厚生労働省が発表した4月の有効求人倍率は1.08倍と3月と比べて0.01ポイント上昇し、リーマンショック前の2006年7月以来の高水準となりました。
新規求人は前年同月比10%増、特に飲食・サービス・製造業などで伸びが目立ち、景気回復を背景に企業の採用意欲が高まっていると考えられます。

青色のビジネスチャート

■宿泊業・飲食サービス業の新規求人は11.6%増
4月の新規求人は、製造業が一番伸びが大きく、23.2%増、宿泊業・飲食サービス業が11.6%増、卸売業・小売業が9.4%増と各業界で求人が増えています。特に人手不足が深刻な宿泊業・飲食サービス業はパートの採用を強化しており、パート求人数は16.2%増でした。

■景気回復の影で、人手不足に苦しむ飲食業界
一方で、飲食・サービス業界では深刻な人手不足が問題となっており、出店どころか店舗運営の維持が難しくなってきている企業も少なくありません。採用に至ってからも急な内定辞退や退職など、不測の事態が起こることも多く、店舗運営に大きな影響を及ぼしています。人材不足を近隣店からの応援や正社員の残業などで補うしかなく、スタッフに充分な研修ができないなど厳しい店舗運営を強いられている店舗も。こうした背景には、時給や労働環境など、より条件の良い企業に人材を奪われてしまうという背景があるようです。

■人材確保のため、労働環境の整備が急務
飲食業界に限ったことではありませんが、今後、さらに人材不足に拍車がかかると予想されます。働きやすい環境づくりや労働条件の見直しなど、人材確保のための対策をたてることが急務です。いち早く手を打つことがリスク回避の最善策と言えるでしょう。