
「ふるさと納税」という制度を聞いたことがあるでしょうか?
簡単に言うと、住民税の一部をそのまま納付するのではなく、好きな地方自治体への寄付として支払うことができる制度で、 その地域の役に立つ上に寄付した地域の特産品などももらえてしまうという、画期的なものです。
ふるさと納税は非常にお得で、価値のある制度ですので、ここでは、難しいと考えられている方や、詳しく知りたい方がわかりやすいように魅力をお伝えしたいと思います。
目次
ふるさと納税=寄付金
ふるさと納税は寄付金です。
自分が全国の自治体を選んでそこにお金を寄附することです。
しかも、寄付した額は税金から控除されたり(上限:個人住民所得税の20%まで)、還付されたりします。(具体例はのち説明)
特産品がもらえる!
寄附すれば、お礼としてその地域の特産物や工芸品、高価な海産物や果物などがもらえます。
特産品だけでなく、宿泊券や、施設の優待券などがもらえる場合もあります。
もらえるもの一覧:http://www.furusato-tax.jp/product_category.html
7,000円の特産品が実質2,000円で手に入る!?
ふるさと納税で例えば、佐賀産和牛を400gを寄附のお礼としてもらったとします。
これのお値段はいくらでしょう?
普通に、お店で買えば400gで7,000円近くします。
しかし、ふるさと納税を用いれば、実質2,000円で済みます!
どういう仕組みか簡単にご説明します。
まず、佐賀市に50,000円寄附したとします。
1、2ヶ月後には約4,800円返ってきます。(これが所得税からの還付金です。)
さらに、3、4ヶ月後には、払わなくてはいけない住民税が約43,200円安くなります。(これが、住民税からの控除です)
つまり、合計約48,000円がなんらかの形で戻ってきます。
ですので、実質2,000円で佐賀産和牛400g、7,000円相当をもらえたことになります。
(画像;佐賀和牛400ghttp://www.ii29.com/?pid=73195792)
*佐賀産和牛はこちらのページに記載されています。特産品によって対象となる時期が異なりますので、ご注意ください:http://www.furusato-tax.jp/japan/prefecture/41201
実際に現金で戻ってくるのは4,800円ですが、住民税はどうせ払わないといけないものですので、寄附をしようと、しまいと43,200円は手元から無くなります。
であれば、安くで高級なお肉を買うのに使ったほうがお得だと思いませんか?
ただし、注意が必要なのは、自身の年間の所得額、家族構成などによって、戻ってくる金額が変わる可能性があります。
詳しい額を知りたい方は、以下のサイトの「控除額計算シート」をダウンロードして確かめてください。
http://www.furusato-tax.jp/example.html
また、これまでは、このお金が返ってくるようにするために、確定申告書を寄付した場所の分だけ出さないといけなかったのですが、2015年から、5つの自治体までなら提出しなくても良いという制度に変わりました。
なので、面倒な書類提出の心配は無用です。
どこに使われたかわかる
これまでの税金は、支払ってもそれが道路の整備に使われたのか、それとも、教育のために使われたのかわかりませんでした。
しかし、ふるさと納税は日本で唯一の使われる先を指定できる税金です。
なので、自分が予期しない、使ってほしくないことに使われる心配がありません。
自分が使って欲しいと思うことに寄附ができ、かつお礼ももらえます。
自分のふるさとを持っていなくても大丈夫!
ふるさと納税という名前だからふるさとに寄附をしないといけないというわけではありません。
寄附する先はどこでも大丈夫です。
むしろ、寄付して自分の新たなふるさとを作るという気持ちで場所を選びましょう。
注意事項
とてもお得なふるさと納税ですが、注意事項が幾つかあります。
これを知っていないと逆に損をするかもしれませんのでご紹介しておきます。
⑴特産品の時期に注意してください。
特産品は旬の時期が決まっているものがほとんどです。
もちろん、寄附をすれば何かしらのお礼はもらえるのですが、旬が終わっていて、予期せぬお礼が届くことがあります。
しっかりと、寄附する前に対象のものが送られてくるかチェックしましょう。
⑵お金が返ってくる額に注意しよう。
さきほども、少し書きましたが、所得や家族構成によって返ってくるお金には違いがあります。
去年はいくら返ってきたから今年も同じだろうと思っていると、去年よりも収入が多くて返ってくるお金が減ってしまったということも度々聞かれます。
なので、「控除額計算シート」でしっかり計算してから寄附するようにしましょう。
(ふるさと納税の失敗事例と注意点とは:http://ふるさと納税.tokyo/ふるさと納税とは/注意点.html)
いかかですか?
すごくお得で、自治体に貢献もできる「ふるさと納税」を是非使ってみてください。
寄附金額も5,000円からありますので、お試し感覚ではじめられると思います。
お礼の品は下記のリンクから見ることができます。参考にしてみてください。
ふるさと納税ポータルサイト(お礼の品一覧):http://www.furusato-tax.jp/product_category.html
*この記事は2015年5月1日時点の内容です。制度変更のなどの可能性があるため、最新情報は各自治体サイトをご参照ください。