テキーラとライムと塩

みなさんは、テキーラについてどんなイメージがありますか?

「大人のお酒」「アルコール度数が強そう」「罰ゲームで飲むお酒」…そんなイメージを持っている方も多いのではないでしょうか?

ですが、実はテキーラはシーンや季節に合わせて幅広い飲み方ができる、とっても奥が深いお酒なのです。

今回は、テキーラってどんなお酒?という基本から、そんな飲み方もあるの?というおいしい飲み方まで、テキーラの魅力を徹底解説します。

テキーラってどんなお酒?

テキーラは、メキシコ特産の「アガヴェ・テキラナ・ウェベル・バリエダ・アスル」という「竜舌蘭(リュウゼツラン)」を原料として作られる蒸留酒「メスカル」の一種です。

その中でも「テキーラ」と名乗ることができるのは、メキシコのナジャリ州、タマウリパス州、ハリスコ州、ミチョワカン州、の特定地域で製造され、テキーラ村とその周辺地域で蒸留されたもののみです。

テキーラは原料によって2種類に分類されます。
1つは、100%アガヴェで造られた「プレミアムテキーラ」。ボトルには「100% de Agave」と表記されています。

もう1つは、アガヴェと一緒に副原料を発酵させ造られた「ミクストテキーラ」です。

「プレミアムテキーラ」の方が「ミクストテキーラ」よりも質が高く、アガヴェの味や香りをダイレクトに感じることができます。

また、テキーラは、熟成期間によって

  • ブランコ(熟成期間無し、または2ヶ月以内。シルバーとも呼ぶ)
  • レポサド(熟成期間2ヶ月以上、1年以内)
  • アニェホ(熟成期間1年以上)
  • エクストラ・アニェホ(熟成期間3年ほど)

に大別されます。

熟成期間が長くなるにつれて、透明だったお酒に徐々に色がつくようになり、味や香りも変化していきます。

お値段も、基本的には熟成期間に比例して上がります。

テキーラを飲む時に注意したいこと

テキーラは常温だと香りが強くなるので、冷やすと飲みやすくなります。
温度はお好みに合わせて調節してみてください。

また、テキーラは35~50度の度数を誇る、たいへん強いお酒です。(ちなみにビールは5度ほどです)

今回紹介する飲み方はとても飲みやすいので、ついついお酒が進んでしまうかもしれませんが、急性アルコール中毒や飲み過ぎにはくれぐれもご注意ください。

※悪ふざけで「テキーラを飲んだ後にライムやレモンを目に絞る」という飲み方をする人もいるようですが、目を痛める原因になるのでやめましょう。

飲み方① まずはショットで!伝統の「メキシカンスタイル」

一番おすすめの飲み方はストレートですが、せっかくなので「メキシカンスタイル」というメキシコの伝統的な飲み方で味わってみませんか?

用意するものは次の通り。

  • 塩(岩塩がオススメ)
  • ライム(レモンで代用可)
  • カバジート(ショットグラスで代用可)

テキーラとライム

まずは準備をしましょう。

ライムを1/8程度にくし切りにし、カバジート(縦長のショットグラス)にテキーラを注ぎます。
続いて、利き手と逆の手の親指と人差し指の付け根の間を軽く濡らし、塩を乗せます。

準備ができたら、いざ実践!

  1. ライムをかじります。
  2. 間髪入れずにテキーラを一気に流し込みます。
  3. すぐに指に置いてある塩を舐めます。

この3ステップを「1、2、3」と3拍子でテンポ良く行います。

チェイサーとしてオススメなのは、メキシコの伝統的なチェイサー・サングリータです。
「サングリータ」の作り方は簡単です。

レシピは次の通り。

トマトジュースとオレンジジュースを1:1でグラスに注ぎ、ライムを絞ります。
お好みでウスターソース、タバスコ、胡椒やすりおろしタマネギ、すりおろしニンニクなどのスパイスを入れて冷やします。

飲み方② ナショナル・カクテル・コンテスト入選!「マルガリータ」

マルガリータの起源は諸説ありますが、ロサンゼルスのバーテンダー、ジャン・デュレッサー氏が創作したと言われています。

カクテル名「マルガリータ」は若くして亡くなった恋人の名前で、彼女を偲んで作られたカクテルだそうです。

マルガリータ

1949年のUSAナショナル・カクテル・コンテストで3位に入選したことで一躍有名になりました。

「マルガリータ」の材料は次の通り。

  • テキーラ…30ml
  • ホワイトキュラソー…15ml
  • ライムジュース…15ml
  • 塩…適量

テキーラ、ホワイトキュラソー、ライムジュースをシェイカーで混ぜて、飲み口に塩をあしらったカクテルグラスに注ぎます。

夏には氷とともにミキサーにかけてシャーベット状にしてもおいしいですよ!


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