職務経歴書

そもそも、職務経歴書とは、どんな役割の書類なのか

職務経歴書とはどんな役割を果たすものなのでしょうか。

簡単にいってしまえば、履歴書に収まりきらない、あなたのこれまでのお仕事履歴の詳細を説明する資料です。履歴書には「職歴」を書く欄がありますが、学歴とセットで書くため、あなたがこれまで積み重ねてきた経験の詳細までは書ききれません。

職務経歴書とはそういった履歴書では足りない、説明しきれない内容を、別紙としてきっちり説明できる書類なのです。いわば履歴書では伝わらない自己PRができる、またとないチャンス!これは活用しない手はないはずです。

職務経歴書の書き方。可能ならばパソコンで作成すると便利

職務経歴書は自己PRの場。定期的に内容の見直しをする必要があります。書き方が手書きの職務経歴書だと、以前に書いた内容を忘れてしまったり、一度提出してしまったら見返すことができなかったり、毎回手書きの時間がかかるので非効率です。可能ならばパソコンで作成するようにオススメします。

職務経歴書の様式・書き方は、採用企業によって様々ですが、パソコンが一家に一台(以上)の昨今、履歴書こそ手書きが推奨される傾向にありますが、職務経歴書はパソコン作成可能という企業がほとんどです。

職務経歴書をパソコン作成する際、書き方のポイント

では職務経歴書をパソコンで作成する際の書き方のポイントをおさえておきましょう

1、ワード(Word)で作成

Microsoft Word(マイクロソフト ワード)で作成をオススメします。ワードをお持ちで無い場合でも一般的な文書作成ソフトであれば概ね大丈夫です。ワードで職務経歴書を作成する理由は、全体の見た目、体裁をキレイに整えてくれるため、職務経歴書の内容に集中できます。余計なことの散らすことなく書く事ができますね。

2、フォント(文字の見た目の種類)を統一

パソコンで文書を作成する場合、意外と見落としがちなのがフォント。全体の体裁は文書作成ソフトが整えてくれますが、フォントがバラバラで読みづらい、ということがよくあります。文字の見た目の種類はひとつに統一し、文字の大きさ、太さなどで整理していきましょう。

3、書き方は箇条書き

つらつらと長い文章を書くのではなく、まずは箇条書きで書きましょう。補足説明が必要であれば文章で書く、程度に意識しておくほうが伝わりやすい職務経歴書となります。

4、年号は和暦で合わせる

西暦(20xx年)ではなく、できるだけ和暦(昭和xx年、平成xx年)を使うようにしましょう。西暦でも構いませんが、一般的に和暦で書く事が多いです。

具体的な職務経歴書、書き方のポイント

職務経歴書記入例

日付は右上に小さく記入。提出日、または投函日の日付を入れる。

2.タイトル

太字&一番大きいフォントで。中央揃えで真ん中に記入しよう。

3.名前

名前は日付より大きいフォントで作成。名前の横に印鑑を押すこともある。

4.職務経歴欄

職務経歴欄はもっとも自己PRができる場です。
表や枠などを使って、読みやすさを心がけよう!
事業内容】【従業員数】【座席】【客単価】【雇用形態】【月給(時給)
また多店舗運営している会社なら【配属店舗】の記入も忘れずに。
【客単価】はランチとディナーで違うお店では両方記入しよう。
役職に就いていた方は【最終役職】も追加で明記。

5.経験職種と年数

今まで自分が経験した職種とその合計年数

6.保有資格・PCスキル

自分の保有資格、またPCスキルを書こう。
自己PRできるポイントとなる可能性があるので正式名称で記入!

7.自己PR

「ここで働きたいんだ!」という熱い思いを伝えよう!
これまでの経験をどのように活かせるのか、入社したらどのように貢献できるのかを相手に伝わるよう、しっかりと記入する。
また店長として、お店の損益計算書(P/L)や計算管理等に関わっていた方はそのことも盛り込んだ自己PR文にするとなおgood!

自己PR文の書き方例

●未経験/経験が浅い方は…
自分の意欲を最大に自己PRしよう。
また、お店に食べに来たことなどを記入すると好感度がアップ!

●経験が豊富な方は…
今までの経験を入社後どのように活かせるのかをしっかりアピール!

【自己PR例文】

キッチン・調理スタッフの自己PR例文

『未経験/経験が浅い方』の自己PR例文

学生時代に飲食店でアルバイトを経験して以来、ずっと飲食業に携わりたいという気持ちがありました。
この度、貴社の募集を拝見させていただき、ぜひ働かせていただきたいと感じました。
以前にこちらで食事させていただいたことがあり、丁寧な接客と美味しい料理に感動いたしました。ぜひ私もお客様に感動を届けられる料理を提供していきたい、と考えておりますので、何卒よろしくお願いいたします。

『経験が豊富な方』の自己PR例文

以前の職場では、フレンチ料理店で調理業務に携わっておりました。お客様にいかにスピーディーかつ感動していただける料理を提供できるかを考え、常に作業の効率化を図っておりました。
また、新人の教育にも携わり、全くの未経験で入ってきた新人にイチから調理技術を教えておりました。教えていくうえで、こちらも気付きが多く、お互いが成長できたと感じております。
今後は更なるキャリアアップのため、日々初心を忘れず精進していく所存でございます。
何卒、よろしくお願いいたします。

ホール・店長スタッフの自己PR例文

『未経験/経験が浅い方』の自己PR例文

学生時代はファーストフード店でアルバイトしておりました。
良い接客をするには、まず沢山のスタッフとコミュニケーションを取ることが必須だと考えています。チームワークが上手くいかないと仕事になりませんし、ひいてはお客様のご迷惑にもなります。それらを意識して仕事をしていき、笑顔を絶やさず、お客様の立場になって接客できるよう心掛けていきます。またお店で実施した改善提案キャンペーンで3件の提案を行い、最優秀賞で表彰されたこともありました。何事にも積極的に取り組む姿勢ですので、何卒よろしくお願いいたします。

『経験が豊富な方』の自己PR例文

2007年大学卒業後、2社にてホール業務に携わってまいりました。
1社目では、接客のことが何もわからなかったため、周りに迷惑をかけないよう接客マナーのセミナーを受講したり、自分自身のスキルアップに努めました。その結果、ホールマネージャーに昇格することができ、その後はスタッフ育成等に注力いたしました。
また2社目では調理場との連帯を考え行動できるよう、日々のコミュニケーション構築に努めてまいりました。店長に昇格した後は、店長として店舗の損害計算書を作成して、フード原価・人件費などの計算管理を行っており、社員・部下3名の人材育成・評価にも携わっておりました。
また、全社でのデザートの販売促進キャンペーンで全従業員一丸となってお薦めした結果、売上前年比103%を達成し、表彰されました。
先日こちらのお店で食事をさせていただきましたが、行き届いた接客と、美味しい料理の数々に誠に感動いたしました。ぜひ貴社で今までの接客経験を存分に活かせるよう、日々自分自身を磨いていきたいと考えておりますので、何卒よろしくお願いいたします。

職務経歴書の書き方は、見やすく整理して読み手の事を考えて

職務経歴書の書き方に必ずこれといったルールはありません。ルールが無い書類だからこそ、読む相手のことを考えて整理して書く事が重要です。せっかく良い内容、きっちり自己PRができていたとしても、読みづらい職務経歴書であなたの経験がアピールできなかったとしたら、もったいないですからね。

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