飲食業界の採用市況が厳しくなっている中、近隣に住んでいる方だけで応募者を集めることに苦労されている企業も多いのではないかと思います。
ハイスペックな人材を求めている場合は尚更のことです。
その場合は、求職者が住んでいる地域の範囲を広げて募集をされるのではないかと思います。
ところがそこで一番ネックになるのが、求職者の面接時の交通費をどうするかですよね。
会社としてもそこまでの経費負担はできないというケースもあるかもしれません。
しかし、求職者目線で考えると、交通費を支給してまで面接してもらえることは、それだけその会社から必要とされているのだという気持ちにもなるので、入社意欲を非常に高めることにもつながります。
ただ、闇雲に求職者全員に交通費を支給していては、どれだけの経費が掛かるか分かりません。
まずは、求職者の入社意欲がどれだけのものかを確認するようにしましょう。
求職者の入社意欲を確認する
第一段階として、履歴書と職務経歴書を採用担当者宛てに送付してもらうようにします。
本来、履歴書を送付する作業は非常に手間が掛かるものであり、その手間を掛けられるだけで、入社意欲はそれなりに高いものだと想定できます。
その次に、送られてきた履歴書と職務経歴書を確認し、こちらが求めているスキルをお持ちがどうかを確認します。
職務経歴書を読むとスキルチェックはできるはずですので、まずは書類選考を実施します。
そして一番重要なのが、人柄が自社の雰囲気と合うかどうかです。
こればっかりは書類では確認できないので、履歴書到着のお礼の電話を入れるついでに職務経歴書に記載されている内容についての質問をいくつかぶつけてみて、その受け答えの感じで判断することができます。
受け答えの感じでNGの判断のされる場合は、後日書類選考で残念ながら不合格という連絡を必ず入れるようにします。
入社意欲を確認できた後に交通費を支給する
ここまでやってみて問題がない方には交通費支給での面接を実施してみられてはいかがでしょうか。
ただ、気を付けないといけないのが、事前に電車等のチケットを送付してしまうと、面接キャンセルの場合に戻ってこないかもしれないというリスクがあります。面接までお越しいただく片道分は一旦自己負担でお願いしておき、面接当日に現金でお支払いするという方法をおすすめします。
経費処理上、領収書が必要だと思いますので、求職者にチケットを購入の際に取得してもらうように伝えておきましょう。
お帰りの分に関しては、面接実施中に他の方に購入をお願いするか、求職者がチケット購入後に領収書を送付してもらえるように、切手を貼った送り先記載済の封筒をお渡ししても良いかと思います。
可能であれば、引っ越し時の金額負担も
面接後、晴れて内定となった場合、次のステップとして問題になるのがお住いのことでしょう。
こちらについても引越業者への引越代を会社負担にする、住宅の初期費用(敷金・礼金等)を会社負担にする等、出来る限りの対応をした方が、入社後のモチベーションを高い状態で維持することができます。
また、交通費負担や引越代の負担が可能な場合は、求人掲載時の原稿に記載したり、人材紹介の場合は担当営業者から求職者に伝えてもらうだけで応募を集めやすくなります。
会社としては経費が掛かる話なので、すぐに対応できる内容ではないかもしれませんが、引っ越しをしてまで入社しようと思われる方は、非常に意欲が高い方ばかりです。
是非一度、対応方法を検討してみてください。