
飲食店の集客をアップさせる上で非常に重要なのが、メニュー表です。まだお店で食事をしていないお客さまでも、クーポンサイトやホームページからおしゃれなメニューを見ただけで期待感が高まり予約に繋がることも。さらに「今度はこのお店に行ってみたい!」とSNSの口コミでお店の情報を拡散してもらうこともできます。繁盛店やSNSで話題が集まる人気店は、個性的なメニューで他店との差別化を図っています。これからの時代、他にはないオリジナリティあふれる飲食店が求められている傾向にあります。今回は、メニュー作りのためのヒントや、集客に効果的なメニュー表の作り方の一例をご紹介します。
目次
【STEP1】メニューのコンセプトを決める
まずはメニューのコンセプトを決めましょう。抑えておきたいのは、以下の5つです。
ターゲットについて
どんなターゲット(お客さま)に向けて、お店のメニューを発信していきたいでしょうか?年齢や性別、職業や年収、生活スタイルなど細かく想定しながら進めていきましょう。
デザインについて
次に、メニュー表のデザインや構成についても決めていきます。文字や全体の雰囲気を優しく可愛い感じにするのか、大胆で力強い感じにするのか、などデザインや文字で印象はだいぶ変わってきます。
オリジナルメニューについて
お店ならではのオリジナリティや強みをアピールしましょう。どこにでもある普通のメニューを抜け出しましょう。独創的なネーミングのフードメニューや、他にはない新しさを持ったドリンクメニューはお客さまを引きつけます。
期間について
期間限定のメニューの場合、季節感のある演出や「いつからいつまで」という分かりやすい表記が必要となります。
価格設定について
最後に価格設定も決めておきます。必要な情報が揃っていると、外注した時にやりとりがスムーズです。
【STEP2】参考資料はアイデア探しツールを活用する
コンセプトが決まったら、具体的なメニューのイメージを固めていきましょう。メニューの参考にするため、他の飲食店に行くという方法もありますが、時間が取れないかもしれません。そんな時は、アイデア探しツールの「Pinterest」をおすすめします。「Pinterest」に登録後、「カフェ おしゃれ メニュー」「メニュー 居酒屋」など検索したいキーワードを組み合わせて、参考にしたい画像を検索することができます。全体的にお洒落でセンスの良いイラストレーターやデザイナーの作品が多く、とても質の高いメニューを参考にすることができます。
【STEP3】集客アップに効果的なメニューとは?
突然ですが、ここで問題です。次の3つのうち、集客アップに効果のあるメニューはどれだと思いますか?
(1)WordやExcelを使い作成したメニュー
(2)手書きで作成したメニュー
(3)デザイナーが作成したメニュー
正解は(3)のデザイナーが作成したメニューです。ただ、(2)の手書きメニュー、もお店の雰囲気によってはとても効果的な場合があります。人間は手書きの文字には目がいきやすく、親しみを覚えるというデータもあります。一番集客率が低いのが、(1)のWordやExcelを使い作成したメニュー。残念ながら、パソコンで作った質素なメニューはインパクトに欠け、お客さまの目にはとまりにくいようです。もしそのようなメニューを使っているようでしたら、リニューアルすることをおすすめします。
【メニュー表作成のポイント】
メリハリをつける
お店の看板にしたい一押しメニューも通常メニューもずらっと並んでいるだけでは、お客さまはどれにしようか迷ってしまいます。特にアピールしたいメニューはアンダーラインを引き、色を変えるなど強調しましょう。逆に通常メニューは小さくするなど、全体的にメリハリをつけることが大切です。
文章は短く、誰が読んでも分かりやすく
経営者やスタッフが書く文章は、情熱があるぶんだけ長くなりがちです。また、専門用語を使ったりすると、分かりづらくなり、伝わりにくくなることも。お腹の空いたお客さまが、長く難しい文章をじっくり読むことはそうありません。誰が読んでも分かりやすく、理解しやすい内容を心がけましょう。効果や味の感想など大事なことは1行ずつまとめると良いでしょう。
読み手を意識したメニューを
メニューを読んでいるお客さまの中には、単純にお腹を満たす以上に「楽しい時間」を過ごしたいと考えている方もいます。そのためには、読み手を意識したメニュー作りが大切です。例えば、ワインのメニューが並んでいるページであれば、ワインに合うおつまみの紹介を同ページに入れてみてはいかがでしょうか。料理をもっと楽しむためのアイデアや豆知識のページがあるなど、ちょっとした気配りをメニューに反映させましょう。
写真にはこだわりを
料理写真を撮影する時には、こだわりを持たせましょう。薄暗い写真やピントが合っていない、もしくは あまい写真では、せっかくの美味しい料理の魅力が半減します。デジタルカメラよりも高性能な一眼レフで撮影するのが良いでしょう。室内の照明や光の加減なども関係してくるのでプロに任せるのが一番です。
【どうしてもパソコン派の方は】
手書き風の文字をパソコンで打ちたい方は、フリーフォントを使う方法もあります。筆文字やペン字風などさまざまなフォントが揃っています。
【注意】各フォントによって取り扱いが異なっています。お店で使える商用利用が可能なものをダウンロードしましょう。
【STEP4】メニュー作りの専門家にお願いする
クオリティの高いメニューのデザインやイラストについて悩んだら、専門家にお願いするのもひとつの手です。クリエイターそれぞれに特徴があるので、お店の雰囲気やテイストに合った専門家に依頼できると良いですね。もちろん、予算との兼ね合いも考えてお願いしましょう。
専門家一覧(敬称略)
【デザイン系】
【イラスト系】
【写真系】
【フード系のカメラマンを探すなら】
まとめ
飲食業界は季節や流行の移り変わりが激しく、スピード感が求められます。お店のコンセプトや伝えたいメッセージを明確にしながらも、素早く仕上げることが売り上げアップに繋がります。今回ご紹介したメニュー作りをヒントに、まずは下書きから作成してみてください。世界に一つの素敵なメニュー表が完成できますように!