初めまして。社会保険労務士の小松です。

私は、社会保険労務士として、1店舗の飲食店から全国に300店舗以上を展開し、株式上場をしている企業まで、200社を超える飲食店クライアントを、人事労務管理の面からサポートしています。
その中で実感してきたのは、「従業員のやる気と売上は本当に連動している」という点です。
成長する会社には、意欲あるスタッフが集まっており、そのスタッフが同志を集めるという好循環ができています。
主に、店舗数が30店舗レベルで多店舗展開をしている飲食店を中心に、「店長向けに労務セミナーをやってほしい!」

そんな依頼が、私のもとにはかなり寄せられます。

従業員数はアルバイトを含め、1000人くらいになっています。

もちろん人事担当者は、労務についての知識は豊富ですが、現場レベルでスタッフを管理するのは、店長さんたち。

特に、多店舗展開をしていると、細かい部分まで本社で把握しておくことが難しくなります。

だからこそ、店長が経営者として人事労務についての知識を持っておくことが大切なのです。

実際のセミナーでは、細かな法律の内容もお伝えしますが、ムズかしい文面だけだと、その場では理解できても、数週間後には、もう覚えていないといった具合に・・・。

それでは本末転倒なので、この講座でも同様、なるべくわかりやすい内容として、現場で思い出しやすいよう、事例を挙げてお伝えしていきます!

その前にまず・・・、労務とは何でしょう。

まずは、wikipediaで調べてみると・・・「人事労務管理」と出てきます。

人事労務管理

経営管理の領域の一つで、組織(主に企業)が従業員に対して行う管理活動。
「人事管理」、「労務管理」、「人的資源管理」とも表現する。

引用:Wikipedia

うーん、なんだかすっと入ってこないですね・・・

人事労務とは、

人を管理する上で必要な知識やノウハウのこと。

人を雇う時、どれだけのコストがかかっているか?

アルバイトさんが1日で退職すると、どれだけのムダがあるのか?

人事労務の知識を高めることで、人材にまつわるムダが見えてきます。

いいスタッフが定着してくれれば、お客様の来店頻度も上がり、売上がアップする。

余計な人件費を削れば、コストカットになり、利益がアップする。

そう、人事労務とは、

“売上・利益アップのための武器”なのです。

飲食店では、店長が変わると劇的に売上が向上したり、逆に店長が代わると一気に退職者が増えて、経費が跳ね上がったり。そんな話は、よくあることですよね。もちろん人間性というのも大きく関わりますが、人を管理するコツや知識を身に付けるだけで、スタッフ定着のコツや、労務トラブルを防ぐことになるのです。

では次回から、具体的な事例を交えてお伝えしていきます!