
求人広告掲載時に履歴書を事前に送付してもらうように対応されている企業様もあるのではないでしょうか?
事前送付を依頼される理由は様々でしょうが、送付をしてもらうことのメリットとデメリットをお話しします。その上で、どのような対応をされると面接設定まで漕ぎ着けることができるのかを考えてみます。
履歴書を送付してもらうことのメリット
履歴書を事前に送付してもらうことで、確認できることがたくさんあります。メリットとして挙げられるのは、以下の点です。
- 履歴書とともに職務経歴書を送付いただけることで、これまでの経歴の詳細が確認できる。
- 履歴書と職務経歴書を確認した上での書類選考が実施できる。
- 履歴書の事前送付は手間が掛かる作業なので、手間を掛けても応募したいかという意欲の高さを確認できる。
- 履歴書を送付していただく際の封筒の記入の仕方や添え状が添付されているかどうかといった常識をお持ちかの確認ができる。
こういったメリットがあるので事前送付を依頼されているのではないでしょうか?
特に、事前にこれまでの経歴詳細が確認できるのはポイントが高いですよね!
履歴書を送付してもらうことのデメリット
履歴書を事前に送付することをマストにしている場合、次のようなデメリットがあります。
- 履歴書送付の手間が掛かるので、手間を掛けたくない応募者はそのまま応募辞退になることがある。
- 郵送してもらうための費用を応募者に負担していただく必要がある。個人情報保護のため、送付の際には普通郵便ではなく、簡易書留で送付していただく必要がある。
- 郵便も100%のものではないので、送られたはずなのに届かないケースもあり得る。
- 履歴書がこちらの手元に届くまでに時間が掛かるので、その間に他社内定を取られて選考辞退になることがある。
こういったデメリットが挙げられます。
特に、応募をいただいた段階での応募者数は多いのに、実際に履歴書を送付される方が少ないので、必然的に必要な人員を確保できないということがあるのではないでしょうか?
履歴書の送付対応はどうするのがベターなのか?
メリット・デメリットを比較して、どちらを選ばれるかというところになりますが、履歴書を送付してもらうことのメリットに記載している内容で、別の方法を使うことで担保できることがあります。これまでの経歴詳細の確認と書類選考の方法です。
WEBでのご応募の場合は、ある程度の経歴内容を確認できますが、中には詳細情報が記載されていないケースもあります。その場合=履歴書送付依頼という方法以外に直接お電話にて確認するという方法もあります。
電話対応の様子で応募者のおおよその人柄が確認できる上に、志望動機をヒアリングすることで、自社に対しての志望意欲も確認することができます。急に電話が掛かってきてもすぐに答えられるくらい、きちんとした志望動機をもっておられるかという視点での意欲確認です。
もちろん、電話対応の受け答えをする中で社会人としての常識を兼ね備えておられるかを判断することもできます。
また、電話でのご応募の場合も「まずは履歴書送付」という対応ではなく、その職種に必要なスキルは前もって分かっているはずですので、ヒアリングを実施し、基準を満たしている応募者は面接設定するという方法もあります。
私も過去に採用業務に携わっていた際に、履歴書の事前送付を依頼すると極端に送付数が少なくなり、採用数を確保できなかった経験があります。
そこで、上記の対応を行うことによって面接設定に至るケースを増やすことができ、採用数を確保できたことがあります。
また、履歴書で拝見した上での印象と実際に会ってみた上での印象が良い意味で変わった応募者もたくさんいました。
採用担当者様は日々お忙しいとは思いますが、私の経験上、できるだけたくさんの応募者とお会いすることで良いこともありましたので、皆さんもまずはできるだけたくさんの方とお会いされることをおすすめします!