こんにちは、クックビズ総研編集部の大住です。
健康ブームと言われて久しい昨今。「オーガニックフード」「マクロビオティック」「ベジタリアン」など、食と健康をつなぐワードが注目されたり、健康志向を打ち出した飲食店も数多く出てきています。
「オーガニックフード」…有機農産物・畜産物,およびそれらを原料とする食料品。オーガニック食品。
「マクロビオティック」…《長寿法の意》玄米、野菜、海藻などを中心に摂取する食事法。
「ベジタリアン」…菜食主義者。
引用:コトバンク
そんな中、製薬会社など健康関連事業を本業とする企業が、飲食産業に進出する動きが見られることをご存知でしょうか?
話題を集めたタニタ食堂の成功は言うまでもなく、それに続く新たな注目株が続々登場しています。
目次
シェフとドクターと栄養士の最強タッグ
『グルメドクター』
東京や横浜を中心に整体サロンを100店舗以上展開するファクトリージャパングループが、2011年5月銀座にオープンしたイタリア料理店。「ダイエット」「デトックス」をキーワードに、低カロリー・低脂肪のエイジングビーフで“肉食ダイエット”を提案するなど、専門家ならではの展開でメディアにも多数取り上げられています。
ロート製薬とフレンチの巨匠・三國シェフがコラボ
『旬穀旬菜』
2013年4月オープンしたグランフロント大阪。話題のお店が多数立ち並ぶ中、こちらも注目を集めているのが、あの有名な三國シェフがプロデュースする薬膳フレンチ『旬穀旬菜』です。
運営するのはあのロート製薬。
同社が提唱するオリジナル家庭薬膳に、高級フレンチの「素材を活かす」技法とおいしいエッセンスを加えたメニューが好評で、行列のできる人気店に。
健康のプロが提供するローカロリー&ヘルシーフード
『プラスメディ』
大阪にてカフェと百貨店内物販コーナーを展開中の『プラスメディ』は、薬の臨床治験を行なう企業のグループ会社・インクロムプラスが手がけるブランド。
2013年9月に1店舗目をオープン以来、順調に店舗数を増やしています。
また、上記の3つとは少し違いますが、美味しいイメージのなかった病院の食事が、健康なうえに味も良いと評判を集めています。
病院食堂ブームの火付け役
せんぽ東京高輪病院『レストランたかなわ』
こちらの病院の患者食は、もともと患者さんの間で「美味しい」と評判だったそうで、レシピ本も出版され人気を集めています。
一般の人も利用できる院内食堂にて、「けんこう定食」「低炭水化物糖尿ダイエット食」「高血圧食」はじめ500kcal台のメニューを多数提供。
出汁や香辛料をうまく取り入れるなどの工夫で、低カロリーでも満足感ある食事を楽しめると好評です。
その一方で、ただ単に健康志向を打ち出すだけの飲食店が淘汰されているのも現実です。
インターネットやマスメディアで健康に関するさまざまな情報が氾濫するこの時代。
だからこそ、お客様を満足させる“味”や“サービス”など基本的な価値と、専門的な知識や正しい情報に基づく“健康”という付加価値との両立を実現できるお店が、幅広いお客様からの支持を集めているといえるのではないでしょうか。
(記事作成:大住)