
飲食店では年末年始の繁忙期に、短期アルバイトスタッフのトレーニングに多くの時間を割いているケースが多いのではないでしょうか。
その中で、何をどう指導していったら良いのか分からないという声をよく聞きます。
一番のポイントは、長期勤務の方と短期勤務の方とでは、トレーニングの内容を根本的に変えた方が良いということです。
何故そうした方が良いのかをポイントに分けて説明します。
長期勤務者と短期勤務者との役割を明確に!
短期勤務者は、文字通り短期での勤務のため、勤務できる日数や時間には限りがあります。
そのため、長期勤務者と同じ内容での業務をお願いすることが難しい場合や負担になってしまう場合があります。
また、勤務日数が数日間という短い期間の場合は、トレーニングだけで勤務が終わってしまうことにもなりかねません。
そうならないためにも短期勤務者にお任せする業務は、以下の内容で合致するものをお任せしてはいかがでしょうか。
- 業務成熟までに時間が掛からないもの
- なおかつ誰かがやらなければお店が回らないこと
これらの業務をお任せすることで、短期勤務者にとっては入社してすぐにやれる業務ができ、お店の役に立っているという満足感を得ることができますし、店舗としては、誰かがやらなければいけないことをやってもらえるので、その分での業務負担が減り、他のことに注力することができるようになります。
具体的に考えられる業務としては、
- ドリンクの作成、提供
- バッシング
- テーブルのセッティング
- 厨房内のごみ回収、清掃
- 皿洗い
以上の内容が考えられますが、これらの業務をどれか一つを集中的に行ってもらうのではなく、複数名で順番に業務を回すことで飽きがこないように配慮することも大切です。
考え方として、社員や勤務経験が長いメンバーにしかできない業務は、そのメンバーに注力してもらうようにし、短期勤務者でも問題なく対応してもらえる業務はそのメンバーにお任せするという役割分担を明確に行い、それぞれの負担が少ない方法で店舗運営を行うことができるようにします。
「不満」がない勤務が次につながる!
短期勤務者にやりがいを持って働いてもらえる業務や環境が提供できると、その先の長期勤務へつながることが多いです。
また、様々な事情で長期勤務ができない場合でも、次の繁忙期の際に声を掛けるとご勤務いただける可能性も高くなります。
「あれもやってほしい」「これもやってほしい」と欲張ってしまいがちですが、どのポジションで頑張ってもらうのかを明確にし、そのポジションの内容に絞ってトレーニングを行うことで、円滑な店舗運営につながるだけでなく、短期勤務者と長期勤務者、店舗の社員全ての方々にとってもストレスのない環境にすることができます!