GOLD EGG 2018ファイナリスト6名の写真

35歳以下の、新時代の若き才能ある料理人の発掘・応援を目的とした日本最大級の料理人コンペティション「RED U-35 2018」の三次審査通過者“ゴールドエッグ”6名が決まりました!ファイナリストの顔ぶれと、緊張感に包まれた三次審査の模様をレポートします。(写真提供/「RED U-35」実行委員会)

「RED U-35 2018」ファイナリスト“ゴールドエッグ”は、この6名!

「RED U-35 2018」のファイナリスト“ゴールドエッグ”はこの6名に決まりました!。グランプリ“レッドエッグ”を目指し、決勝に挑みます。

糸井章太さん(26)フランス料理「Maison de Taka Ashiya」【兵庫県】料理人

「Maison de Taka Ashiya」糸井章太さんと料理の写真

川嶋亨さん(34)日本料理「日本の宿 のと楽 宵待」【石川県】シェフ(料理長)

「日本の宿 のと楽 宵待」川嶋亨さんと料理の写真

小林珠季さん(32)フランス料理「Restaurant Peir PIEERE GAGNAIRE」【フランス】スーシェフ(副料理長)

「Restaurant Peir PIEERE GAGNAIRE」小林珠季さんと料理の写真

立岩幸四郎さん(33)中国料理「Wakiya一笑美茶樓」【東京都】料理人

「Wakiya一笑美茶樓」立岩幸四郎さんと料理の写真

本岡将さん(25)フランス料理「レストランBio-s」【静岡県】シェフ(料理長)

「レストランBio-s」本岡将さんと料理の写真

山本紗希さん(35)フランス料理「コンラッド東京」【東京都】料理人

「コンラッド東京」山本紗希さんと料理の写真

6人の詳しいプロフィールは、「RED U-35」公式サイトで参照できます。
GOLD EGG 6人のプロフィールページ

※氏名の50音順。(授賞時年齢)、専門ジャンル、「所属店舗」、【店舗地域】、役職を記載。
※料理写真は三次審査で調理したもの。テーマ食材は「伊達鶏」。
(写真提供/「RED U-35」実行委員会)

■三次審査に参加した挑戦者たち

惜しくもファイナリストの座は逃したものの、今回の三次審査に挑んだ料理人をご紹介します。一次審査・二次審査を通過して “シルバーエッグ”の称号を手にした料理人と、敗者復活戦で勝ち上がった1名です。

・「RED U-35 2018」“シルバーエッグ”

浅沼学さん(30歳)日本料理「MIFUNE NY」【アメリカ】
石橋和樹さん(31歳)フランス料理「L’Effervescence」【東京都】
海野元気さん(33歳)ニュー・ノルディック・キュイジーヌ「ザ・マーカス・スクエア福岡 メイン・ダイニング・カバーナ」【福岡県】
岡田奨健さん(28歳)フランス料理「リゾートトラスト(株)グランドエクシブ軽井沢」【長野県】
岡田卓也さん(29歳)イタリア料理「Crony」【東京都】
柏木暢介さん(35歳)フランス料理「レストランオマージュ」【東京都】
加山賢太さん(34歳)創作料理「マルゴットエバッチャーレ」【東京都】
黒川恭平さん(30歳)洋食「レストラン ブロッサム」【石川県】
田中佑樹さん(30歳)日本料理「伊勢すえよし」【東京都】
寺本考宏さん(35歳)イノベーティブ(日本人料理)※独立準備中【オーストラリア】
野﨑翠さん(33歳)イタリア料理 「Mon atelier」【東京都】
福井康司さん(33歳)日本料理「緒方」【京都府】
朴木祐人さん(30歳)中国料理「麻布長江 香福筵」【東京都】
松澤俊介さん(28歳)フランス料理「Thierry marx」【東京都】
山﨑真人さん(34歳)イノベーティブ・フュージョン「KOKS」【デンマーク】
由水真悟さん(34歳)日本料理「大門 くろぎ」【東京都】

・敗者復活戦の勝者

山口卓也さん(33歳)フランス料理「ルヴェソンヴェール本郷」【東京都】

※氏名の50音順。氏名、(応募〆切時点の年齢)、専門ジャンル、「店舗名」、店舗所在地を記載。

そもそも、「RED U-35」とは?2018年大会の二次審査までの流れ

■「RED U-35」とは?

「RED U-35」(RYORININ’s EMERGING DREAM)は、35歳以下の、新時代の若き才能ある料理人の発掘・応援を目的とした日本最大級の料理人コンペティション。2013年に始まり今年で6回目を迎え、若手料理人の登竜門として定着してきた大会です。応募資格は「偉大なる料理人になることを目指す『35歳以下の料理人』」。審査項目として「料理人としての『情熱、想い、夢』」「技術力、考案力、表現力、センス」「将来性、可能性」が掲げられており、具体的な審査方法は毎年変わります。
年々規模や参加層が拡大し、2018年大会は567名の料理人がエントリー。国内44都道府県、海外は欧米やアジアと、さまざまなエリアからの応募がありました。

■「RED U-35 2018」の一次審査、二次審査

「RED U-35 2018」の一次審査は、自己PRと共にテーマ「あぶら」のメニューを考案し、提案する書類審査。2018年6月に審査結果が発表され、55名の料理人が“ブロンズエッグ”に輝き、二次審査に進みました。7月~8月にかけて行なわれた二次審査は「あぶら」について自らの想い、考え方をどのように発信できるかを問う、映像審査。二次審査通過者(“シルバーエッグ”) 22名に「敗者復活戦」で勝ち残った1名を加えた23名が三次審査の出場資格を獲得。2018年9月30日(東京大会)と、10月14日(京都大会)に行なわれた三次審査で、ファイナリストの“ゴールドエッグ”6名が選出されました。

■「RED U-35 2018」の審査を担当するのは?

大会の総合プロデュ―サーは放送作家の小山薫堂さん。審査員団は2年任期で、2017・18年のメンバーは10人。
審査員長の脇屋友詞さん(「Wakiya一笑美茶樓」オーナーシェフ)
田崎真也さん(ソムリエ)
德岡邦夫さん(「京都吉兆」総料理長)
落合務さん(「LA BETTOLA」オーナーシェフ)
千住明さん(作曲家)
生江史伸さん(「レフェルヴェソンス」シェフ)
辻芳樹さん(学校法人 辻料理学館 辻調理師専門学校理事長・校長)
鎧塚俊彦さん(「Toshi Yoroizuka」オーナーシェフ)
狐野扶実子さん(料理プロデューサー)
黒木純さん(「くろぎ」主人)

三次審査に潜入!緊張感に包まれる若手料理人と、審査員団の本気が伝わる質疑応答

「クックビズ総研」は前回大会に引き続き「RED U-35」三次審査の会場にお邪魔し、若手料理人の戦いぶりを取材させていただきました。9月30日に行なわれた東京会場での審査の様子をレポートします。

「RED U-35」の審査方法は毎回ガラッと変わることが特徴のひとつ。「RED U-35 2018」の三次審査は試食審査でした。審査内容は、挑戦者が会場で調理した料理の実食と、面談です。
テーマ食材は「鶏」。

テーマ食材の「鶏」の写真

挑戦者には、ジューシーで味わい深い福島県産のブランド鶏「伊達鶏」の中抜き2羽とハーブ鶏の内臓2羽分が支給されました。調理の制限時間は60分。60分以内に審査員団全員分プラス撮影用など計13皿を仕上げ、盛り付けまで終えます。
しかも、あらかじめ調理済の素材を持ち込むことは全面的に禁止。出汁やフォンも、その制限時間の中で調理しなければなりません。

立岩幸四郎さん(「Wakiya一笑美茶樓」)の調理中の写真

調理の様子。挑戦者の立岩幸四郎さん(「Wakiya一笑美茶樓」料理人)は制限時間の中で鶏のスープをとり、生地を打つところから小籠包を完成させた。

レシピの独創性や、プレゼンテーション能力はもちろん、時間内に手際よく、人数分の料理を仕上げる技量が求められます。

■三次審査当日の流れは?きっちり60分の調理時間

東京会場では挑戦者14人の審査が行なわれました。各料理人たちはあらかじめ割り当てられた審査順とタイムテーブルに沿って、ひとりひとり、順々に調理に取り掛かります。

朴木祐人さん(「麻布長江 香福筵」)を見る審査員の写真

ストップウォッチを持ち、調理の様子をチェックするスタッフ。写真左は挑戦者の朴木祐人さん(「麻布長江 香福筵」料理人)

調理前には、大会スタッフから時間制限などのルールが説明され、「調理スタート」の声とともにストップウォッチのスイッチをONに。60分の間、スタッフはストップウォッチを手に、つかず離れず料理人の調理の様子を注視しています。
「残り○分です…… 残り○秒です……」とカウントダウンが始まり、タイムアップに。完成した料理は審査員団の待つ一室へ運ばれます。

■審査員団を前にしたプレゼンテーション、審査員は料理人退出後に試食を開始

若手料理人はまず、審査員の前で自分の料理をプレゼン。料理のコンセプトや調理の工夫をアピールします。

料理人から審査員へプレゼンテーションする様子の写真

テーマ食材をどう活かしたか、どんな素材と組み合わせ調理したか等、まずは料理人からプレゼンテーションする

そして、料理人は一度審査員室を退出。
審査員団は料理人がいなくなってから試食を開始します。

言葉少なに試食する審査員団の様子の写真

言葉少なに試食する審査員団。専門ジャンルの違うシェフ同士で「これは○○料理ではスタンダードなんですか?」等、知識を共有する場面も

審査員室を出て、試食が終わるのを待つ若手料理人の緊張は相当なものでしょう。

■若手も本気、スターシェフも本気。和やかな雰囲気の中、するどい質問が飛び交う面談

試食が終わると料理人は再度審査員室に呼ばれ、面談が始まります。そこからは若手料理人と、最前線で奮闘するスターシェフや著名な文化人たちとのガチンコな質疑応答。

「レストランBio-s」本岡将さんの面談の様子の写真

本岡将さん(「レストランBio-s」)の面談の様子。本岡さんの豊かな色彩感覚の源泉を問う質問もあった

「鶏は2羽とも使い切ったの?」「ほかに検討していたレシピはある?」といった調理に関する内容から、「今の料理界に足りないものってなんだと思う?」など、若手のビジョンを引き出す質問も。プライベートな質問や趣味の話など、しばしば笑いも交じりながらの面談でしたが、挑戦者も審査員も本気勝負。するどい質問も投げかけられ、若手料理人の気持ちの弱い部分が露呈する場面もみられました。

三次審査を終えた若手料理人たちのコメント

試食審査・面談と、三次審査を終えた直後、若手料理人たち数名からコメントをいただきました。この時点ではまだ審査結果が出ておらず、とにかく戦い終えたという状況で審査を振り返っています。

朴木祐人さんがインタビューを受けている様子の写真

審査後、料理人たちにはメディアが殺到。息つく暇なくインタビューが行なわれる。写真右は朴木祐人さん

今回見事に“ゴールドエッグ”に選ばれ、ファイナリストとなった立岩幸四郎さん(「Wakiya一笑美茶樓」料理人)。ボス(脇屋友詞さん「Wakiya一笑美茶樓」オーナーシェフ)が審査員長を務める大会とあって、他の挑戦者以上に緊張していたのではないかとの問いに「料理の師匠を目の前にしてのこの試食審査は、大変さもありましたが、自分の思いや料理観を伝える機会は、普段なかなかないので、自分の作品を見ていただくいい経験になったと思います」と答えてくれました。立岩さんの面談では、短時間でどうやってスープの旨味を出したのか、シェフから質問が相次ぎました。前回は三次審査で敗退しましたが今回は一歩前進してファイナリストに。決勝での戦いに注目です。

同じく“ゴールドエッグ”となった本岡将さん(「レストランBio-s」料理長 )は、「少し緊張しました。でも、とにかくやり切ったという気持ちが強いです」と審査を振り返ってくれました。本岡さんは三次審査に進んだメンバーのなかで最年少。20代半ばでレストランの料理長を務めています。面談では今後のビジョンや、本岡さんの料理の色遣いの美しさ、プライベートな時間の過ごし方など、面談の規定時間ギリギリいっぱいまで審査員団から質問が投げかけられ、期待値の高さがうかがえました。

今回、結果的に“シルバーエッグ”の評価となった朴木祐人さん(「麻布長江 香福筵」料理人)は、実は、審査途中にアクシデントに見舞われました。はじめて使う厨房設備で「ガスコンロの火がつかなくて……」。原因がすぐにわからず、まずは素材を切ろうと包丁を手に取り、焦りもあったのか誤って手に傷を負ってしまいました。調理は続行しましたが、万全とは程遠い状況。面談では料理を提供する温度等、具体的なアドバイスがありましたが、アクシデントがなければ、という思いもあったかもしれません。最終の審査順が割り当てられたことも予想外で、思わぬことが重なった三次審査。「ただ、待ち時間が長い分、同世代のいろんなシェフと話す時間があったので、それはとても良かった」と前向きに語ってくれました。年齢的にもまだ応募のチャンスが十分にあり、今後のさらなる躍進が期待できます。

いよいよファイナル!「グランプリ“RED EGG”大予想投票2018」に参加しよう

三次審査を勝ち抜いたファイナリスト6名が「RED U-35 2018」グランプリ“RED EGG”(レッドエッグ)を目指して戦う最終審査は、11月4日、東京ミッドタウン日比谷6F「BASEQ」にて開催。
今回の最終審査の内容は「授業をすること」。食をテーマに、先生となって自由に授業をする、というユニークな課題が予定されています。

いよいよファイナル!料理界の次世代を担う若き料理人たちの熱い戦いから目が離せません!

RED EGGの予想投票の広告写真

このファイナルステージを前に、誰が頂点に立つのか、“RED EGG”を予想する応援投票キャンペーンが始まっています(11月3日まで)。応援したい若手料理人に投票することで、素敵なプレゼントがもらえることも。ぜひ参加して、ファイナリストたちを応援しましょう。詳しくは下記のサイトを参照してください。

グランプリ“RED EGG”大予想投票2018

最終審査の様子は「若手料理人の登竜門「RED U-35 2018」最終審査は未来に伝える”授業”」でご覧ください。

■取材協力

主催 RED U-35 (RYORININ’s EMERGING DREAM) 実行委員会
URL RED U-35公式サイト