南米で大人気のスーパーフード、キヌア。
その中でも世界一の生産量を誇るのがペルーだと言われており、インカ帝国時代からずっと食べられてきました。
キヌアは煮込み料理に限らずスープやサラダに簡単に取り入れることができます。
栄養豊富で体に良いと北米やヨーロッパでも注目されているキヌアですが、ペルーではキヌアの大きな可能性を長年信じ続ける女性がいました。
彼女がキヌアに抱く、その想いとは?彼女が率いるシェフチームが挑戦したギネス世界記録「世界で最も大きいキヌアサラダ」について届けします。
▼キヌアについて詳しくはこちらから▼
南米ではチアシードよりも人気!?スーパーフード“Quinua(キヌア)”を使ったレシピ!
目次
キヌアの素晴らしさを世界に伝えてきたペルー人シェフ
今回のギネス記録に挑戦したシェフチームのリーダーである、Rosa Polo(ローサ・ポロ)さん。
彼女はシェフとして長年キャリアを積み上げ、フロリダ州のマイアミで31年間に渡って多くの人にキヌアの素晴らしさを伝えてきたました。
ローサさんは母国ペルーで昔から栽培されてきたキヌアを誇りに思っており、ジャンクフードが溢れているアメリカで栄養の取れた食生活の第一歩として、その栄養の高さを広げてきました。
出典:Rosa Polo La Ensalada de Quinua más grande del mundo Record Guinness(FB)
ギネス記録「世界で最も大きいキヌアサラダ」に挑戦!
アメリカでは、今年10月28日に“Largest Bowl Of Quinoa”という名でギネス世界記録に挑戦された「世界でも最も大きいキヌアサラダ」ですが、このサラダで使ったキヌアの量がなんと587.55キロ!!
そして他の材料も合わせると、合計716.35キロもあるとてもビッグなキヌアサラダが完成しました。
また、食材の下準備など何もしてない状態から審査がスタートするので、このビッグなキヌアサラダが完成するのに約24時間かかったそうです。
ちなみに、南米大陸エリアのギネス世界記録委員会の代表であるCarlos Martínez(カルロス・マルティーネス)さんによると前回の記録は500キロだったとのこと。
出典:Crónica Viva
本場のペルー人シェフがつくるキヌアサラダって?
ギネス世界記録を見事に勝ち取った「世界で最も大きいキヌアサラダ」ですが、どのような材料を使っているのかちょっと気になりますよね。
ローサさんたちが作ったキヌアサラダ、皆さんもぜひご自宅で作ってみては?
材料は以下の通りです。
- キヌア三種
- パプリカ
- オリーブ
- レーズン
- オリーブオイル(適量)
キヌアは8割、残りの材料は2割を基準に材料を準備します。
メインであるキヌアは、三種のホワイト・レッド・ペルラーダを使っています。ローサさんによると、三種類を使うことによって栄養バランスが取れるとのこと。
作り方:
①キヌアを茹でます。
↓
②パプリカ・オリーブ・レーズンを細かく切ります。
↓
③キヌアと上記の3つをオリーブオイルで和えながら混ぜたら完成!お好みで塩・コショウをふりかけて調整しても大丈夫です。
出典:Rosa Polo La Ensalada de Quinua más grande del mundo Record Guinness(FB)
ローサさんが考える、キヌアの可能性とは?
様々なファーストフード店が普及した今、お手頃で美味しいジャンクフードを人は食べるようになり、その結果肥満で悩む人が増加しています。アメリカ合衆国の20州では、成人の約3割以上が肥満判定というデータをCDC(Centers for Disease Control and Prevention:米疾病予防管理センター)が実際に出しています。
(※参照:http://nccd.cdc.gov/NPAO_DTM/LocationSummary.aspx?statecode=94)
ローサさんはこのギネス世界記録を通して、多くのメディアにこう語っています。
“私たちの食生活は偏りがちだが、キヌアはそれを改善することができる”
実は、今回のギネス世界記録の会場となったのは、アメリカ合衆国フロリダ州にあるFIU(Forida International University:フロリダ・インターナショナル・ユニバーシティ)という大学でした。
大人になってから自分たちの食生活の偏りに気づくのではなく若いうちから改善していくことが大切であると語るFIUの大学長も声をあげて、ローザさんの活動を応援しています。
出典:La Noticia
スーパーフードとして南米を中心に北米やヨーロッパで流行しているキヌアですが、このギネス世界記録を通して大切なことを学ぶことができたのではないでしょうか。健康にいいものを“流行で終わらせない”、いかに日常の食生活に取り入れることができるかということ。
ぜひ皆さんもそんな生活を手に入れてみませんか?