燃えるエナジードリンク

昨年、エナジードリンクを飲み過ぎたせいで、20代の男性が亡くなったという報道があり、国内初のカフェインによる死亡事件として世間を騒がせました。

エナジードリンクにはコーヒーと同様にカフェインが多く含まれます。
実は、筆者も1日にかなり多くのコーヒーを飲む人間で、多い時には1日8杯も飲みます。
エナジードリンクも人よりよく飲む方だと思います。

エナジードリンクの飲み過ぎによるカフェインの過剰摂取は身体に良くないとは知っていますが、ついつい飲んでしまいます。
そこで、今一度カフェインについて正しい認識をつけようと思いこの記事を書くことにしました。

ぜひ、コーヒーやエナジードリンクをこよなく愛する全ての方に読んでいただければ幸いです!

エナジードリンクに含まれるカフェインの効果とは

まず、エナジードリンクに含まれるカフェインの効果についてです。

  • 覚醒作用
  • 血管拡張作用
  • 交感神経刺激(基礎代謝促進)
  • 胃酸分泌促進作用
  • 利尿作用

上に挙げたものが代表されるカフェインに得られる効果作用です。

疲労回復や集中力の増強、代謝促進によるダイエット効果などもあります。
基本的にカフェインは身体に悪いものではなく良いものであるということです。

しかし、やはり何事も“ほどほど”にということでしょうか。
過剰摂取による危険もあります。

ホットコーヒ

カフェインの危険性について

カフェインは耐性ができやすく、あまり定期的に摂取し続けると効かなくなってきます。
これが大量摂取につながるとも言われています。

では、大量に摂取するとどのような危険性があるのでしょうか?

主に言われるのが心不全で、これが主な危険性でしょう。
カフェインは血管拡張機能があるので過剰に摂取するととても心臓に負担がかかります。

つまりは、心臓がびっくりして止まってしまう危険性です。
しかも急性心不全なら突然訪れます。

対処するには、近くに人がいるか、そもそもならないように日頃から気をつけておくしかないでしょう。
もちろん、カフェインは身体に良いものですがどんな素晴らしい薬にも適量というものがあり、それを超えて摂取すると毒でしかありません。

国内のエナジードリンクはカフェイン含有量は200mgまでと決められており、コーヒー1杯(200ml)は120mgのカフェインが含まれています。
健康的な成人の1日の摂取目安が400mgなので、コーヒー3〜4杯が1日の目安と言えます。

しかし、連続で摂取するのは危険です。
さきほども記した通り、一気に摂取すると心臓への負荷が大きくなります。

聴診器とハート

意外と知らないカフェインの危険な摂り方

最後にカフェインの危険な摂り方をご紹介しておきます。

① 風邪薬と一緒にエナジードリンクは危険

風邪をひいたときなどは早く身体を直そうとエナジードリンクを飲みたくなるかもしれません。
そして、風邪を治す薬も一緒に飲もうとしますが、これは大変危険です。

風邪薬には気管支を拡張する成分があり、同等の効果がカフェインにもあります。
なので、同時に摂取すると効果が増強し、心臓に負担がかかります。

② アルコール+エナジードリンクは危険

近頃、バーなどでエナジードリンクをアルコールで割ったカクテルが人気ですが、これもかなり危険な飲み方です。
アルコールは脳の働きを抑制し、カフェインは脳の働きを高めるので、効果が相殺され飲んでも飲んでも酔わなくなります。

カクテル

カフェイン自体はすぐに代謝して体内から排出されますが、アルコールは残ってしまうので急性アルコール中毒になります。
米国では、このエナジードリンク+アルコールでの急性アルコール中毒の被害が多発したために、カフェイン入りのお酒の発売は禁止になりました。

エナジードリンクの飲み過ぎには注意しよう

いかがでしょうか?
もちろん、カフェインは生活に欠かせないものですので、これからもエナジードリンクやコーヒーを飲むことはあるでしょうが、そのときにはこの記事を思い出してその量には十分気をつけてください。