採用担当者の皆さんが面接を実施されている際に、将来のビジョンが明確になっていない応募者が面接に来られるケースがあった場合、どのように対応されていますか?
面接で「将来のビジョンは何ですか?」と質問しても、思ったような回答が得られず、困ってしまわれたケースもあるかもしれません。
その場合は、以下の流れで面接時に質問をしていくと、応募者が考えておられるビジョンを明確にすることができます。
- 自社の求人にご応募いただいた志望動機を聞く。
- 志望動機の中で、応募者が自社のどこに惹かれているかを聞く。
- 志望動機を深堀して質問し、応募者が具体的にやってみたいことを聞く。
- 応募者が具体的にやってみたいことをどれくらいの期間で達成したいかを聞く。
上記の流れで面接で質問を実施されるとスムーズに進むと思います。
それでは、具体的にどういう流れで面接で掘り下げて質問していくかの例文を記載しますので、参考になさってください。
応募理由・志望動機を聞くことで「自社のどこに魅力を感じたか?」深堀しましょう!
掘り下げて質問する際に有効な文言は以下の2つです。
- どうして弊社の求人に応募したのですか?
- 一番魅力を感じた点はなんですか?
この内容だったらいつも聞いておられると思いますが、上記内容だけを質問するだけで終わるのではなく、そこから深堀していくことで、更に話が広がっていきます。
質問時のポイントは次の2点です。
5W1Hを活用しよう!
5W1Hとは、「いつ(When)、どこで(Where)、だれが(Who)、なにを(What)、なぜ(Why)、どのように(How)」という6つの要素をまとめた、情報伝達のポイントのこと。 5W1Hに沿って整理し、5W1Hにあたる内容を相手に伝えるようにすると、情報をわかりやすく、もれなく伝達することができる。
引用:コトバンク https://kotobank.jp/word/5W1H-179226
皆さんが上司への報告時や部下からの報告時にいつも使われている内容です。
面接時にも応用できることがたくさんあります。
深堀の質問をしていく際の例文ですが、
- いつ(When):いつ弊社の求人を見ていただけましたか?
- どこで(Where):どこで弊社の店舗を見ていただけましたか?
- だれが(Who):当日は誰が勤務していましたか?
- なにを(What):改善が必要だと感じたことは何ですか?
- なぜ(Why):なぜ改善が必要だと感じたのですか?
- どのように(How):どのような施策で改善しますか?
この流れで聞いていくと、漠然と質問していたことも明確にすることができます。
相手に興味を持ちましょう!
面接の場に慣れていない採用担当者様もいらっしゃると思います。
コミュニケーションの基本は、「自分を知り、相手を知り、自分がどう思われているかを知る」ことであり、面接もコミュニケーションの一種です。
当てはめてみると・・・
- 自分を知り・・・自社の魅力を知って、相手(応募者)に伝える
- 相手を知り・・・応募者がどんな人か?どんな希望・ビジョンを持っている人かを知る
- 自分がどう思われているかを知る・・・応募者が自社に対してどういう印象を持っているかを知る
自分の言葉でうまく伝えることができないだけで、マインドとしては素晴らしいものを持っておられるケースもあります。
まずは相手に興味を持ち、そして自分を知ってもらいましょう! 面接は相互理解の場です!