飲食店は、お客様の口に入る「料理」を提供する場所であり、清潔感が何よりも重要です。
キッチンやホールという場所についてはもちろん、そこで働くスタッフの身だしなみも対象となります。
もしも、ホールスタッフの制服が汚れていて、見た目が不衛生だとしたら、お客様はどう思われるでしょうか。
また、キッチンスタッフのエプロンやコックコートが油で汚れている場合はどうでしょうか。
あまり好ましい状況ではありませんよね。
どんなに料理がおいしくても、どんなにオシャレな空間でも身だしなみが整っていないスタッフばかりだと、お店の印象は悪くなってしまいます。
はたして身だしなみを整えるとはどういうことなのでしょうか?
今回はそんな身だしなみについて気をつけるべきポイントをお話しします。
身体について
異物混入で最も多いのが髪の毛であるということはご存じでしょうか?
毎日洗髪をし、作業前には髪をとかして抜けている頭髪をあらかじめブラシで除去するようにします。
長髪の場合は1つに結ぶ、キャップを着用するなどしてケアすると良いでしょう。
男性の場合は無精髭に注意してください。必ず毎朝剃るようにします。
女性の場合は、化粧と装飾品に気をつけてください。香りの強い化粧品や香水は避けましょう。
爪は細菌がたまりやすい場所なので、短く清潔にしましょう。
マニキュアは透明でも異物混入の危険性があるので、原則として禁止です。
アクセサリー類について
アクセサリーについてですが、指輪は必ず外します。
指輪と指の間は洗浄が出来ないため菌の温床になり、二次汚染の原因となるためです。
腕時計も同じ理由で外します。
また、ピアスやイヤリング、ネックレスも異物混入の観点から勤務中は外しておくようにしましょう。
臭いについて
常に体を清潔にし、体臭や口臭にも気をつけなければなりません。
煙草の臭いは、吸っている本人には分かりにくいものですが、衣服についた臭いはなかなか取れないものです。
お客様の中には、煙草のにおいが苦手な方もいらっしゃいます。
料理のおいしい香りを台無しにしないよう、喫煙後の臭いにはじゅうぶんに気をつけましょう。
ユニフォーム(制服)について
ユニフォームは、規定のものを着用します。
制服の交換ルール、洗濯スケジュールを守り、清潔に保つことを心がけてください。
油汚れのひどいものは家庭では落ちないことが多いため、クリーニングに出すことをおすすめします。
傷んだものや漂白しすぎて色落ちしたものは、新しいものに取り替えましょう。
最後に
人が第一印象を決定する要素について、メラビアンの法則という理論があります!
- 見た目55パーセント(表情・身だしなみ・挨拶)
- 話し方38パーセント(声の質・調子・大きさ)
- 対応 7パーセント(話の内容)
第一印象を決める大きな要素の中に身だしなみが入っています。
身だしなみはとても重要なものだということを意識しましょう。
身だしなみができているだけで、お客様の第一印象は格段に良くなります。
出勤時や休憩から戻ってきた時など店舗に出る直前には身だしなみチェックを行い、誰から見ても清潔感のある身だしなみにしましょう。