入りやすいお店のイメージ写真。オープンキッチンのカウンター越しに親指を立てて笑顔で微笑みかける、男性店員。

飲食店の中には、お客様が入りやすいお店と入りにくいお店があります。

はじめて訪れたお客様が入ってみたくなるようなお店づくりはをすることは、集客における重要なポイントです。

この記事では、入りやすいお店と入りにくいお店のそれぞれの特徴と、入りやすいお店にするためのポイントを紹介します。ぜひ集客アップのための参考にしてみてください。

入りやすい店の特徴

にぎわっているお店のイメージ写真。東南アジアの屋台市場の風景。屋台がひしめき合う中、どこのお店もお客さんでにぎわっている

入りやすいお店、お客様で賑わっているお店にはいくつかの特徴があります。

新規のお客様が気軽に入りやすい飲食店とは、どんな特徴があるのでしょうか。

外観や看板の視覚情報

お客様が入りやすいのは、外観や看板を見たときに「何が食べられるのか?」が一目で分かるお店です。たまたま通りかかったお客様は、お店の外観や看板で、どんなお店なのかを判断します。

外出先で食事をするとき、どんなメニュー内容か分からないお店だと、「あのお店に入ってみよう」とはなかなかならないものです。

「トンカツ」「イタリアンレストラン」「ラーメン」など分かりやすい看板が出ているお店であれば、お客様が食べたいものがあるかどうかすぐに判断できます。

また、入りやすいお店は、外観の雰囲気でお店のコンセプトが判断できるようになっています。「安い」「ボリューム満点」「ファミリー向け」など、お店のコンセプトが伝わる外観だと、そのニーズに合ったお客様が入りやすいのです。

つまり、新規のお客様が入りやすい飲食店は、外観や看板でお店のコンセプトがわかり、どんなジャンルの料理を提供しているのかが明確になっています。初めて訪れるお客様が判断する際に、必要な情報が不足していないかを今一度、確認してみてはいかがでしょうか。

店頭に置かれた商品やメニュー

どんなメニューを提供しているのか分かることも入りやすいお店づくりに重要な要素です。

たとえば、イタリアンレストランといってもお店によって具体的なメニューは異なります。自分好みメニューがあるか、価格帯はどれくらいなのか、入店前に確認しておきたいと考える人は多いでしょう。

店頭にメニューがあれば、お客様が食べたい料理を検討することできます。それぞれのメニューの価格が店頭で確認できれば、安心して入店できるでしょう。

また、はじめてのお客様はメニュー名だけでなく、実際にどんな料理が出てくるのか気になるものです。写真付きのメニューや食品サンプルがあるとイメージがよりしやすくなるでしょう。

外から見える店内の雰囲気

イメージ写真:白を基調とした清潔感あふれるカフェの店内。ナチュラル系のソファやテーブルがあったかい雰囲気を醸し出している

店内の雰囲気づくりも入りやすいお店に欠かせない要素です。居心地が良さそうなのか、どれくらいのお客様が入っているのかといった点も知っておきたい人がほとんどでしょう。

お客様が入りやすいお店の雰囲気には、以下のような特徴があります。

清潔感がある

飲食店を選ぶ際、多くの人が確認するポイントがお店の清潔感です。

掃除がきちんと行き届いて清潔な店内なら気持ち良く食事ができますし、厨房内も衛生管理が徹底していると考えられます。

温かみがある、明るい

店内が温かみのある、明るい雰囲気であることも、入りやすいお店の特徴です。

照明や店内のデザインを工夫して、リラックスできるような空間づくりをしているお店は多くのお客様に好まれます。

賑わっている、親近感がある

店内を見たときにほとんどお客様がいないお店は、入りづらい印象を与えてしまいます。

賑わっていて、誰でも気軽に入れるような雰囲気があるお店は、はじめてのお客様でも入りやすくなるでしょう。

入りにくいお店の特徴

入りにくいお店のイメージ。夜の繁華街の交差点。お店の看板や電灯が輝く中に、真っ暗な外観のお店がある

入りやすいお店とは対照に、新規のお客様が入りにくいお店の特徴を紹介します。自分のお店にも当てはまる箇所がないか確認してみましょう。

店内の様子がわかりにくい

外から見て店内の様子がわからないと、お客様は入りにくさを感じてしまいます。たとえば、お店の扉が閉められていたり、窓がなかったりするお店では、お客様はリラックスして食事ができるのか、店内は賑わっているのかといった情報が得られません。

コロナ禍においては、感染症対策がきちんとされているかという点を確認したいと考える人も多いでしょう。外から店内の様子が分からない、店頭にも感染症対策の有無について記載がないとなると、入ってみたいとは考えにくいでしょう。

ほかにも、店の前に店名以外の情報がない場合、お客様は自分が食べたいメニューがあるのか、予算内で飲食できるのかといったことが分からないため、入店をためらってしまうでしょう。

店内の様子が分かりにくいと「このお店に入ろう」という決め手になる情報が少なくなるため、来店しようとするお客様が入りにくさを感じてしまいます。

心理的に入りにくい

外から店内の様子が見えたときに、心理的に入りにくいと感じるようなお店もあります。

たとえば、入り口付近に店員が複数待ち構えているようなお店です。店員がズラッと並んで待っていると威圧感を与えてしまい、はじめてのお客様は入りづらさを感じるでしょう。

また、外から見たときに働いている店員に笑顔がなかったり、外から目が合ったのに会釈もなく無愛想な対応だったりするお店も、入りにくいお店といえます。

入口が狭い、営業中か分からない

入り口が狭いお店は物理的に入りづらいため、新規のお客様が入りにくいと感じるものです。

また、店内の様子がうかがえず、外にも営業時間が表示されていないと、営業中かどうか判断ができないため、お店に入るのに勇気がいります。

入りやすいお店づくり5つのポイント

「POINT」のイメージ。単語帳にアルファベットで書かれた「POINT」のカードと、緑と赤の色鉛筆

来客数を増やしたいなら、お客様が入りにくいと感じる要素を改善し、入りやすいお店づくりをしましょう。

入りやすいお店にするための5つのポイントを紹介します。

メニューの店外ディスプレイを設置する

店頭に看板などを設置して、商品や価格を積極的にアピールしましょう。そうすれば、お客様はどんなメニューがあるのか、価格帯はどれくらいかを確認した上でお店に入ることができます。

また、お客様の中には「少しの時間休憩したい」と思って飲食店を利用する人もいます。看板やメニューに「ドリンクのみのご利用も歓迎」といったコメントがあれば、お客様の入店ハードルを下げられるでしょう。

また、お店のコンセプトや雰囲気も伝わるように工夫することで、お客様の不安を取り除くことができます。

清潔感を大事にする

入りやすいのは、清潔感のあるお店です。そのため、店舗内はもちろんのこと、店の外や周辺、道路も含めて常に清潔感を保つようにしましょう。

また、従業員の身だしなみも大事です。制服はシワのない、きちんと洗濯されたものを着用し、髪が長い人はきちんとまとめるなど清潔感のある身だしなみを意識しましょう。

コロナ禍では、「感染症対策を行っています」というポスターやステッカーを店頭に貼ったり、入口の見える位置に消毒液や検温器を設置したりすることで安心感を与えることができます。

店舗の外観・扉を改善する

開放感があるお店のほうが入りやすいので、入り口を開けておくのがおすすめです。のれんを設置している場合は、真ん中をめくっておくと、外から店の様子が見えるので安心感を与えることができます。

また、外から店内の様子や商品が見えるように、窓を塞がないようにしましょう。

従業員の様子を確認できるようにする

従業員の姿が外から見えるようにすることで、従業員の様子からお店の雰囲気を知ることができます。

お客様から親近感のある店員さんと映るように、普段から笑顔で接客することも大切です。

集客グッズを使う

集客グッズを使って入りやすい雰囲気を出すことも効果的です。

ウェルカムボードやのれん、のぼりを設置すると、歓迎されている雰囲気があるため、多くのお客様は入りやすく感じるでしょう。

また、「入口はこちら→」などの矢印付き看板を置くのもおすすめです。

編集後記

はじめてのお店に入るのは、勇気がいるものです。そのため、いかにお客様の不安を取り除けるかが入りやすいお店づくりの重要なポイントといえます。

お客様の不安を軽減するには、メニューや価格、店内の雰囲気などの情報を外から得られるようにすることが大事です。今回紹介した方法を参考に、入りやすいお店づくりをして集客数アップを目指してみましょう。