マラソン大会でランナーが応援されている様子

若い世代から年配の世代まで、健康志向の人たちに根強い人気のマラソン
この頃ではランニングのブームもすっかり定着してきた感がありますが、2007年に東京マラソンがスタートして、この10年間ほどでマラソン人気は上昇。フルマラソン、ハーフマラソン、ファンランなどを含めると、今や開催数は年間数千件を超えるまでになりました。

ランナーの数は5年前に1000万人を突破。限られたプロだけではなく、一般市民を対象に広く浸透してきました。シーズンピークの秋には日本各地で連日大会が行われていますが、人気の大会は参加申し込みが抽選になるほどです。

ゴールテープを切る女性の写真

日本での大規模なマラソン大会で有名なのは「東京マラソン」や「大阪マラソン」でしょう。

「東京マラソン2018」

申込者数32万2703人 出走者合計32万2703人
マラソン一般枠の定員26370 人に対し、319777人の申し込み 抽選倍率12.13倍
(引用:東京マラソン2017開催データ

「大阪マラソン2017」

申込者合計13万417人 出走者合計3万2008人
一般枠は抽選。定員3万人に対して、エントリー数12万3316人 参加倍率4.11倍
(引用:大阪マラソン2017開催データ

昨年のデータを見てみると、そのスケールの大きさと人気の高さがよくわかります。

こうしたマラソン人気の加熱と大会数の増加から、マラソン大会はより一層「参加者から選ばれる」ものになってきました。そのため、どの大会でも主催団体や自治体が多くのランナーを獲得しようと工夫を凝らし、内容も進化しています。

ここでは、多様化するマラソン大会の中から、ユニークな「フードマラソン」大会をご紹介します!

「フードマラソン」とは?

一般市民ランナーにとって、マラソンは主に健康目的で楽しむものでしたが、近年では新しい魅力を持ったマラソン大会も開催されるようになり、趣味やレジャーとしての魅力を増しています。

旅気分で日本全国の大会に参加するランナーも多いようですが、各地のマラソン大会の魅力には、「地域ごとの特色を感じながら走ることができること」がよく挙がります。眺めのいいコース、沿道からの温かい地元の人たちの声援、エイドステーションで提供されるおもてなしフードなどは参加者の間で特に喜ばれるポイントです。

最近では美味しいご当地グルメなどを目玉に打ち出した、その地域の特色が味わえるユニークな「フードマラソン」が人気を集めています。

今回は、日本国内のユニークなフードマラソン大会から5つピックアップ。マラソンに美味しいグルメの魅力をプラスした「フードマラソン」の魅力と楽しさをご紹介します!

東北風土マラソン&フェスティバル2018

東北風土マラソン&フェスティバル2018のチラシと当日の様子の写真

東北風土マラソン&フェスティバル2018

◆大会の特徴

東北風土マラソン」は、2018年に第5回目を迎えたフルマラソンコース含めた老若男女参加できるファンラン大会です。東日本大震災からの復興を目指してスタートした大会でもあり、自然溢れる春の東北の湖畔の風景を眺めながら走るコースは、ランナーにとても人気があります。

マラソンだけではなく「東北風土マラソン&フェスティバル」として、地元グルメの飲食・物販ブースが並ぶ「登米フードフェスティバル」、東北の日本酒が勢揃いする「東北日本酒フェスティバル」、被災地の復興状況が見学できるツアー「東北風土ツーリズム」も同時開催されます。「東北風土マラソン&フェスティバル」は東北の魅力をたっぷり味わうことができる一大イベントとなっています!

◆フードの魅力

「東北風土マラソン&フェスティバル」の最大の魅力は、東北の食材と日本酒を堪能できること。エイドグルメとして「ランメシ!東北風土(Tohoku FOOD)」計20品の東北名物が提供されます。新鮮な海産物、郷土料理、ブランド食材、スイーツまで!ランナーのための栄養が考えられているのはもちろん、種類豊富で美味しいと評判です。

<東北の味覚が大集結するフードエイド例>

焼きホタテ、蒸しホヤ、金のさんま、ふかひれ濃縮スープ、特製笹かまぼこ、はっと汁、いぶりがっこ、わかめ餃子、最上の早生そば、ほんのりピーチ、オイスタースープ、山ぶどうゼリー、ブランド牛「登米牛」のサイコロステーキ、「伊達の純粋赤豚」のあらびきソーセージ…など。
*フード詳細はエイドコースマップで参照可能です

エイドステーションでは「日本酒仕込み水」が提供されます。これは米どころで銘酒でも知られる東北ならではの魅力ですね!
絶景のマラソンコースを堪能しながら、走り疲れた身体に「東北名物グルメ」でスタミナを注入しながらのマラソン。東北の魅力を目で、舌で、肌で感じながら…完走&完食を目指したくなりますね。

◆主催団体

東北風土マラソン&フェスティバル実行委員会

◆例年の開催時期、開催場所

毎年3月頃に開催。2018年は3月24日(土)・25日(日)の2日間
開催場所は、登米市長沼フートピア公園(宮城県登米市迫町北方天形161-84)

◆公式サイト

東北風土マラソン&フェスティバル2018

京都ご当地グルメリレーマラソン

京都ご当地グルメリレーマラソンのチラシ

京都ご当地グルメリレーマラソン

◆大会の特徴

京都ご当地グルメリレーマラソン」は今年で第6回目を迎えるフードマラソン大会。京都府立山城総合運動公園の周囲を走る、太陽が丘特設周回コースはマラソン初心者にも走りやすいコースとなっています。
個人で走る種目が無く、チーム参加種目(リレーマラソンとシャッフルリレーマラソン)2種目のみというユニークな特徴もあります。

◆フードの魅力

大会名に「ご当地グルメ」とある通り、京都のご当地グルメが用意された「グルメ屋台」が会場内に登場します。

マラソンコースとは別のところにグルメ屋台が設置されているので、コースを走り終わった後に出走者に与えられるグルメ券でゆっくりと食事をするスタイルとなっています。ご褒美としてご当地のおいしいものをいただけますよ!

<過去の大会で登場したご当地グルメ例>

  • 京都府長岡京市で伝統栽培された新鮮な京たけのこを使った「京たけのご飯」
  • 京都府宮津市の「カレー焼きそば」
  • 激辛グルメで有名な京都府向日市激辛商店街の「もちもちポテト激辛ギャー油マヨ」

京都らしい和スイーツも特に注目です。

  • 地釜で練り上げたプルンプルン食感の「わらび餅」
  • 日本海のズワイガニの身の粉末とジェラートがミックスされフレーバーが面白い「蟹アイス最中」
  • 京都府丹後産のお米と250年の歴史を誇る袋屋醤油を使用した「玄米みたらし団子」
  • 丹後梨をふんだんに使った「梨シャーベット」

などなど、スイーツ好きも唸る名店たちの出店実績も!

今年(2018年)の第6回大会のご当地グルメは7月中旬に発表されます。今からどんなグルメが食べられるのか非常に楽しみですね。

◆主催団体

京都ご当地グルメリレーマラソン実行委員会

◆共催団体

京都府総合型地域スポーツクラブ連絡協議会
(公財)京都府体育協会
(株)JTB

◆例年の開催時期、開催場所

毎年10月頃に開催。2018年は10月28日(日)で開催。
開催場所は、京都府立山城総合運動公園(京都府宇治市広野町八軒屋谷)

◆公式サイト

第6回京都ご当地グルメリレーマラソン

九州グルメマラソン

九州グルメマラソンのチラシ

九州グルメマラソン

◆大会の特徴

九州グルメマラソン」は九州ではなく、東京都・明治神宮野球場内で行われるグルメマラソンの大会です。過去には「福岡しっとうとマラソン」として「福岡」をテーマに実施されていましたが、2017年「九州」へと範囲を広げて開催されるようになりました。

マラソンのコースは、外1周1.25kmという短い周回コース。種目はリレーマラソン30km、ラン10km、ファンラン5kmの3つ。距離も短く人工芝が敷き詰められた球場内を走るので、初心者にとっても走りやすくなっています。普段ではなかなか入れない明治神宮の球場内を走行できるのも魅力です。

◆フードの魅力

コース上の給水所には「九州所」が同時に出現し、ラーメン、カレー、うどん、デザートまで…九州ご当地グルメ94種類が食べ放題となっています。

<フードエイドに登場する九州ご当地グルメ例>

コースを走りながら楽しめるエイドは、福岡県の名物「もつ鍋」や門司港(福岡県北九州市)の「焼きカレー」以外にも、テーマ別で

  • 九州肉対決!…宮崎県名物の「チキン南蛮」「地鶏炭火焼」、大分県中津の「唐揚げ」など、さまざまな牛肉・豚肉料理など
  • 九州全麺大戦争!…「博多豚骨ラーメン」や遣唐使の時代に五島列島に伝わった日本の三大うどんの一つ「五島手延うどん」など

ほかにも、普段なかなか味わえない高級フルーツ「宮崎アップルマンゴー」などが振る舞われます。

東京で九州の美味しいグルメを存分に楽しめる「九州グルメマラソン」は、まさに走って楽しいマラソン大会です。

◆主催団体

九州グルメマラソン実行委員会事務局

◆例年の開催時期、開催場所

2017年は12月2日(土)開催。
開催場所は、明治神宮野球場(東京都新宿区霞ヶ丘町3-1)
※次回開催未定

◆公式サイト

九州グルメ94種類が食べ放題「九州グルメマラソン」

南魚沼グルメマラソン

ハーフマラソンのスタート地点の写真

南魚沼グルメマラソン

◆大会の特徴

南魚沼グルメマラソン」は、今年で第9回目を迎えたフードマラソン大会です。
開催地の新潟県・南魚沼市は、越後三山などの名峰を仰ぎ、清流魚野川とその支流に抱かれた魚沼盆地にある風光明媚な場所。例年、一面の早苗がまぶしい田園風景を望みながら走るコースが多くのランナーたちに人気ですが、なかでも特に、日本一大きな田んぼ(9000坪!)は注目です。ハーフマラソンと1/8マラソンの2種目のみでの開催されました。

◆フードの魅力

スタートの号砲で参加ランナー全員で「いただきま〜す」の掛け声とともに出発するこの大会。絶景のマラソンコースとあわせて参加ランナーが楽しみにしているのが、レース終了後に特設のグルメ村で行われる、南魚沼産コシヒカリが食べ放題の「グルメパーティー」です!
南魚沼市と聞いてまず思い浮かぶ名産品は、やはり美味しいお米ですが、なんと「南魚沼グルメマラソン」では、レース参加者はコシヒカリ食べ放題!
参加賞でもらえる大会特製のお茶碗に、炊きたてコシヒカリをテンコ盛りにしてもらえます。ご飯のお供にぴったりの「きりざい」などのおかずを「グルメ村」の屋台でお手頃価格で購入して、もりもりいただくのが恒例となっています。

<グルメ村の屋台に登場する南魚沼名産グルメ例>

たくさん走ってお腹を空かせた後に、炊き立てホカホカのコシヒカリを好きなだけ頂ける、贅沢体験ができます!美味しいコシヒカリのご飯のお供も多数揃っています!

  • 新潟県の名産豚、越後もちぶたを使った「もちぶた炭火焼ステーキ」「もち豚カレー」「豚汁」
  • 納豆に漬物や野菜を細かく刻んだものを混ぜて作る、南魚沼の郷土料理「きりざい」など

マラソンを走った後は、ごはんも進んで満腹になるほど食べてしまいそうです!

◆主催団体

南魚沼グルメマラソン実行委員会

◆例年の開催時期、開催場所

毎年6月頃に開催。2018年は6月10日(日)。
開催場所は、浦佐「八色の森公園」(新潟県南魚沼市浦佐5483-1)

◆公式サイト

南魚沼グルメマラソン

松江しんじ湖温泉グルメリレーマラソン

松江しんじ湖温泉グルメリレーマラソンのHPの画像

松江しんじ湖温泉グルメリレーマラソン

◆大会の特徴

松江しんじ湖温泉グルメリレーマラソン」は今年で第4回目を迎えるフードマラソン大会です。周囲約45kmもある全国で7番目に大きい湖の宍道湖(しんじこ)沿いを走るマラソンコースが人気です。

宍道湖の東岸からの夕景は、日本夕陽百選に選定されるほど全国的に有名ですが、刻々と表情を変える夕景の美しさはまさに絶景。そんな「水の都松江」の象徴とも言える景観を楽しめます。大会では、45kmを制限時間5時間でリレーします。男女別、混成、企業、ファミリー(子供は小学生以上)、仮装などなど5つ以上の部門から参加エントリーが可能。

◆フードの魅力

宍道湖は汽水湖のため魚種が豊富に獲れ、特にシジミ・うなぎ・白魚などの宍道湖七珍は松江を代表する味覚として知られています。懇親会つきプランを申し込んだ場合は地元グルメを楽しむ費用などが参加費に含まれているので、ゴール後に旅館やホテル、市内の料理店など食事会場で松江の味覚を堪能することができます。

<大会で楽しめる松江の味覚の例>

レース後の食事会場で頂ける料理には、宍道湖で獲れるシジミを使った「シジミ汁」や、島根県の出雲地方で有名な「割子そば」、そして栄養満点の海藻であるアカモクを使った雑炊など、疲れたランナーたちを身体に優しい料理でもてなしてくれます。

さらには島根県の松江市で獲れる「松葉ガニ」に、松江市鹿島町の恵曇漁港で養殖される天然物にも引けを取らない「恵曇あわび」など、新鮮な海の幸もたくさん提供されたこともあります!

※料理内容は各会場によって異なります。

山陰屈指のランスポットと夕日の絶景に癒され、名産グルメを心ゆくまで楽しむことができます!

◆主催団体

松江しんじ湖温泉グルメリレーマラソン実行委員会

◆例年の開催時期、開催場所

毎年4月頃に開催。2018年は4月15日(日)。
開催場所は、白潟公園(島根県松江市灘町)

◆公式サイト

第4回 松江しんじ湖温泉 グルメリレーマラソン

まとめ

遠方からもランナーに参加してもらえるように、それぞれのマラソン大会は地域色を出すための内容工夫を凝らしています。地域の活性化も担いながら、ご当地の味を通して地域の魅力を多くの人に伝えらえるフードマラソン大会は、今回ご紹介した以外にもまだまだたくさんあります!これからさらに数も増え、内容が進化していくかもしれませんので要チェックですね!

美味しいグルメと身体を動かすことが好きな方であれば、フードマラソンに思い切って参加して、グルメとマラソンの新しい楽しみ方を体験してみてはいかがでしょうか?