
最近なにかと話題の“農業”
農業をするために必要なものとはなんでしょうか?
土・水・肥料・日光……など
いろいろな要素があって初めて農業をすることができます。
しかし、とにもかくにも、“土”がなければ農業はできない!
そんな風に思っていませんか?
(出典:http://baike.sogou.com/v2620984.htm)
目次
土がなくても農業ができる!?
砂漠のような砂だらけで作物が育たない環境でも、塩害によって草木が生えなくなった土地でも、それこそ、無重力空間の宇宙でも農業が可能だとしたら驚きませんか?
株式会社メビオールの開発した「アイメック」があればそれが可能なんです。
アイメックは薄いフィルムで、人工透析などに使われる高分子膜技術を農業用に改良したものです。
(出典:http://jp.diginfo.tv/v/11-0163-f-jp.php)
写真にあるように土がなくとも植物が育っています。
このフィルムは植物と地面を完全に独立させるので、仮に土が汚染されていても栽培が可能ということです。
更にこのフィルムは内側に水分や栄養素を保持し逃がさない効果があり、膜上の植物は膜の表面に必死にへばりつき水分や栄養素を吸収しようとします。
そのため、非常に膜との吸着が強いのと、水分や栄養素を吸収するために自身の糖度やアミノ酸濃度を高め浸透圧を強くするので非常に栄養価が高く旨味のある作物が育ちます。
アイメック農法がもたらす効果
アイメック(フィルム)の効果を列挙してみます。
①土地を選ばない
さきほども書きましたが、土地と完全に独立して栽培が可能なので、その土地が汚染されていようが荒れ果てていようが関係ありません。
つまり、どんな土地でも栽培が可能なのです。
②栄養価の高い作物が育つ
フィルムの表面は基本的に水分も栄養素もありません。
なので、表面の植物は基本的に飢餓状態になります。
飢餓状態になった植物は自身の糖度やアミノ酸濃度を高め、浸透圧を強くし水分や栄養素を吸収しようとします。
このため、フィルム上で栽培した作物は非常に旨味があり栄養価の高い作物になります。
③若者が農業に参入しやすくなる
通常の農業においてとても重要な“土”の状態を把握し管理するには10年ほどの経験が必要だと言われています。
しかし、このフィルムは工業製品なので1年ほどで技術の習得が可能です。
これにより、新規に農業への参入が非常に容易になるというメリットがあります。
④コストは従来の水耕栽培と同等
気になるコストですが、導入コスト、維持費などもを考慮しても従来の水耕農業と大きな差はありません。
しかし、質の高い作物を栽培できることと、参入が容易なこと、そして、土地を選ばないということは十分メリットです。
今後の展望
2009年には、アラブの荒地で実験的栽培が実施され栄養価の高いトマトの栽培に成功しています。
さらに現在国内においても栽培面積1万坪を超えており、非常に注目されている技術です。
豊かな土地が大前提だった農業が今、革命的に進化しようとしていることは間違いないでしょう。
参考:http://www.mebiol.co.jp/product/
参考;http://ageng.agr.hokudai.ac.jp/envit/2012/robot/kubokun/theme1/filmnouhou.html

