。
その後のクレームに対応する」というシチュエーションです。

 第4回優勝者の布施知浩さん2 ▲第4回優勝者の布施知浩さん

大会で審査員を務める「NPO法人繁盛店への道」専務理事の岩井伸夫さんは、「布施さんは、お客様のクレームに真摯に耳を傾け、最後の一口を残していたお客様の気持ちに共感していたことが良かった。また代替の品をサービスで提供する際にも、〝無料〟や〝タダ〟などの言葉を安易に使わず、『気持ちです』と応えたところが好印象。こういうシチュエーションで言葉をより丁寧に使うことで、周囲のお客様の誤解や、後々のクレーム、無理な要求を防げます」とコメント。

知的な対応がうかがえると評価していました。

岩井さん ▲ 「NPO法人繁盛店への道」専務理事の岩井伸夫さん

第5回優勝者大谷尚子さん1

ほかにも、第5回優勝者大谷尚子さんは、中国地区大会で出されたお題「そんなはずは。」。
クレジットカードが機械に通らず、現金の持ち合わせがないお客様への対応にチャレンジです。

女子ディスカッション

第二部では、マネージャー職や新人教育担当者を受け持つ、注目の「S1女子」4人が本音でディスカッション。
スタッフのモチベーションを上げるコツや、男性上司のうれしい一言などについてコメント。女子会さながらに盛り上がりました。

会場には飲食業界に携わる約150人の来場者でほぼ満席状態。参加者からは、「自分だったら、どう対応できるか、改めて自分を客観視してみる良い機会になった」「歴代グランプリは、それぞれ個性を活かした対応をしていたのが印象的だった。

今後のスタッフ教育では、個性を伸ばしていけるよう指導したい」という声も。

柴理事長は、「S1サーバーグランプリは、ファストフードから、高級レストランなど、さまざまな業態のサービススタッフが参加しています。そこにヒントがある。日本ではまだまだ職業としての人気が高いとはいえない飲食店での接客業ですが、外食産業で働く者同士が交流し、スキルを高めて誇りをもって仕事をすることで、その地位は向上するはず」とニッコリ。

S1サーバーグランプリ」に参加したら、仕事観が変わったとの声が続々!10周年となる来年度はアナタも参加しませんか?まずは3月12日(水)、東京で行われるの全国大会をチェックしてみて。

日本が誇る「お・も・て・な・し」のココロをアナタの店から発信していきましょう♪

エキシビジョン看板

■詳細/公式サイト「NPO法人繁盛店への道

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