スマホを触る若者

こんにちは。クックビズ総研編集部の橿本です。

個人消費の回復を受け、人手を確保するため時給を引き上げる動きが、外食産業や小売業で見られます。
特に外食産業は、パート・アルバイトの採用に力を入れており、大都市圏を中心に平均時給が上昇。

2013年10月の三大都市圏(首都圏、東海、関西)の外食パート・アルバイトの平均時給は928円(前年同月より13円増)で、2008年10月以来の高水準となりました(リクルートジョブズ調べ)。

アルバイト定着には、やはり時給をあげたり、金銭面をおさえる手段しかないのか?それとも?大手外食企業では、金銭面のメリットを強くだした戦略をとっています。

バイト採用時に一時金支給やパート社員に賞与10万円超も

国内外に370店舗以上を展開する回転寿司大手の「かっぱ寿司」、首都圏を中心にFC展開するラーメン店「日高屋」では下記のような制度を導入をスタート。
入社祝い金制度、年2回の賞与と、金銭面のメリットが強いようです。

●かっぱ寿司(カッパ・クリエイトホールディングス株式会社)

神奈川県の一部店舗で、期間限定の入社祝い金制度を導入。
年末までに応募して年内から働き始めるなどの条件をクリアすれば、一律5000円を受け取れます。

●日高屋(株式会社ハイデイ日高)

2014年1月から、約6500人いるパート・アルバイト社員を対象とした賞与支給を開始。
勤務時間や業務の習熟度などに応じて年2回の賞与支給を予定。
金額は1回あたり最大10万円超になる見通しです。

とはいえ、これができるのはやはり大きな資本力があるからこそ。
「かっぱ寿司」「日高屋」のような手法はコストがかかるので、実践するのはムズかしい・・・。

「多額のコストをかけずに、アルバイトやパートスタッフのつなぎ止めに成功している」というお店もあります。
とあるカフェの店長さんに、アルバイト定着の風土作りについて、お話を伺いました。

LINEでコミュニケーション、「働きやすい」雰囲気づくりに力をいれる飲食店

●LINEでスタッフ全員をグルーピング。シフトを交替しやすい風土に

店長さん:当店では10名のアルバイト・パートさんがいて、スタッフ全員を入れたLINEグループをつくり、新メニューの情報や伝達事項をみんなに伝えたりしています。また、当店は主婦パートさんも多いので、お子さんの熱で休まざるを得ない・・・ということも当然あります。

そのときはすぐ店長の私に相談せず、LINEでみんなに呼びかけ、シフトを交替してもらうようにしています。そして店舗ではよく、私からスタッフみんなに「自分が急に休まないといけないことがおきるかもしれない。そのとき、誰かにかわってもらえるように、他の人からシフトに入ってほしいといわれたときは、予定が空いていたら自分から手をあげてほしい」と言っています。

ですので、主婦パートさんが多くても、急なシフト欠勤はなく、スムーズにいっていますね。

●まかないを一緒に食べるなど、対面コミュニケーションを普段からきちんと取る

店長さん:ランチタイム勤務の人同士で、まかないを一緒に食べたり。業務だけだとどうしても忙しいので、コミュニケーションの時間をとるようにしています。当然ですが、アルバイト・パートさんとは毎日のコミュニケーションが大切と思います。

まとめ

当たり前なのですが、このようなことを毎日積み重ねることで、アルバイトやパートスタッフのモチベーションがアップ。これならスグに実践できそうですよね。
ちなみに、クックビズ総研編集部でも、スタッフ同士LINEグループを使っています。どうしても業務時間中は、各自の業務が中心になってしまうので、コミュニケーションを増やす一つの手段になっています。
(記事:橿本、取材:箱部)

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