
仙台の食文化「牛たん焼」を、国内各地80店舗以上で発信し広めている「利久」ブランド。
固定の店舗以外でも、プロ野球スタジアムや百貨店などさまざまな場所で「牛たん焼」を提供し、より多くの人に仙台の食文化を楽しんでいただいています。
味はもちろん、サービスも「利久」ならではの魅力があり、仙台から離れた場所でも、どんどんファンを増やしブランド力を高めていく。
そのやりがいある現場で働く魅力を、スタッフの立花さんに伺ってみました
教員免許の勉強をしながら始めたバイトがきっかけ
──入社当時のことをお聞かせください
最初は大学生の時、教員免許の勉強をしながら、朝方に「利久」の店舗でアルバイトをしていました。
その時のことがとにかく衝撃的で、教員の道を諦めてもいいと思うくらい『接客』に感銘を受けました。
──どのような『接客』でしたか?
とにかく素晴らしかった。
いくつか挙げてみるとすれば、例えば、タッチパネルではなく「利久」ならではの直接コミュニケーションというところや、お客様を注視してその先を見越し、お客様から先に行動をさせない接客をしていました。
注文や水の継ぎ足しなどは呼ばれる前に対応する、その接客の仕方がとても素晴らしかった。
求められる前に提案しているといいますか、おもてなしの精神が私の知っている飲食店とは全然違っていました。
──社員になられてみていかがでしたか?
調理も接客も、しっかり芯の通った取り組みをしていると感じました。
クオリティが全店で統一されていて、その経緯としては代表の亀井が新店の立ち上げなどで直接的に指導するなど、現場に参加しているというところもあります。
多店舗展開している企業ではなかなか社長に会うことはないように思いますが、当社の社長は対面で、現場単位で指導しています。
だからこそ、サービスクオリティが担保されているのでしょうね。
それに加え、労働環境もよかった。
飲食業界に入ったというより、「利久」に入った。という感じです。
ほぼほぼ『個人経営』しているようなもの
──現在手がけているお仕事を教えてください
私は現在、外商本部・外商販売部という部署で、無店舗販売など固定店舗以外での飲食販売を手がけています。
1都3県と北関東をメインの担当エリアとして、各地の百貨店で1週間程度の催事を開催したり、プロ野球の試合がおこなわれる球場の売店や、キッチンカーでの販売などをしています。
──無店舗販売での裁量権というのはいかがでしょうか?
野球場の売店はお店が整っていますが、百貨店であればイチからブースをつくりますし、音楽イベント系でしたら少ないスペースで効率よく営業していく方法を考えるなどします。
それぞれの場所にそったルールに合わせ、主催者や管理者と打ち合わせをして、電源設備、給排水、設営の面積などを考慮しながらゼロから導線づくりをしていきます。
販売もして、撤収もするので、ほぼほぼ個人経営しているようなものです。(笑)
──おもしろさややりがいはどういったところでしょうか?
野球場でもイベントでも、お客さんとして行くときには見ることができないいろんなところの『ウラ側』を見られるのも、おもしろさのひとつです。
催事専用のメニューを開発したり、プロスポーツ選手とのコラボ商品を生み出すといったこともできたりします。
そしてなにより、いろんなシーンで働けるのはおもしろいですね。
1都3県というフィールドはありますが『ココ』っていう職場がないので、店舗でしたらそこに行き来するだけですが、イベントでしたらいろんなところに行けます。
そしてそこで、「利久」を知らなかった人や「利久」の店舗が生活圏にない人などにも、美味しい仙台の食文化である牛たん料理を食べていただいて、「利久」を知っていただけるのは、大きなやりがいにもつながっています。
おもてなしの心は忘れずに
──無店舗販売は年間どれくらいありますか?
まず、プロ野球のシーズンと同じスケジュールはあります。
3月にオープンがあり、あたたかくなっていくにつれて夏のイベントや催事も豊富になって、月に15~20件実施するほどの繁忙期を迎えます。
10月・11月に稼働率は減りますので、その間は、今までの実績をもとに来季の商品開発や施策案を練る期間にあてたり、取引先への提案などをしていきます。
イベントや催事は現在年間140~150本ほどで、売店のある球場は4球場。
今後、サッカースタジアムなどでも企画して提案していきます。
展開は拡大しても、「利久」のおもてなしの心を大事に、営業をしていきます。
まとめ
アルバイトから始め、「利久」の接客に感銘を受け、元々目指していた教員の道を諦めてでも株式会社利久で活躍することを選んだという立花さん。
現在は外商販売部というところで、百貨店での催事やイベントでの出店、またプロ野球の試合がおこなわれる球場の売店などで、『牛たん』料理を提供しています。
出店先では一人でお店を切り盛りしていくことがメインということで、環境によって“どういうお店づくりをしていくか”というところから“出店後の撤収”まで、しっかり覚えて経験を積んで独り立ちしていく。
出店先ごとのルールなどもあり、それに合わせる難しさもあるが、そのなかで原価も見せ方も売り方もイチから考え、全部自分で決定できるおもしろさがあるとのことでした。
株式会社利久で働きたいという想いからスタートし、一スタッフとして「利久」出店先の責任者となり、看板を背負って活躍されているということで、大きなやりがいを感じられているようでした。
これからも、「牛たんのシェアで日本一」を目指し広めていきたい。とのことでしたので、ますます立花さんの活躍の場は広がっていきそうです。