マクドナルドでは、2014年08月1日より国内全店舗が終日禁煙になりました。また東京都の舛添知事は、東京五輪開催に向けて、飲食店などの全面禁煙化を検討する意向を示しています。今後、外食店での禁煙化は進むのでしょうか?

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喫煙率、喫煙本数ともに減少。タバコ離れが顕著に

厚生労働省の調査によると、喫煙率は年々減少する傾向に。また、喫煙者の1日の喫煙本数の平均値も減少しており、総じてタバコ離れが進んでいるといえます。

▼現在習慣的に喫煙している者の割合の年次推移 (平成15~23年)
喫煙者年次推移

 

▼現在習慣的に喫煙している者における1日の喫煙本数の平均値
本数推移

※出典:厚生労働省「平成23年国民健康・栄養調査結果」

全面禁煙はなかなか難しい?喫煙スペース設置や分煙で対応

家族連れがよく利用するファミレスやファストフード店では、どのような取り組みがされているのでしょうか。

客席禁煙+喫煙ブース設置

ロイヤルホストでは、洋食ファミリーレストランで初めて、2013年11月1日より全店で、全席禁煙にしました。ほとんどの店舗には店内に、客席とは別に喫煙ブースを設けています。

ろいほ※引用:ロイヤルグループ「ROYAL 食探 NAVI」

店内禁煙+テラス席で喫煙可

1996年、日本1号店がオープンしたスターバックスでは、当時の日本の喫茶店では考えられなかった店内全面禁煙で、世に驚きを与えました。それがひとつの特長となり、成長に貢献したともいわれています。現在は、屋外のテラス席などで喫煙できる店舗もあるそうです。

すたば※引用:スターバックス コーヒー ジャパン株式会社HP

間仕切りで分煙、時間帯分煙

モスバーガーは、健康増進法が施行された2003年以降、全店を禁煙にする方向で進めていましたが、現在では、間仕切りのある喫煙席または喫煙コーナーなどの「喫煙スペース」を設けている分煙店が5割弱となっています。時間帯分煙に取り組んでいる店舗もあります。

もす※引用:モスバーガーHP

完全禁煙は無理でも、分煙で吸う人・吸わない人の共存を

喫煙しない人にとっては、タバコの煙やにおいは食事のときは特に避けたいもの。なので、飲食店の禁煙化が進むのは大歓迎です。たとえば新幹線の喫煙車両のように、喫煙OKの場所には独特のニオイがしみついていて、その場にいるだけでも服や髪が気になってしまいます。また、小さい子供を持つ親なら特に、健康面への影響も気になるところ。喫煙しない人は、全面喫煙OKのお店には訪れようと思わないでしょう。

一方、喫煙者はどう感じているのでしょうか?Cook+総研編集部・大住の場合は、夫が喫煙しますが、休日、家族でファミリーレストランに行くときなどは、禁煙席を選びます。小さい子供がいる場では吸わないし(家ではベランダで吸うホタル族)、吸ったあとは手を洗うなど、ニオイがつかないようにしています。飲食店に関しては、居酒屋やバーなどお酒を楽しむ場で吸えれば充分満足だそうです。PAK85_berandatabakosuuookawa500-thumb-750x500-3026

喫煙OKにしている飲食店にとって、いきなり完全禁煙に踏み切るのは、お客様のご要望などもありなかなか難しいことかもしれません。前述したマクドナルドでも、一部店舗では店外の駐車場などに灰皿を置き、喫煙者にも配慮するそうです。

吸う人も吸わない人も、誰もが心地よく食事が楽しめる場をご提供するために、まずは分煙を考えてみてはいかがでしょう。上でも見たように、分煙にもさまざまな形があります。多くの飲食店で禁煙・分煙化が進むことを期待しています。
(記事作成:大住)