こんにちは。クックビズ総研編集部の橿本です。
一大ブームを巻き起こしたパンケーキ。今ではすっかり定番になりつつありますよね。
そんなブームの火付け役といっても過言ではないのが、ハワイ発祥のパンケーキ&朝食専門店「Eggs’n Things(エッグスンシングス)」
海外一号店の原宿にはじまり、横浜・江ノ島・大阪心斎橋の計4店舗を展開しています。
1店舗は約100席とかなりの大バコ。ですが、お店を切り盛りするのは、9割以上アルバイトスタッフというから驚き!
全4店舗合わせても社員は現在10名以下、アルバイト・パートスタッフはなんと400名以上。
アベノミクス効果やオリンピック景気もあり、スタッフ不足の飲食店も多いなか、いかにアルバイトスタッフを繋ぎ止めておくか?その秘訣をエッグスンシングス代表の荻野さんに伺ってみました。
目次
基本はコミュ二ケーション!挨拶から流行の話題まで、とにかく話すこと。
1店舗につき、社員2~3名とアルバイト70~100名というのがエッグスンシングスの平均。
お店を支えてくれているアルバイトスタッフ一人ひとりに対して、とにかくよく声をかけるのだそう。
「おはようございますや、お疲れさまですはもちろん、若いバイトスタッフが多いので、今なにが流行っているかとか、学校での出来事も話します」と、荻野さん。
会話や声がけはコミュニケーションの基本ですが、その機会を増やすことでスタッフのモチベーションは格段にアップ!あなたのことを気にかけてますよ、というサインにもなります。
社内報を毎日配信し、チームワークを強固にする!
エッグスンシングスには、『エッグスンタイムス』という社内報があり、マネージャーや社員さんが毎日更新。
アルバイトスタッフ全員に一斉配信されるのだそう。
内容は、本日の売上やお店での出来事(よかったこと、反省することなどもろもろ)、連絡事項等。
上記は、エッグスンタイムスで実際に送信された内容を抜粋したものです。
毎日の営業時の状況を伝えたり、頑張ってくれたメンバーを紹介したり。
これを毎日全員で共有することで、お店のことがより身近になり、スタッフ同士の一体感が生まれるのだとか。
<本日は●●が最終日。仕事をするうえで一番大事なことをコツコツとやる大切さを再確認させてくれました。●●、本当にお疲れさまでした!>など、スタッフへの感謝のコメントが多数。
また、ニュース番組「News23」の特集に取り上げられたことにも触れ、<そんなお店で働いていることを誇りに思い、笑顔でますます活気あふれるお店にしていきましょう>というコメントも。これを見たスタッフは、自分の働くお店に対する思い入れが増え、バイトにも熱心に取り組むのでしょう。
バイトスタッフを動かす、わかりやすいコミュニケーション
毎日行列ができるエッグスンシングスの店舗。平日の昼間、取材におじゃましたときも、70名位は並んでいるのでは?という大行列でした。
人気店ですから、当然仕事中は忙しい。
そんな中、サービスがおろそかにならないように、「作業はスピーディに、おもてなしは丁寧にしようといつも言っています」、と荻野さん。
お皿を下げたりといった作業はスピーディに動き、お客様からオーダーを伺う際や、声をかけていただいたときは丁寧に受け答えする、バイトスタッフが理解しやすいことばで伝え、忙しい中でも接客レベルを下げることがないようにしています。
スタッフ=オハナ(家族)という考え方
エッグスンシングスでは、スタッフのことをオハナ(※)と呼ぶそう。
オハナとはハワイの言葉で“家族”を意味します。
家族と同じくらいスタッフを大事にしているあらわれなのでしょう。
オハナ 【Ohana】は「家族」という意味のハワイ語です。ここでいう家族は一般的な家族よりも、もう少し広くて深い意味を持っています。古代ハワイでは、オハナは経済的にも精神的にも助け合う家族や親戚の集合体でした。分かち合いを大切にするオハナの精神をハワイの人たちはとても尊いものと思い、お互いに助け合うことを厭わない親しい友人や仲間のこともオハナと呼ぶことがあります。
引用:ハワイ事典
スタッフの誕生日には「おめでとう!」と声をかけるなど、忙しいながらもアットホームな雰囲気を保つコツは、実はこんな小さなことの積み重ねなのかもしれませんね。
荻野さん、取材させていただき、ありがとうございました!
(記事:橿本、取材:箱部)
店舗名 | Eggs’n Things |
住所 | 原宿店/東京都渋谷区神宮前4-30-2 横浜山下公園店/神奈川県横浜市中区山下町11 スターホテル横浜1F 湘南江ノ島店/神奈川県藤沢市片瀬海岸2-17-22 the BEACH HOUSE 1F 心斎橋店/大阪市中央区西心斎橋2-10-2 CriceNikko西心斎橋1階 |