皆さんが面接対応をされる際に、応募者に対して丁寧な対応をしようということは意識されていると思います。
ただ、面接終了後のクロージングまで意識されていますか?
どれだけ丁寧な応対をしても、どれだけ熱心に会社説明をしても、面接終了後の「クロージング」をしっかりやらなければ、求職者からの印象は悪くなり、それまでの苦労が台無しになります。
以下の点に注意して、最後まできちんとした対応をするようにしましょう。
面接結果をいつまでに連絡するかを伝える
合否決定をいつまでに実施でき、結果連絡をいつまでにするかを必ず伝えます。
求職者は複数の会社の選考を受けておられるケースがほとんどです。
合否決定までの日数をいかに短縮し、求職者に対して早めに連絡ができるかが、内定受諾へのカギになります。
面接結果の連絡方法は?
面接結果の連絡方法が何なのかを必ず伝えます。
求職者の中には携帯電話やメールの着信を制限している人もいます。
どういう方法で連絡をするのか、電話やメールであればどの番号、アドレスから連絡するのかも伝えておくと、連絡がつかないなどのトラブルも未然に防ぐことができます。
履歴書の管理方法をどうするか?
面接の結果、不採用になった場合の履歴書の保管方法を必ず求職者に伝えます。
ベストな対応としては、一定期間(3ヶ月程度)保管後に責任を持って破棄するという方法です。
求職者の中には、不採用であれば履歴書を返却してほしいと言われることがありますが、その場合、普通郵便での送付はNGです。集荷・配達の途中で紛失してしまった場合、責任が取れないからです。
返却する場合は簡易書留を使用しなければならず、コストも手間も掛かってしまいますので、一定期間お預かり後に破棄するという方法が手間も掛からず、一番確実な方法です。
そのため、一定期間後に破棄する旨を求職者にしっかり伝えることと、可能であれば個人情報の取り扱いに関する書面を作成し、求職者に署名をいただくこともリスク回避につながります。
不採用だからこそ、必ず連絡を!
面接の際に「不採用であれば連絡しません」とされているケースがありますが、求職者からしたら、単なる連絡忘れなのか不採用なのかが分かりづらく、非常に不安になるものです。
連絡しづらいかもしれませんが、不採用であっても必ず連絡を入れましょう。今後のお客様になっていただける可能性がある方だという意識を持つことが大切です。不採用にはなったけど、とても良い対応をしてもらえたから、今後はお客様としてお店を利用しようと思ってもらえるのがベストです。
まとめ
これまでに説明した通りで、どれだけ丁寧な応対をしても、どれだけ熱心に会社説明をしても、面接終了後の「クロージング」をしっかりやらなければ、求職者からの印象は悪くなり、それまでの苦労が台無しになります。
求職者に対して、
- いつまでにどんな手段で連絡するのか。
- 履歴書の保管方法はどうするのか。
- 不採用でも連絡を入れること。
これらの内容を必ず伝えるようにします。
その上で、面接後のお見送りは、お客様に対してのものと同様にします。
面接が店舗であれば入口の外まで、本社であればエレベーターに乗られるところまでお見送りに行きましょう。
お客様がお帰りになる際と同じようなお見送りをすると、求職者からの印象は格段に良くなります。
面接終了時の「クロージング」まで意識した対応をすることが、不採用であっても求職者へ良いイメージを与えることにつながりますし、採用の場合は、内定承諾につながりますよ!