画像「異世界居酒屋〜古都アイテーリアの居酒屋のぶ〜」©︎蝉川夏哉・宝島社/古都アイテーリア市参事会

異世界居酒屋~古都アイテーリアの居酒屋のぶ~」は、日本の居酒屋を舞台にした日本の食文化の豊かさを伝えるアニメ。
原作は蝉川夏哉さんの人気作品『異世界居酒屋「のぶ」』(宝島社)で、古都アイテーリアに突如現れた居酒屋「のぶ」の寡黙な店主ノブ・タイショーが振る舞う、驚くほどおいしい酒や、未体験の料理に魅了された怠け者の衛兵、お忍びの聖職者、水道ギルドマスターなど個性的な客が繰り広げるヒューマンストーリー。
小説やコミカライズなど、シリーズ累計150万部を超えるベストセラーになっています。

笑顔でビールを飲むお客さんと看板娘が写っているアニメのワンシーン

©︎蝉川夏哉・宝島社/古都アイテーリア市参事会

今回、ぐるなびが初めてアニメに出資をすることを受けて「アニメパート」に加え、人気料理研究家きじまりゅうたさんによる作品に登場するオリジナルレシピの紹介や、なぎら健壱さんによる居酒屋放浪記という「実写パート」の2部構成で制作されました。アニメをきっかけに、実際に居酒屋「のぶ」も出店が予定されているとか。

アニメは、すでに2018年4月13日からバンダイチャンネル、Hulu、U-NEXT、 AbemaTVなどのインターネット動画配信サービスで、世界同時配信スタートしています。視聴可能者数はなんと13億人というスケールの大きさです。

ここでは4月12日に株式会社サンライズ、株式会社バンダイナムコライツマーケティング、株式会社ぐるなびなどが参加する製作委員会によって開催された、アニメ特別先行試写プロジェクト発表会の様子をお伝えします!

「日本の食文化を世界中に発信するアニメにしたい!」製作委員会の強い想い

「異世界居酒屋~古都アイテーリアの居酒屋のぶ~」は、飲食店情報サイト「ぐるなび」が初出資したアニメ作品であり、ガンダムシリーズやラブライブ!シリーズでも知られる株式会社サンライズがアニメ化を実現したことでも注目を集めています。

アニメ中に出てくる4種類の料理の画像

©︎蝉川夏哉・宝島社/古都アイテーリア市参事会

日本政府が掲げる「2020年に4000万人、2030年に6000万人の訪日外国人を迎える観光立国へ」という目標の実現に貢献するべく、ぐるなびはさまざまなインバウンド施策にこれまで取り組んできました。
今回はアニメという新たなかたちでのチャレンジで、国内外へ居酒屋の魅力を伝え、ぐるなび掲載店の20%を占める“居酒屋”業界の底上げを目指すといいます。アニメ産業においても、「食」領域とのコラボレーションにより、独自のビジネスモデルの展開が期待されます。

株式会社ぐるなび執行役員の椿山さん、株式会社サンライズ常務取締役の佐々木さん、同じく第10スタジオプロデューサー梅崎さんの3人の集合写真

株式会社ぐるなび執行役員の椿山えみさん、株式会社サンライズの常務取締役の佐々木新さん、同じく第10スタジオプロデューサー梅崎淳志さん

今回の発表会では、株式会社サンライズの常務取締役の佐々木新さん、同じく第10スタジオプロデューサー梅崎淳志さん、株式会社ぐるなび執行役員の椿山えみさんから、挨拶、概要説明がありました。

ぐるなびの椿山さんの写真

株式会社ぐるなび執行役員 椿山えみさん

「アニメを通じて世界中に日本の居酒屋の魅力を伝え、“izakaya”を世界の共通言語にしていきたい。日本の食文化をアニメの力で世界に発信することに大きな力を感じています。」(株式会社ぐるなび執行役員の椿山えみさん)
アニメ中に登場する「居酒屋『のぶ』を国内、海外で出店するという話もあり、楽しみにしております」と、劇中の居酒屋を実際に出店し、世界展開する考えも明らかにされました。

株式会社サンライズの佐々木さんの写真

株式会社サンライズ常務取締役 佐々木新さん

「広く一般的に興味を持たれる<食>という分野で日本の居酒屋の素晴らしさを伝え、世界の人々には日本のアニメとグルメカルチャーに触れてもらいたい。このアニメをきっかけに、日本に行きたい!日本の居酒屋に行きたい!と思ってくれる国外の方が増えることを期待します。」(株式会社サンライズ常務取締役佐々木新さん)

株式会社サンライズの梅崎さんの写真

株式会社サンライズ第10スタジオのプロデューサー梅崎淳志さん

「居酒屋サイコー!旨いお酒、旨いご飯、居心地の良さを伝えたい。原作の魅力は、料理の描写、ささやかだが気持ちの良い人情話、居酒屋の居心地の良さであり、美味しい料理を描くのはガンダムより大変なのではないかと思うくらいでした。クリエイターの方々と協力して、世界一美味しいアニメーション映像になったかと思います。」(株式会社サンライズ第10スタジオのプロデューサー梅崎淳志さん)

制作側の熱意と、手応えのあるアニメーションの仕上がりにすごく期待が持てますね。

お笑いコンビ「和牛」によるスペシャルトークショーで沸く会場

お笑いコンビ和牛のお2人が「異世界居酒屋」のボードをもって立っている写真

人気お笑いコンビ「和牛」の水田信二さん(左)と川西賢志郎さん(右)

発表会後半は、スペシャルゲストとしてお笑いコンビ「和牛」が登場しました。コンビ名が食べ物つながりということで出演となった「和牛」のおふたりは、居酒屋に関するトークで会場を盛り上げました。

司会者からの「居酒屋で体験した印象的なエピソードはありますか?」という質問に、水田さんは「12年前くらいに居酒屋で飲んでいたら、他の客とケンカになってしまったんです。店内で怒鳴りあって、15分くらいして周りを見たら店内のお客さんみんな笑って、大将が『お前らの喧嘩面白いから吉本いけ!』と言われて、相方とコンビを組んだのが和牛です。」と真剣な顔でウソのエピソードを披露。
すかさず水田さんが「変なウソつくなよ!」とツッコミを入れ会場を沸かせていました。

日本の居酒屋文化を余すところなく伝える本作品の魅力

「異世界居酒屋~古都アイテーリアの居酒屋のぶ~」は、1話15分の尺で計24話制作されます。作品の舞台は、なぜか店の入り口が異世界に繋がっている小さな居酒屋。店主のノブと看板娘のシノブが切り盛りする居酒屋に訪れた異世界住人は、馴染みのない日本食やお酒、そして人情や居心地の良さの虜になっていくストーリーです。

作品に登場する料理12品が載ったフリップの写真

©︎蝉川夏哉・宝島社/古都アイテーリア市参事会

発表会ではアニメ特別先行試写があり、第一話が上映されました。
登場する料理の照りやツヤ、そしてお酒がとにかく美味しそうに描かれているのが魅力的ですが、その料理に驚きながらも虜になっていく異世界の人のリアクションも面白く描かれていました。アニメ制作では、料理の描写に特こだわったという制作話も納得です。
アニメに「トリアエズナマ」というキーワードで登場する生ビールは、梅崎プロデューサーも「世界に類を見ないビール描写」と自信たっぷりでしたが、これも必見でしょう。

発表会では、アニメ本編と同時に配信される実写パート「のぶ+(プラス)」に出演される、きじまりゅうたさんとなぎら健壱さんからのビデオレターが上映されました。

瓶ビールがジョッキに注がれており、商品を紹介するフリップがそばに置かれている写真

アニメに登場する「トリアエズナマ」をモチーフにした「トリアエズ『じゃない』ナマ。」の商品化もすでに企画しているとのこと。

2020年には東京オリンピックも控えています。今後ますます国外の方にも日本の居酒屋文化、食文化に興味を持ってもらえることが期待されます。こうした魅力的な日本の誇るべき「食」と「アニメ」のコラボレーションによって、さらに日本の飲食業界も盛り上がっていきそうです!

アニメ「異世界居酒屋~古都アイテーリアの居酒屋のぶ~」作品概要

アニメ「異世界居酒屋~古都アイテーリアの居酒屋のぶ~」PV(©︎蝉川夏哉・宝島社/古都アイテーリア市参事会)

タイトル 異世界居酒屋~古都アイテーリアの居酒屋のぶ~
先行配信 2018年4月13日(金)~2クール配信
配信エリア 全世界
仕様 制作本数:24話(1話尺:約15分)
アニメ制作 株式会社サンライズ
製作委員会 株式会社サンライズ
株式会社バンダイナムコライツマーケティング
株式会社ぐるなび
株式会社バンプレスト
株式会社アサツー ディ・ケイ
松竹株式会社
アニメ公式サイト 日本語
https://r.gnavi.co.jp/nobu/
英語
https://r.gnavi.co.jp/nobu/en/
簡体字
https://r.gnavi.co.jp/nobu/zh-hans/
繁体字
https://r.gnavi.co.jp/nobu/zh-hant/

原作 『異世界居酒屋「のぶ」』概要

原作著作 蝉川 夏哉
出版社 宝島社
原作公式サイト https://bit.ly/2qRWCLT