株価の上昇、6年後のオリンピック開催など、明るい話題も増えつつある2014年。
フレッシュな気持ちで、就職活動のスタートを切った方に何か助けになることはないか?と編集部 峯林は思いました。

そこで、毎年500名を超える若者とフード業界をつないできたクックビズ・キャリアアドバイザーの重鎮、上村部長に、「今年の就活ポイント」を聞いてきました!

フードビジネス2014

2014年、フードビジネスはどうなる?

ミネバヤシ:2014年、明るい話題も多くなってきましたね。上村さんは、2014年、飲食業界にとっては、どのような1年になると思いますか?

上村:そうですね。ひとつ言えるのは、「若い企業がフレキシブルに伸びている時代がやってきた」ということですね。今、全体の景気としては工業が伸びているでしょ。それにともないフードビジネスの出店も加速してきています。そんな中で、ビスケットサンドが流行ります。

ミネバヤシ:ビスケットサンドが!・・・わかりました。ビスケットは次回にして、ビジネスの分野ではいかがでしょうか。

上村:ビスケットサンド、ぜひ検索してください。私が注目しているフードビジネスは、「エリア立地に合わせて業態開発している企業」です。業態が100くらいあって、出店の立地に合わせて、つまりターゲットに合わせて業態開発をして、出店している企業の経営が非常に好調です。クックビズのクライアントでいうと、ダイヤモンドダイニングなんかはそうですね。

ミネバヤシ:なるほど。転職を考えている若者も、その辺を狙うのがよいと。

「クリエイティブじゃないフードビジネスはない!」

上村:はい。選択肢のひとつとして魅力的な企業です。ただ、飲食店で働く若い方々にお願いしたいのは、企業を選ぶその前に、「フードビジネス企業で働く」ことを今一度考えていただきたいとも思います。

ミネバヤシ:というと?

上村:いま、金融、メーカー、ITなどがみんな就職したい人気業界ですよね。でもフードビジネス業界は、フードビジネスならではの魅力にあふれる業界であり、魅力的な優良企業がたくさんあるのです。でも、それを知らない方が非常に多いというか、業界にいながら業界のことを知らないまま、転職を考えていたりします。もっとそこを知ってほしい。ということで、「フードビジネス」で働く魅力をずばり掲げてみましょう。

上村直伝!「フードビジネス業界で働く魅力」

チャンスが大きい

異業種からの転職の間口が広い。アルバイトから社長へ。という話が珍しくないのがこの業界。新業態や海外といった新しいチャレンジもしやすいです。

給与水準が高め

条件が整えば、ぐっと伸びるのがこの業界です。ですから、23歳で店長で月給28万円などが標準モデルとしてありえるのです。これは他の業界では、なかなかない水準ですよね。自分の働きが売上に直結しているという実感も大いに持てます。

クリエイティ

どこの企業でも意見やアイデアは出した者勝ちです。フランチャイジーなどでも、店長候補は売上・人材育成・オペレーションなどの改善案を出さないとキャリアアップできないですし、そういった現場の声を吸収して成長しているのが、ほとんどの企業です。新規参入企業が多い、つまり企業を少数の仲間と一緒に成長させられるいわゆるベンチャーが多いわけです。クリエイティブじゃないフードビジネス企業はないと言ってもいいと、私は思います。

 フードビジネスの面白さを知ってほしい

ミネバヤシ:それだけ聞くと、とても魅力にあふれていますね。

上村:そうですよ。でも、世間一般には、イメージが良くなかったりするのが飲食業界なんですよ。しかも、業界に入ってくる入口が広いから、何も知らずにフードビジネス業界に入って、その魅力を実感することなく、悪い面だけみて去っていく人も多いんです。よく言われる「労務環境が悪い」というのも、大手などは、全然そんなことはなく、待遇も手厚いですよ。大手でなくても、企業の成長にともない改善されていくところが多いです。

ミネバヤシ:まず「ビジネス」という意識を持ってほしいと。

上村:そうじゃないと、店長になったからといって積極的に改善案も出ないじゃないですか。改善案が出せるか、出せないか、そこの違いは非常に大きい。それは、未経験の方でもそうなんです。そういう意味では、他業界より本当にクリエイティブです。

ミネバヤシ:なるほど。学歴や職歴よりも重視されますか?

上村:すべてではないですが、最初から指示待ちの人が多いのも事実なんです。これは社会全体の傾向なのかもしれないですけれども。でも、それをせずになんで出世できないんだろう、なんて決して言えないでしょ。キャリアを築いている人は、必ず積極的に意見を出していますよ。

フードビジネスはクリエイティブだ!

ミネバヤシ:そうか、フードビジネスって、面白いんですね。それでですね、どんなフードビジネス企業に入社すればよいのでしょうか?たとえば、転職に悩む若者がクックビズの求人サイトを訪れて、どのように活用すればいいのでしょうか?

バランス5角形で、企業を見る

上村:給与、賞与などの待遇や休み、残業の多さといった働く環境も大事ですが、それだけを見ていると見落とすことも沢山あります。というのも、働く魅力というのは、その時点の労働条件だけではわからないものです。その企業がどのようなことに取り組んでいるか、どのような理念で目標を立てているか、そういったことをトータルに理解することが、非常に大切です。
下記のグラフは、ざっくりとしたバランス表ですが、求人が出ている企業が、どんな企業なのか、ひとつの目安として参考にしていただければと思います。求人サイトだけでない詳細な企業情報は私たちクックビズのアドバイザーが面談などで詳しくお伝えしていますので、ぜひエントリーしてください。

上村直伝!「フードビジネス業界で働く魅力」_14

六次産業企業も注目したい

ミネバヤシ:ただ漠然と求人情報を眺めるのではなく、今後取り組んでいこうとしている方向だったり、先々の成長に注目しよう、ということですね。
さきほど、立地にあわせた柔軟な業態開発をしている企業が伸びている、というお話でしたが、最近、六次産業企業(農業・水産業などの一次産業からレストラン運営などまで手掛ける経営形態の企業)の求人も増えていますよね。クック総研でも六次産業とはなにか?というコラムを掲載しています。

上村:生産から店舗まで一貫運営する六次産業に着手する企業も新しいスタイルとして注目したいですね。六次産業で伸びている代表的な企業は、APカンパニーなどがそうです。そのほかにも新生食品など、クライアントでも多いですね。

ミネバヤシ:入社する上で、六次産業化に取り組む企業の魅力って、どんな部分でしょうか。

上村:六次産業は、大きな企業だけでなく、小規模な企業でも取り組むところが多い、もっと言えば、個人経営のところでも多数取り組んでいます。中間マージンを省いて、良質のものを安く使える、つまりよい商品をお手ごろにお客様に提供できるという魅力がありますよね。

ミネバヤシ:ブランド力というのも大きいですよね。企業としての安心感や信頼が生まれるし、より深まる。
では、2014年も、フードビジネスは盛り上がっていくと。

上村:はい。大きな期待ができますよ。20代の方には、ぜひ、自分はフードビジネス業界でどんなビジネスをしたいか、そういった視点を持って、転職活動、就職活動に取り組んでいただきたいと思います。

ミネバヤシ:上村さん、これからも多くの若者のよき味方でいてくださいね!5角形バランスについては、またお伝えしたいと思います。

転職支援サービス