
皆さんは、採用活動を行う中で、どれだけの手法をお使いでしょうか?
複数の求人を掲載していたり、様々な採用手法を使っている場合には、人事担当者として色々と混乱をしてしまうことがあるかと思います。
今回の失敗談は、そのような状況の中で私がやってしまった応募者管理の失敗談についてご紹介します。
是非反面教師にしていただき、同じような失敗をなさらないようにお気をつけください。
深く考えていなかったことが招いた油断
私は、前職では皆さんと同じように飲食店舗を運営している企業で人事担当として採用活動に携わっておりました。
複数の業態を運営している会社でしたので、求人を掲載している業態は一つではなく、求人広告から人材紹介まであらゆる手法を用いて採用活動を行っておりました。
通常の応募から面接までのルーティンとしては、ご応募いただいた方のWEB履歴書や紹介会社の担当者からメールで送られてくる履歴書を印刷し、希望業態や面接日時、紹介会社名を余白部分に記載したものをデスク内に保管しておき対応を行うことにしておりました。
そうすることで、応募者状況の把握がしやすくなるからです。
ただ、失敗してしまったケースでは、通常よりも応募者数が多く、本当であれば今まで以上に管理をしっかりと行わなければいけないところを、忙しさを理由にルーティンを無視して、履歴書の印刷だけにしてしまったことと、お名前や希望業態、面接日は覚えているし、問題ないだろうという油断から発生しました。
「うさぎとかめ」ではないですが、地道にやっていれば問題なかったケースです。
その日もいつもと同じように面接対応を行っていました。人材紹介会社からご紹介いただいた方で、面接終了後に結果の連絡を行った時に、うっかりやってしまいました。
たまたまですが、結果連絡で電話したのは私が現在勤務している弊社クックビズで、私が採用担当として対応していた時の弊社の担当者は某H田部長です。
その時の電話でのやり取りですが、
荒木:「本日面接の〇〇様の結果の件ですが」
H田部長:「〇〇様って誰ですか?」
荒木:「・・・!すいません、間違えて電話しました。」
こういった不毛なやり取りをしたことがあります。
言い訳になってしまいますが、当時は複数の人材紹介会社に求職者の紹介をお願いしていたため、別の会社とごっちゃになってしまい、間違って連絡をしてしまいました。今となってはH田部長は覚えておられないと思いますが。
求職者、人材紹介担当者双方にとって失礼な話です
単純に「間違えた!」だけで済ませてしまえばそれまでの話なのですが、よくよく考えるとその求職者がどういう経路でのご紹介かをしっかりと把握できていない時点でその求職者に対してとても失礼な話ですし、紹介会社の窓口で対応していただいているH田部長に対しても大変失礼な話だと気が付きました。
履歴書自体は面接前にしっかりと内容を確認し、どの業態を希望されているかに合わせて会社説明の内容は変えていたので、その点については問題ないのですが、あらゆる面で求職者情報を理解できていなかったということは、その求職者に対して100%の気持ちで向き合えていなかったのだと思います。
また、求職者をご紹介いただくまでに時間を掛けて対応いただいている紹介会社の方々の気持ちを踏みにじる行為だとも思います。
この件があって以降、自分に慢心することなく、どれだけ忙しくてもルーティンを外すことなく、更にはGoogleのカレンダーに求職者名だけでなく、どの経路からの応募なのかを入力するようにし、いつでも確認ができるようにしました。
また、紹介会社に連絡する際には、最終確認で履歴書を手元に置いて電話することも徹底しました。
もちろん、これ以降で同じような失敗はありません。
今回の私の失敗談での事例に限らず、ちょっとした油断でこれくらいは大丈夫だろうと思っている時に限って、何かしらの問題が発生します。
皆さんも私のような恥ずかしい思いをなさらぬように、これぐらいは大丈夫だと思うことほど気をつけて対応されると良いのではないかと思います。