綺麗な夜景が楽しめる港町と、ファッションを発信するオシャレな街並みを持つ「神戸」。

その魅力は多くの観光客の心をつかみ、国内をはじめ、おなじみの「神戸ビーフ」で海外でも認識されています。
そんな神戸は今、“食”の分野でさらなる発展が期待されています。

今回は神戸のまちなかでファーマーズマーケットなどを開催している「EAT LOCAL KOBE」についてお届けします。

「EAT LOCAL KOBE」とは?

「EAT LOCAL KOBE(イート・ローカル・コウベ)〜神戸に暮らし、ローカルを食べる〜」とは、神戸市主導で神戸の農漁業をもっと知ってもらうためにスタートしたプロジェクトです。

神戸では多彩な農水産物が生産されており、兵庫県下トップクラスの農漁業地域だと言われていますが、残念ながらその事実はあまり知られていません。

野菜のキャベツやブロッコリー、果物のイチジクなどの多くの農産物が収穫されています。

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出典:おいしい素材をつくる顔

イチジク

出典:神戸酒心館

そこで、「EAT LOCAL KOBE」が新たな“食”と“農水産物”をつなぐプラットフォームとして役割を果たすことで、市民の“食”への意識を高めることができます。

神戸にはどのような野菜や果物があり、それらはどういう風に育てられているのか、ホームページで毎月季節のお野菜や果物が紹介されています。
また、その農産物の“顔”を知ってもらうために、神戸市の北区や西区などで活躍している農家のことや農園についても紹介されています。

そして、それらをリアルに知ってもらうために、「販売のハブ」「体験のハブ」「流通のハブ」などの様々な取り組みを通して外へと発信しています。

EAT LOCAL KOBE(HP):http://eatlocalkobe.org/

取り組み「Farmers Market」について

その一つの取り組みである、販売のハブ「Farmers Market(ファーマーズ・マーケット)」は今年の春と秋に開催されました。
会場は神戸三宮駅(JR・阪急・阪神)から徒歩で約5分のところにある、東遊園地というビルに囲まれたまちなかの公園でした。

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農業者たちによるこのイベントでは毎回様々なショップが並び、有機野菜や珍しい野菜など、また神戸で育った農産物を使用した料理やスイーツなどが販売されました。
このイベントを通して、市民が神戸の農産物に触れることができ、自分たちが今まで知らなかった神戸の“顔”に出会うことができるのです。

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また、これをきっかけに消費者が農産物に興味をもち、農業者たちとつながることで農園に足を運ぶ機会にも発展します。

「食都神戸」を目指す神戸、その実現に近づくための第一歩にもなるこの取り組みは今後もどういう風に展開していくのか注目です!

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出典:EAT LOCAL KOBE Facebook

「食都神戸」、神戸のこれから。

2020年を目標に、神戸市は新しい食文化の都となることを目指して「食都神戸2020」構想を進めています。2020年に開かれる東京オリンピックを機に、日本には多くの訪日外国人観光客数が期待されており、神戸のローカル・ブランド戦略の柱としてスタートした「EAT LOCAL KOBE」のホームページでは以下のように記載されています。

“神戸は、都市と農村が近く、瀬戸内海に面した豊かな自然に囲まれており、品質の高い農水産物が生産されています。また、過去から交易を中心に栄えてきた経緯から、世界から様々な文化が集積され、他の都市では見られない独自の食文化が醸成されています。この神戸のポテンシャルを活用し、神戸の皆さまと一つになって、神戸ならではの新しい食文化を象徴するプラットフォームをつくりあげ、世界中の人が訪れたくなる「食都神戸」を実現しましょう。”

※ホームページより抜粋(ABOUT−ELKとは?

森と海に囲まれ、土地と環境に恵まれた神戸だからこそ“生まれる”農水産物、神戸は“食”を軸とした新たな都市戦略をスタートしました。

これから神戸がどのように“食の都”として成長していくのでしょうか?

市民や生産者、それらの農水産物を使用する料理人、そして実際にそれを口にする消費者による“食”の輪をつなぎ、展開していくことで「食都神戸」は実現するかもしれませんね。

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11月23日(祝・月)にファーマーズマーケットと同時開催された「食都神戸DAY」のイベントにて。

以上、「EAT LOCAL KOBE」についてお届けしました。
「消費者に地産地消を楽しむライフスタイルの定着化」を進めるこのプロジェクトは、私たちに“食”と“農水産物”について考える機会を与えくれます。皆さんもぜひこれから発展していく神戸に足を運んでみませんか?