クックビズ総研のryonzです。

ところで皆さんは、何かアレルギーをお持ちですか?
普段の食事でカロリーを気にしていませんか?

僕は幸いにもアレルギーは持っていないのですが、友人に乳製品アレルギーや卵アレルギーを持っている人がいて、一緒に食事に行くとメニュー選びに苦労しています。
特に、乳製品アレルギーを持っている友人は生クリームを食べることができないので、一度でいいからショートケーキを食べてみたいと言っていました。

100人に1~2人は何かしらの食物アレルギーを持っているというデータがあり、食物アレルギーの問題は無視できないものです。

僕は将来医学が発達すれば、アレルギーを克服する薬ができ友人もケーキが食べられる!と思っていましたが、医学よりも先に、ITの力でそんな食の問題が解決するかもしれません。

それが、「PROJECT NOURISHED」です。

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http://www.kokirilab.com/

ロサンゼルス在住のデザイナー、ジンスー・アン氏が立ち上げたこのプロジェクトは「新しい食事のあり方を提案するプロジェクト」です。

好きなものを好きなだけ食べたい。
そんなことは誰もが1度は思うことでしょう。

しかし、そこで不安になるのは、「カロリー」「アレルギー」ではないでしょうか?

Project Nourishedはそれらの不安を解消し、好きなものをカロリーや、アレルギーの有無を気にせず食べることができます
そんな夢のようなことがあるわけないと思うかもしれませんが、近年のIT技術の進歩と素晴らしい発想によってそれが可能な未来がもうすぐやってこようとしています!

ここで使用されている技術はVR(バーチャルリアリティ)というゲームなどで使用されている技術で、簡単に言えば、専用のゴーグルを装着すれば目の前に別の景色が現れたり、モンスターが現れたりする技術です。

vr

http://www.theverge.com/2014/11/24/7256965/the-pinc-virtual-reality-headset-is-a-3d-printed-iphone-case-that

勘のいい人ならもうわかりましたね?

そうです。このVRヘッドセットを装着し、目の前にバーチャルの食事を出現させ、それを食べるのです。

でも所詮バーチャルなので、味もなければ食感も、ましてや満腹感なんて得られません。

そこで登場するのが寒天やこんにゃくゼリー、アラビアガムなどの低カロリーで形を好きなように成形することのできる食材たちです。

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例えば、ステーキが食べたいと思ったら、この寒天などを使ってステーキの食感・形・味を再現し、専用のセンサーが付いたフォークや箸を使って食べます。
もちろん、アロマディフューザーを使って匂いも完璧に再現し、よりリアルな食事に仕上げています。

まだ、試験段階なので4種類(寿司・ラザニア・ステーキ・パイ)しか再現していませんが、これからどんどん品数を増やしていく予定だそうです。

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(http://www.sfweekly.com/foodie/2015/01/14/project-nourished-paving-the-way-for-a-future-without-food)

どこまでリアルに再現できているのかはまだ分かりませんが、現在は4種に限定しているところから考えると、この4種に関してはかなりリアルな再現が可能であるということが予想されます。

ここまで説明したところで、今一度想像してみてください。

自分のアレルギーや、カロリー、過食による病気を気にすることなく、好きなものを好きなだけ食べることができるということを。
そんな未来がもうすぐそこまで来ています。

参考:http://newsbiz.yahoo.co.jp/detail?a=20150618-00010001-biz_dime-nb
参考:http://www.mhlw.go.jp/seisaku/2009/01/05.html
参考:http://www.projectnourished.com/