
例年とは違い、さまざまな点で変化を求められた飲食業界。
厳しい状況が続きつつも、お客様に安心・安全な食事を楽しんでいただくために、各飲食店ではアイデアを出しながら日々奮闘しています。
この社会状況の中ではありますが、飲食業界を盛り上げるためにがんばっている飲食人の「やりがいとはなにか?」についてアンケートを実施しました。
どのような場面でやりがいを感じているのか、また、仕事を続けるにあたってなにを求めるか、についてまとめました。
目次
アンケート対象について
アンケートの期間は2020年11月13日(金)から19日(木)で、有効回答数は510名ありました。
※転職活動中の方は直近の勤め先の内容で回答
調査名 | 「飲食業界で働くやりがいについてのアンケート」 |
調査対象 | 日本全国の飲食店関係者 |
有効回答数 | 510 |
調査期間 | 2020年11月13日~2020年11月19日 |
調査方法 | インターネット調査 |
■回答者の性別
■回答者の年代
■回答者の就業状況
飲食業界で働く「やりがい」は評価と達成感
<仕事でやりがいを感じた場面>※複数選択可
総合ランキングトップ3
1位:自分が持つ能力や専門性が発揮できたとき
2位:自分のやり方で仕事を進められたとき
3位:職場の仲間と協力し、目標を達成できたとき
年代ごとの回答を見ると、20代・30代では、ランキングトップ3は総合と変わりはありませんが、4位に「仕事とプライベートのバランスが取れているとき」が入っています。
また、40代・50代では、1、2位は同じですが、上位に「新メニュー開発や、新店舗のオープンなど、ゼロから創る仕事をしたとき」が入っています。
20代・30代は、ワーク・ライフ・バランスを重視する傾向にあり、40代・50代では、管理職に就いている世代ということもあって、自身の仕事が成果となってあられた時や、後輩や部下の成長にやりがいを感じているようです。
また職種ごとの回答を見ると、調理系では「自分が持つ能力や専門性が発揮できたとき」、サービス系では「人や社会の役に立っていることを実感したとき」、店長・SV系では「後輩や部下の成長を感じることができたとき」が、それぞれ1位となっています。
調理系では専門技術を高めること、サービス系ではお客様や同僚などからの感謝や承認、店長・SV系ではチームビルドと、それぞれの職種でも特徴が見られました。
さまざまな年代、職種で感じているやりがいに、このような違いがあることを念頭に置いておくと、今後の職場でのコミュニケーションが円滑に進めることができるかもしれません。
飲食業界でライスワーク以外の働く目的は?
<飲食業界で働く目的>※複数選択可
総合ランキングトップ3
1位:お金を得るため
2位:お客様に喜んでもらうため
3位:自分の才能や能力を高めるため
飲食業界で働く目的についての回答で一番多かったのは「お金を得るため」でした。
もちろんライスワーク(ご飯を食べるために働く)の方もいらっしゃるでしょうが、「お客様に喜んでもらうため」や「自分の才能や能力を高めるため」などの回答が上位に入っている結果をみると、ライフワーク(夢や自分の好きなことを追い求めるために働く)の方も多く、ホスピタリティと技術が求められる飲食業界の特徴がうかがえました。
飲食業界で今後求められることは、ワーク・ライフ・バランス
<仕事を続けるにあたって求めること>※複数選択可
総合ランキングトップ3
1位:仕事とプライベートのバランスが取れること
2位:自分が持つ能力や専門性が発揮できること
3位:職場の仲間と協力し、目標を達成できること
年代別に見ると、若い年代になるほど「仕事とプライベートのバランスが取れること」の回答率が高くなっており、ワーク・ライフ・バランスを強く意識している傾向がみられます。
また、現在のやりがいと今後求めることの比較をすると、「仕事とプライベートのバランスが取れること」の項目に、特に差があることがわかります。
<飲食業界で働くやりがい>
飲食業界で求人募集をする際は、「仕事とプライベートのバランスが取れること」をアピールできれば、より良い人材からの応募があるかもしれません。
まとめ
新型コロナの影響により、転職を余儀なくされた方や、休業期間の間に仕事やキャリアについて、今一度、見つめ直した方も多いのではないでしょうか?
飲食業界では、テイクアウトやデリバリー、クラウドキッチンなど新たなビジネスモデルが急速に拡大しており、働く人々の変化が求められています。
これまでのやり方にとらわれない柔軟なチャレンジが必要となってきています。
転職を検討されている方は、是非、ご自身の「仕事のやりがい」は何かを考えてみてください。
より良い仕事や職場を見つけるヒントになるはずです。