茶色の服を着たポニーテルの女性が右手の人差し指を立てて立っている写真。

アルバイト・パートのスタッフ募集の成功は、飲食店経営では重要なポイントです。飲食店でスタッフ確保ができないと、お店を閉店せざるをえなかったり、新しいお店の計画が進まなかったり……経営を左右すると言っても過言ではありません。
今回は、欲しい人材にアプローチできる求人広告のノウハウをご紹介していきます。

アルバイト・パートを募集するための手法について

それでは、アルバイト・パートを募集するためには、どんな求人媒体があるのかご紹介していきましょう。

①店頭告知で募集する

手書きのポスターや張り紙などに、必要な求人条件を記入して店舗に張り出し募集するというシンプルな方法。

メリット

  • コストが一切かからない
  • 近隣住民からの応募が見込め、交通費などの節約ができる

デメリット

  • 完全に「待ち」の状態なので、応募や採用までに時間がかかることも
  • 顔なじみの人から応募があった場合、不採用を出しにくい場合も

②大学や専門学校など、学校への求人依頼

ほとんどの大学や専門学校では、学生向けのアルバイト紹介窓口や求人広告を張り出せる。掲示板に募集したい求人票を掲出させてもらう方法。

メリット

  • 原則無料で求人募集がかけられる
  • 一度採用すれば、部活やサークルの先輩から後輩へ引き継がれるかたちで継続して働いてもらえる場合も

デメリット

  • 悪い噂が立ってしまうと広まりやすい
  • 条件などによっては採用までに時間がかかる場合も

③ハローワークに求人を出す

全国各地にあるハローワークでは、正社員はもちろんアルバイト・パートの求人を出すことも可能。ハローワーク独自の求人サイトもあり、一般公開されています。

メリット

  • 無料で求人募集がかけられる
  • 利用者が多いことから、多くの人に広告が認知してもらえる

デメリット

  • 求人票がフォーマット化されているため、細かな情報や働く店の雰囲気などが伝わりにくい
  • 条件などによっては採用までに時間がかかる場合も

④自社ホームページやSNSを使って求人を出す

自社のホームページやフェイスブックなどのSNSがある場合に、直接求人情報を掲出する方法で、「ソーシャルリクルーティング」と呼ばれる採用手法。

メリット

  • 無料で求人募集がかけられる
  • 募集職種や条件などの情報更新が自由にできる

デメリット

  • サイトのページビューやSNSのフォロワーの数などによって効果に差が出る
  • WEB上で応募受付をする場合、管理運営するフローを作る必要がある

⑤求人媒体を使う

  • パソコンやスマートフォンから閲覧できる「求人サイト」
  • コンビニエンスストアや駅に置かれる「フリーペーパー」
  • 新聞やチラシに折り込まれる「折り込み求人広告」

といったいくつかの求人媒体を活用する。

メリット

  • アルバイトやパートに特化した媒体もあるので効果的な募集ができる
  • 営業担当者を介して、採用に関するアドバイスが受けられる

デメリット

  • 求人掲載に掲載料が必要なので応募がゼロであってもコストがかかる
    ※ただし、採用課金や応募課金システムの媒体もあり
  • 掲載期間が決まっているので、短期間での勝負となる

⑥採用代行・採用コンサルティング会社を利用する

アルバイトの採用実務全般を代行してくれるサービスでは、応募者管理から面接代行といった採用業務全般のサポートをしてくれます。

メリット

  • 募集広告の効果測定、採用プロセスの見直しなど業務全体をカバーしてもらえる
  • 採用ノウハウなどを組み合わせた効果的なサービスを提供してくれる

デメリット

  • 委託費用のコストがかかる
  • 自社に採用ノウハウが蓄積されにくい

⑦リファラルリクルーティングを活用する

現在、注目されている採用手法のひとつで、既に働いているアルバイト・パートスタッフから、友人などを直接紹介してもらうシステム。紹介してもらったタイミングや採用後に、紹介者にはインセンティブを支給するケースが多いようです。

メリット

  • 紹介してもらって初めてコストがかかるので、費用的リスクが少ない
  • 職場環境などをよく知る紹介者から話を聞いて応募してくるので、定着しやすく職場の雰囲気も和やかな傾向に

デメリット

  • 何かトラブルがあった際に友人同士で一緒に辞められてしまう可能性がある
  • 紹介者の手前、不採用を出しにくい


テーブルとイスが並んでいるホールで、青いシャツに縦じまのエプロン、グレーの帽子をかぶった女性が左手にコップ2つとカトラリーケースの乗ったお盆を持っている様子。

アルバイト・パートの効果的な求人の出し方について

さまざまなアルバイト・パートの求人媒体をご紹介してきましたが、実際には何をどう使い分ければいいのか迷うところですよね。ここからは、求人媒体の使い分けについて、具体的に紹介していきます。
まずは、ターゲット属性によってどの求人媒体がより有効的かを知ることが大事です。

■ターゲットとする人材と親和性の高い求人媒体を選ぶ

例1)日中・昼間の時間帯だけ働いてくれるアルバイト・パートを募集したい場合

ターゲット:「主婦」「シニア」
親和性の高い求人媒体:店頭告知で募集、新聞の折込チラシ

例2)夕方から夜にかけて働いてくれるアルバイトを募集したい場合

ターゲット:「学生」
親和性の高い求人媒体:大学や専門学校への求人掲出やフリーペーパー、パソコン・スマホから検索できる求人媒体やリファラルリクルーティングの活用など

例3)レギュラーとして働いてくれるアルバイト募集したい場合

ターゲット:「フリーター」
親和性の高い求人媒体:フリーペーパー、パソコン・スマホから検索できる求人媒体、ハローワークや採用代行・採用コンサルティング会社など

任せたい仕事が上記種類(属性)に該当するか、できるだけ広い可能性をもって検討しましょう。もし、忙しいランチ時の3~4時間働いてくれる近所に住むアルバイト・パートが欲しい場合は、「主婦」や「シニア」がターゲットになりますが、「主婦」や「シニア」の場合、店頭での求人の張り紙や新聞の折り込みチラシは親和性が高いとされています。また、夕方から夜にかけて働いてくれるアルバイト・パートの場合には、「フリーター」や「学生」がターゲットとなり、大学や専門学校への求人掲出やフリーペーパー、パソコン・スマホから検索できる求人媒体などへの求人広告がより効果的と考えられます。

■かけられる採用コストと緊急度によって求人媒体を選ぶ

例1)求人募集にまったくお金がかけられない場合

店頭告知で募集や自社ホームページ、ハローワーク、大学や専門学校への求人掲出など、無料で使える媒体をできるだけたくさん利用して多くの人の目に触れるようにする。

例2)採用期日が決まっていたり、大量採用をしたい場合

コストはかかりますが、利用者の多いフリーペーパー、パソコン・スマホから検索できる求人媒体やフリーペーパーリファラルリクルーティングの活用など。

求人にまったくお金がかけられない場合は、店頭での求人の張り紙や自社ホームページ、ハローワーク、大学や専門学校への求人掲出など、無料で使える媒体をできるだけたくさん利用して多くの人の目に触れるようにすることが大切です。お金はかかりませんが、採用までに時間がかかるケースも少なくありません。
また、新店オープンなど採用期日が決まっている、または大量採用の場合に利用者の多いフリーペーパー、パソコン・スマホから検索できる求人媒体やフリーペーパーを利用することで応募の反響は高くなります。ただ、即効性は望めるもののある程度のコストが必要になります。

青いシャツを着たポニーテールの女性が、料理の乗ったカウンターで両手に持ったスマートフォンを見ている様子。

応募したくなる魅力的な求人広告とは

求人広告にはアルバイトやパートの求職者に、数ある求人の中から「ここで働きたい」と思ってもらえる動機付けをする必要があります。

まずは、求人広告に必ず記載しなければならない内容が定められているのでルールに従う必要があります。

■厚生労働省令の求人募集時に書くべき基本内容

  1. 業務内容
  2. 労働契約の期間
  3. 就業する場所
  4. 労働時間(休憩時間含む)や休日
  5. 賃金(勤務地域の最低賃金を下回らないよう注意が必要)
  6. 社会保険の適用について

※厚生労働省「確かめよう、労働条件」より
http://www.check-roudou.mhlw.go.jp/qa/zigyonushi/koyou/q5.html

さらに配慮したいのは、

  • お店の雰囲気や一緒に働くスタッフの様子
  • 仕事のやりがいや頑張ったらどんないいことがあるのか

といった、自分が働く姿をイメージできるような情報を伝えることです。

フリーターがターゲットであれば、社員登用の有無や昇給のタイミング、主婦ならシフトの自由度や残業の有無など欲しい人材像が重要視する情報を網羅しておくことが大切です。

■欲しい人材像が基本情報以外に重要視する情報

①フリーター

  • 昇給や有給、社会保険などの制度や利用できる福利厚生
  • バイトリーダーや社員登用などのキャリアパス

②学生

  • どんなアルバイトスタッフが働いているか、職場の雰囲気
  • 制服や髪型、ネイルなどの規定
  • テストやサークル活動にシフトを合わせられるか

③主婦

  • シフトの組みやすさや休みの取りやすさ
  • 残業の有無
  • 子どもの予定や学校行事に合わせてシフトが調整できるか

アルバイト・パートの確保が難しくなってきている今だからこそ、自社で働く魅力の洗い出しはとても重要です。欲しい人材に届く求人媒体を選んで、必要な情報をしっかりと伝えることできっと素敵な出会いがあるはずです!

■この記事の指南・監修

クックビズフードカレッジ講師 荒木寿夫

大学卒業後、アパレルメーカーを経てマンションコンシェルジュ、飲食業界で人事・採用・教育を担当。現在、クックビズフードカレッジにて、飲食業界の各企業向け人事ノウハウや研修サービスを提供。飲食業界や人材業界での知見を活かしたメディア出演も多数。

クックビズフードカレッジ
https://cookbiz.jp/manager/service/seminar/

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