日本酒の徳利や、色も形もさまざまなおちょこが並んでいる写真

クックビズが開催するオンライン座談会にも毎回ご参加いただいている荒川 その美さん。
飲食業界を盛り上げるべくサービスリーダーとして活躍している彼女が、ぜひ紹介したい!と思う方は、どんな方なのでしょうか?

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紹介したいのは、酒造りの経験もある酒屋「ごとう屋」さん

クックビズ世古:今回、荒川さんがご紹介いただける方は、どんな方なんでしょうか?

荒川さん:いま私が勤務している店舗の中の和食居酒屋「空 本店」や「夕まずめ」などでは日本全国の日本酒や焼酎などを取り扱っているのですが、それらのお酒をいつも持ってきていただいている、名古屋市内の酒屋さん「ごとう屋」さんです。
その「ごとう屋」さんの社長さんの後藤 久彰さんという方について今回お話できればと思っています。

クックビズ世古:後藤さんは、どんな方なのでしょう?

荒川さん:もともとご実家が、小さな商店をやっていましたが、後藤さんの代で酒屋さんに転身されたと聞いています。

また、お酒を販売するにあたり、何週間か酒蔵で一緒にお酒造りの生活を体験されたそうで、実際に配達していただいている息子さんも酒蔵でのお酒造りを経験されているようですね。

なので、お酒に関して説明をしてくださる際も、酒造りをやってきたという視点でもお話くださるので説得力があり、日本酒への愛情も言葉の端々で感じますね。

酒蔵さんとのつながりも多く、酒蔵さんと「ごとう屋」さんのコラボ商品なども販売されたりしています。お酒のラベルなども社長さん自身で描かれていたりしていて、私もその商品をとても楽しみにしてるんです。

名古屋市内の酒屋「ごとう屋」店内にたくさん貼られている、後藤社長の手描きのお酒の紹介イラスト

「ごとう屋」の店内には、社長による手描きのイラストで各お酒の特徴などを紹介している。

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きっかけは「47都道府県のお酒を集めよう」というブランドコンセプトから

クックビズ世古:取引するようになったきっかけ等あったんでしょうか?

荒川さん:はい、私がいま働いている「空 本店」の系列店の話なんですが、そこのお店は「北海道から沖縄まで47都道府県の日本酒が楽しめる」というのがウリなんですね。

今から5~6年前に、スタッフに「47都道府県のお酒を探しだそう!」という指示があり、スタッフみんなで全国のお酒を取り扱う酒屋さんなどを調べたことがあったんです。

そんな中で「ごとう屋」さんを見つけた、という形ですね。そこから現在に至り、お酒をお願いするようになりました。

クックビズ世古:「ごとう屋」さんに対して、最初の頃の印象など覚えてますか?

お世話になっている酒屋「ごとう屋」の後藤さんについてオンラインインタビューに応える荒川さん

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ラインナップのマニアックさが強烈にインパクトがあった

荒川さん:まず最初に思ったのが「置いているお酒のラインナップの中に、かなりマニアックなお酒もたくさんあるな~」ということですね(笑)。

一般的な酒屋さんだと、人気の品種や話題の品種を多くストックされているのですが、「ごとう屋」さんは、いわば「通好み」なお酒をたくさん扱っており、私にとってもすごく新鮮で印象に残っていたんです。

クックビズ世古:なるほど。そのお店の全国の日本酒を取り揃える!というひとつのコンセプトにもすごく合いそうですよね。

荒川さん:唎酒師(ききざけし)の資格を持っている当社の社長も「うちの業態のコンセプト的にもマニアックなお酒を置けるのはいいよね。」という話も当時していたので、そういった部分でも「ごとう屋」さんの存在は強く印象づけられました。

店内所狭しと、さまざまな種類のお酒が並ぶ「ごとう屋」店内の写真

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飲食人の「知りたい!」を知れた「ごとう屋」さんでの日本酒勉強会

クックビズ世古:「ごとう屋」さんの社長さんと直接お話するようになったのは何かきっかけなどあったんですか?

荒川さん:「ごとう屋」さんがご自身のお店で日本酒の勉強会を開催している、という話を聞いたので、スタッフと一緒に参加してみたのが始まりです。

当日、お店にうかがってみると、店内にたくさんの飲食店の方や、日本酒好きの一般の方などギュウギュウ詰めで来ていて驚いたのを覚えています(笑)。

クックビズ世古:そんなにたくさんの方が!どういった内容だったんでしょう?

荒川さん:内容は、いわゆる飲み比べ・試飲をしていくのですが、お酒だけでなく、手作りの料理を何品か用意してくださっていて、お酒+料理での試飲を行うんです。

クックビズ世古:ほう、料理と一緒に飲み比べをしていくんですね。

荒川さん:日本酒って、単体で味わった時とお料理と組み合わせて味わった時とで、印象は変わってくるんですよ。
その点、「ごとう屋」さんの日本酒勉強会は、「料理を食べながら日本酒を楽しむ」という、お客様が日本酒を楽しむ時のシチュエーションに沿っていたのですごく有意義でしたね。

クックビズ世古:なるほど。飲食店で働く側からするとすごく実践的な内容だったということですね。

「ごとう屋」店内で日本酒勉強会を開催する後藤社長。取り囲むように飲食店の方、一般の日本酒好きが集まっている

荒川さんが参加された「ごとう屋」さん店内における日本酒勉強会の様子。

荒川さん:お酒好きの方のための内容ではありつつも、飲食店で働く人にも役立つ、というか飲食店で働く人が知りたいこと、というのもしっかり把握されている方なんだと感じました。

そこから、社内で日本酒の勉強会を開催するにあたり、後藤さんには講師としての参加もお願いすることになったんです。その準備にあたっても、座学内容や試飲するお酒のラインナップから一緒に考えていただいたりと、とてもお世話になりました。

クックビズ世古:荒川さんの社内勉強会の講師にもお招きされたんですね!
飲食店向きの内容であったというお話がありましたが、その他どういった点で社内勉強会にお招きしたい、と思われたんでしょうか。

荒川さん:「ごとう屋」さんの勉強会は、すごくロジカルにお酒と料理のペアリングについて学べる、というのもその理由のひとつですね。

決して個人の好き嫌いで合う・合わないを伝えるのではなく、「このお料理にはこの銘柄のお酒が合うと思うんですが、なぜ合うと思いますか?」といった形で、「なぜ?」について教えていただけるんです。

例えば、「このお酒とこのお料理が合うのは、お酒の中に含まれる●●という旨味成分と、料理に使われている調味料の●●は、相性がいいから『おいしい』につながるんですよ」といったような、誰もが納得いく形で解説してくださるので、お客様にわかりやすくおすすめできるようになれるんです。

クックビズ世古:なるほど。人により異なる「おいしい」を、ちゃんと理由づけて説明できるようになるんですね。

荒川さん:その勉強会のスタイルがすごくわかりやすかったので、うちの会社で日本酒の勉強会を開催した時も、取り入れさせていただき、実際にお店でお客様にお出ししているメニューを何品か用意して、実践させていただきました。

その勉強会の打合せに対しても「ごとう屋」さんの社長と息子さんは、うちのお店の営業終わりの24:30ぐらいから来てくださって、2~3時間ずっとお酒と、当日出すメニューについて熱く語り合ったことを覚えています(笑)。

クックビズ世古:そんな時間まで!勉強会の内容もそうですが、その前段階など聞けばきくほど、日本酒に対する情熱はすごいですね。

「ごとう屋」店内での勉強会で、お酒の瓶を手に講習する後藤社長

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スタッフの日本酒への向き合い方も変わった後藤さんによる社内勉強会

クックビズ世古:実際に行われた社内勉強会の様子やスタッフさんの反応はいかがでしたか?

荒川さん:流れとしては、後藤さんによる「座学」をやった後、「飲み比べ・試飲」という流れを汲んだのですが、試飲の前に、後藤さんからスタッフに対して行っていただいた座学がこれまた分かりやすく好評でした。

例えば、日本酒は、「薫酒(くんしゅ)」「爽酒(そうしゅ)」「醇酒(じゅんしゅ)」「熟酒(じゅくしゅ)」という形で4つに分類されているのですが、スタッフの中には未成年のアルバイトの子もいたりして、お酒が飲めないスタッフ達もいるわけです。

クックビズ世古:未成年だとお酒の試飲はできないからイメージするのはなかなか難しいですよね。

荒川さん:ですが、「すっきり系」「華やか系」「どっしり系」といったような形で分類してくださったり、「辛口っていうのは、日本酒度だけでなく酸度やアルコール度数によって感じ方が変わるんだよ」とか「華やかというのは、ジュースみたいなフルーティーな華やかさや、香水のような香りの華やかさがあるんだよ」と解説してくださるんです。

また、どの銘柄が「すっきり」「どっしり」等を、それぞれどこに位置づけられるかをマッピングした「日本酒の味の地図」といったものを提唱されており、それがすごくイメージしやすいとスタッフからも好評でしたね。

クックビズ世古:なるほど、専門的な知識をお持ちでありながらも、その勉強会に参加するメンバーの目線に合わせて講義していただけるのは非常にありがたいですね。

荒川さん:「日本酒のこと、もっと深く知りたくなった!」「今まで難しいと思っていたけど、すごく身近に感じられるようになった」と、日本酒について学んでみようとする姿勢が見られたり、お客様におすすめする際の参考になった!など非常に好評でした。

荒川さんが務める「株式会社満月」に、後藤社長を招いて開催された社内勉強会の様子(2020年2月)

「株式会社満月」に講師として招かれ、スタッフ達に日本酒についてお話される後藤社長(2020年2月)。

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飲食人向けの「お客様に聞かれそうなこと」を学べる貴重な機会でもあった

クックビズ世古:そこには飲食店に携わる方向けの内容などもあるんですか?

荒川さん:そうですね。普段お客様に質問されたりすることはあっても、実際にお店では、なかなか試したり、確認できないことを解説してくれたりもします。

例えば「開栓して3日経ったお酒って、開栓直後と味はどのように変わるのか?」なども、実際にその勉強会に向けて、その場で開栓したもの、3日前、1週間前…といった状態で持ってきてくれたり。

どうしても開栓直後の方が新鮮でおいしいのでは?という印象があるかもしれないですが、空気に触れることでおいしくなる品種もあり、それらの違いを自分で確かめることができるのは非常に大きいですね。

クックビズ世古:たしかに、お店のお酒を使ってそういった比較はなかなか難しいですもんね。

荒川さん:まさにそうです。お客様から聞かれるけど、実際どうなんだろう?という部分をすっきりさせてくれるような、そんな勉強会です。

お世話になっている酒屋「ごとう屋」の後藤さんについてオンラインインタビューに応える荒川さん

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飲食店と酒屋という枠を超えて「お酒のきれいな楽しみ方」を広めたい

クックビズ世古:今後、例えば荒川さんのお店と、後藤さんでやってみたいな、と思うことなどありますか?

荒川さん:そうですね。今はどうしても新型コロナウイルスの影響もあるので、なかなか直接お会いして、というのがしづらい状況ですが、ぜひまた以前講師として参加いただいたような勉強会も2回、3回とやっていきたいと思っています。

また、これは後藤さん自身も仰っていて、私もすごく共感できたんですが、「最近、若い方のお酒離れだったり、お酒への関心が薄くなってきている。日本酒って本当は季節だったり、製造方法だったりで色んな違いを楽しめる奥深いもの。
ただ、若い年代の方だと、安くてただ酔えればいい、といった考えの方も少なくないので、改めて自分たちで、本当の日本酒の魅力だったり、違いを楽しむ『お酒をきれいに楽しむ』というのを広めていきたいね」と。

そのために、酒屋さんと飲食店と違う立場ではあるものの、それぞれで協力し合っていきたいと思っています!

クックビズ世古:「お酒をきれいに楽しむ」…すごい響きました。日本酒の本来あるべき姿というか本来の楽しみ方、魅力というのを広めていきたい、ということですね。
ありがとうございました。

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まとめ

今回、名古屋の和食居酒屋「空 本店」で活躍されている荒川さんが紹介してみたい方として、お店で取り扱うお酒をお願いしている「ごとう屋」の後藤さんについてお話いただきましたが、荒川さんからお聞きするお話の随所に、後藤さんの「日本酒が本当に好き」「日本酒をもっとたくさんの方に広めたい」という想いがあっての行動や言葉を感じられました。

ぜひ次回、後藤さんにも日本酒との関わり、日本酒を通じた飲食業界への想いなど聞かせていただきたいと感じました。

<荒川 その美さんプロフィール>

メーカーズマークを拭く荒川 その美さんの写真

和食居酒屋「空」およびカフェなど 統括サービスリーダー。
第13回「S-1サーバーグランプリ」東海地区代表。全国大会準優勝。
株式会社満月所属

<荒川さんが務める「空 本店」をご紹介!>

名古屋市・金山駅近くにある隠れ家的な雰囲気漂う和食居酒屋「空(そら) 本店」。
「目で楽しみ、舌で味わう」というコンセプトのもと、その日に仕入れた四季折々の旬の食材を使った見た目にも美しいお料理と、全国各地から厳選して取り寄せる地酒でおもてなし。
ほっと心落ち着く、和みと癒しの空間で「食」を通してお客様に笑顔をお届けしています。
お店・企業情報は下記からご確認ください!

<取材協力>

店名 株式会社満月
店名 ごとう屋
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