様々な野菜

最近では、オーガニック野菜を取り入れている飲食店やジュースバー、サラダ専門店などをよく見かけますね。

そんな風潮の中、ヘルスコンシャス(健康意識が高い)な人々を中心に人気の食事法が「ローフード」です。

「ローフード」って何?

「ローフード (Raw Food)」とは、その名の通り「生の食べ物」を指しますが、今回ここでは「調理法」と「料理全般」のことを取り上げます。

サラダやスムージーなど「生の野菜を食べる」というイメージが強い「ローフード」ですが、「生(raw)」とは、火を通していない生の食べ物のことだけではなく、食べ物に含まれる酵素が損なわれにくいとされる48度以下で調理した食べ物のことも指します。

主に生の野菜やナッツ類、海藻類などが食されることが多いものの、生であれば動物の肉や動物性食品を食べる人も中にはいるようです。

ただし、動物性のタンパク質は消化され難いため、「ローフード」として積極的に取り入れることはおすすめされていないようです。

サラダを食べる女性

「ローフード」の食材と調理法

「ローフード」には食材や調理法にポイントがあります。
食材は、手に入りにくいものもありますが、スーパーなどで買えるものも多いです。
調理法は、主に「切る」「絞る」「和える」「混ぜる」「乾燥させる」「発酵させる」などがあります。

「生の野菜を食べる」サラダやスムージーだけでなく、調理方法や食材を組み合わせることによって、色々なアレンジ料理が楽しめます!たとえば、非加熱で作るタルトやカレー、パスタなども、「ローフード」として食すことが出来ます。

では、さっそく家庭でも取り入れやすい「ローフード」の食材を見てみましょう!

<ローフード食材>

  • 海藻類 …わかめ、こんぶ、ひじきなど
  • ナッツ類 …アーモンド、カシューナッツ、クルミなど
  • 発酵食品 …漬物、キムチ、納豆など
  • ドライフルーツ…りんご、イチジク、レーズンなど
  • オイル …オリーブオイル、ココナッツオイルなど
  • 果物・野菜 …トマト、アボカド、レタス、グレープフルーツ、バナナなど
  • 豆類・スプラウト(発芽させた豆) …ひよこ豆、そばの実を発芽させたスプラウトなど

普段の食事に手軽に取り入れやすいものも多いと気がついてもらえると思います。
野菜や果物だけでなく、キムチや漬物なども「ローフード」食材です。

また体内に必要な油分を摂取するために、「ローフード」でよく使用されるのがオリーブオイルやココナッツオイルです。

野菜、フルーツ、ナッツ類

続いて、「ローフード」の調理法です。
普段は加熱して作る料理も、非加熱で作れば「ローフード」に変身しますよ。

<ローフードの調理法>

◆ローパスタ

調理の考え方には2通りあります。

1)麺には通常のスパゲティ麺を茹でて使い、ソースだけを非加熱で調理するやり方。
2)細長く切った野菜(人参、ズッキーニ、そうめんカボチャなど)を麺と見立てて、非加熱のソースと合わせるやり方。

パスタソースはカレーと同様に、お好みの生野菜(アボカド、トマト、玉ねぎなど)をミキサーで混ぜて作ります。

◆ローカレー

簡単に非加熱で美味しいカレーが作れます。

玉ねぎ、生姜、リンゴ、トマト、カシューナッツなどをカレー粉と一緒にミキサーに入れ、混ぜるだけ。
塩こしょうで味付けをして、お好みで白味噌やお醤油などを足せばコクのあるカレーになります。

夏の暑い時期には、食欲をそそるスパイスの効いた、熱くないローカレーがぴったりです。

ローカレー

◆ロータルト

ドライフルーツやナッツを、ココナッツオイルと一緒にフードプロセッサーで混ぜたものタルト型に入れ冷やし、タルト生地とします。
タルトの中のフィリングは、フルーツやナッツ、カカオパウダー、ココナッツオイルなど好みの具材を混ぜるだけ。

最後に、タルト生地にフィリングを流し入れて冷やし固めれば完成。
砂糖を使わずに自然な食材の甘さで出来るスイーツです!それでも甘さが足りない時は、メープルシロップなどを足すのもおすすめです。

カレー、パスタ、タルトなど、気軽に「ローフード」を家庭でも楽しめそうですよね。

おすすめ!美味しい・楽しいローフードカフェ4選

スムージーやサラダといったメニューが「ローフード」の定番イメージですが、さらに幅広い「ローフード」を楽しみたい時は、ローフードカフェで食事をするのもオススメです。

今回はユニークな料理を提供している、ローフードカフェ(関東・関西)を4つご紹介します。
ブリトー(サラダラップ)や寿司、チョレートにタルトなど、多彩なヘルシーメニューを取り揃えているところが特徴です。

食べ応えがあり、見た目もよいメニューを展開しているカフェをピックアップしました!

◆Ginzaローライフカフェ(東京)

http://www.rawfood-kentei.com/news/article_000825.html
ローフード検定や講座を統括する、「日本リビングビューティー協会」認定のローフードカフェ。ロースイーツやジャーサラダ、サラダラップなどのフード提供の他に、ローフードを取り入れた体質改善やファスティング専用のメニュープログラムも用意。

また、ローフードのことについて学べるセミナーも定期的に開催しています。

サラダラップ
※写真はイメージです

◆Rainbow Rawfood(東京)

http://rainbowrawfood.com/menu/
海外からやってきたローフードを、日本人の口に合うように食材からこだわり提供しているカフェ。陽気なハワイアンの雰囲気のお店で、気軽にローフードが楽しめます。

メニューもブリトー(サラダラップ)からお寿司まで多彩なラインナップ。
ディナー&ランチを楽しめます。

フレッシュジュース
※写真はイメージです

◆Organic Raw8 (大阪)

http://www.rawfoodcafe.jp
ニューヨークのローフード市場からもアイデアを得たヘルシーな食事を楽しめるお店。
「ローフード」以外に「グルテンフリー」や「ビーガン」のメニューも。

味へのこだわりだけでなく、見た目にも楽しめる彩鮮やかなローフードがとてもオシャレ!
特にチョコレートやタルトなどのロースイーツのメニューが充実。カルチャーセンターなど店舗外でもワークショップを多数開催。

ラズベリータルト
※写真はイメージです

◆cacao magic(京都)

https://www.cacaomagic.com
ローチョコレートの専門店。

ローストしていないカカオから作られる、“生”のチョコレートを販売。白砂糖は使用せず、ココナッツシュガーなどを使用しているので、甘すぎず口当たりが軽いのが特徴。

罪悪感がちょっと減るので、食べ過ぎ注意なチョコレートです!
オンラインや店頭販売をメインに営業し、カフェは不定期でオープン。

ワークショップも開催しているので、役立つ情報が得られそうです。

チョコレート
※写真はイメージです

「ローフード」をぜひ楽しんで

フレッシュな食材を生のまま食べるサラダやスムージー以外にも、ローカレーやロースイーツなど幅広いメニューがあるのも「ローフード」の魅力。

多彩なメニューを味わえる飲食店もたくさんあるので、普段の食事で「ローフード」を意識したことがなかった!知らなかった!という人も、ぜひ気軽に「ローフード」を楽しんでみてくださいね。