近年、ますます活発化する学生の就職活動。売り手市場とも言われていますが、実際のところ内定を獲得するのはかなりタイヘンなようです。
さて、ESや面接で必ず聞かれる質問の一つに「学生時代に頑張ったこと」があります。

「特別なスゴイ経験してない・・・」「面接で話すことが思いつかない・・・」

そんな学生さんも大丈夫!飲食店でのアルバイト経験は、就活の立派な武器になるのです!
今回は、飲食アルバイトをテーマにした自己PRのイロハをお教えします。

まずは企業の求める人物像を知る

飲食アルバイトをテーマに自己PRしようと決めても、闇雲に書き出してはいけません。

企業は体験談が聞きたいのではなく、その体験を通してあなたの能力や人柄を知ろうとしているのです。
そこで重要になるのが、「企業はどんな人物を求めているのか?」ということ。

企業の求める人物像を知らずに自己PRを書くのは、雪山に行くために海水浴セットを準備するようなもの。
的を外れたトンチンカンなPRを書き上げないために、まずはインターネットやOB訪問で、企業の求める人物像を明確にしましょう。

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飲食バイトでの経験を思い出してみる!

企業の求める人材像がわかったら、その人物像に結び付くようなエピソードを思い出してみましょう。例えば、以下の通りです。

  • 課題発見能力→店の来客数が少ない原因を分析し、改善することでお客さんを増やした
  • 企画力・行動力→お店の新サービスを考え、店長に提案した
  • リーダーシップ→バイトリーダーとして、他のバイトのやる気を高め、よりよい職場づくりに貢献した
  • ホスピタリティ→お客さんのことを第一に考え、丁寧な接客を心がけた結果、お客様アンケートで店員好感度一位を獲得した

いいエピソードは見つかりましたか?

あった!→「自己PRを書いてみよう」へ
ない・・・ →「まだまだ大丈夫!」へ

まだまだ大丈夫!

なにも思いつかなかった・・・というみなさん、大丈夫です。悲観する必要もありません。
今からエピソードを作っちゃえばいいんです。

自分のバイト先で、今からエピソードを作ってしまう。最終手段ではあるものの、これが実に効果的なのです。

今からエピソードづくりをするなんて、本当にできるの?
という声も聞こえてきそうですが、実は意外と簡単です。

なぜなら、店長はいつでも自分のお店をより良くしたいと考えているからです。
店長からしたら、自分のお店の売り上げや好感度が上がる、しかもバイトが自らお店のためにがんばってくれるなんて願ったり叶ったりです。
必ず応援してくれます。

もちろん、いきなりバイトリーダーに昇格などは難しいですが(就活中はシフトも減りますし・・・)あなたの意識次第ですぐに実践できることは沢山あります!

ここで、その一例を紹介しますね。

  • 外国のお客さん向けの英語メニューを作る。
  • 店の課題を探し出し、改善策をまとめた提案書を店長に提出してみる。
  • お客さんの満足度を上げるための接客方法を試行錯誤してみる。
  • 客層や来店日時を記録し分析、それをもとに売り上げをあげるための企画や新メニューを考える。
  • お店の公認SNSを立ち上げてみる。
  • 自作の仕事マニュアルを作り、新人アルバイトに配布してみる。
  • 誰も掃除しないようなところを掃除してみる。
  • バイト仲間全員と仲良くなるための懇親会を開く。
  • 作業効率をあげる工夫を編み出す。
  • 接客態度を向上させるための方法を考え、バイト仲間に呼びかけて実践してみる。

いかがですか?意外とすぐにできそうでしょ?

大規模なチェーン店などでお店の経営施策にまで口出しできない場合は、まず自分の接客態度から変えてみましょう。
短期間とはいえ、全力で取り組めば立派なエピソードができあがります。

また、大切なのはやるだけでなく、そこで周囲がどんな反応をしたのか、自分がどんな気づきを得たのか。
発言、クレーム、感謝、表情、行動、事件。なんでもいいのでできるだけ現場感のある、具体的なディテールを集めてネタにしましょう。

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自己PRを書いてみよう

さて、やっと自己PRを書く段階にきました。長かったですね。自己PRを書くうえで大事なのは、その書き方です。
せっかくのステキなエピソードも、だらだらと書いて伝わらなければ台無しです。

そこでオススメするのが、SDS法です。

SDSとは、Summary、Details、Summaryのことです。

なんだか難しそう!と思われるかもしれませんが、要は結論→具体例→まとめという順番で書くということです。

二例ほど挙げてみます。

Q.学生生活でがんばったことはなんですか?

私が最も頑張ったことは、居酒屋でのアルバイトです。(結論)
私の店は近くに大衆居酒屋ができたことにより、お客さんが減少しているという問題に直面しました。その原因を探るために競合店に来店した際、私の店には活気が足りないことに気付きました。そこで私はアルバイト仲間に声をかけミーティングを行い、店に活気をもたらすにはどうすべきかを話し合いました。その結果、まず従業員から活気を出していこうという結論に至り、あいさつの徹底や意識改善により士気の向上に努め、無事に客足を改善することができました。(具体例)
この経験から、自らの働きかけで周りを変え、課題を解決することの重要性を学びました。この経験を貴社で活かしたいと思います。(まとめ)

Q.あなたの強みは何ですか?

私の強みは、お客様への気配りができることです。(結論)
私がアルバイトをしていたカフェは学習塾の近くにあり、冬になると多くの受験生がお客様として来店していました。そこで私は彼らを少しでも応援したいと思い、ドリンクに手書きの応援メッセージカードを添えて提供しました。それが話題を呼び、お店への来客数も前年比1.2倍になり、店長からお褒めの言葉をいただきました。(具体例)
このように、私はお客様への心遣いを欠かしません。このホスピタリティー精神は、御社のホテル事業でも生かせると思います。(まとめ)

飲食バイトは就活に有利

いかがでしたか?アルバイトとして社会の中で働いた経験は、就活にも大活躍します。あなたのかけがえのない経験を、ぜひ自己PRに役立てて下さいね!
ちなみに、クックビズバイトのアルバイト検索には「就活に役立つ」というカテゴリがあります。就活まで見据えたアルバイトを始めたい方は、チェックしてみてくださいね。