
珊瑚礁の澄んだ海と、どこまでも青い空。
時計を外して心からくつろぐ非日常。
世界有数のリゾートになるポテンシャル。
そんな宮古島の南岸にある約130万坪という大きな敷地の中に、9つのホテルブランド・計1136室(2022年12月現在)の「シギラセブンマイルズリゾート」はあります。ラグジュアリーからカジュアルまで、幅広いホテルタイプを揃えるこのリゾートを運営するのは、株式会社南西楽園リゾート。
敷地内にはホテルだけではなく、鉄板焼き、寿司、焼肉、居酒屋といった30以上のレストランもラインナップされており、宿泊やお食事だけでなく、マリンアクティビティやフィールドアクティビティ、ゴルフ施設や温泉施設までも楽しめる、まさに何ヶ月でも「暮らせる」リゾートシティとなっています。
今回取材したのは、株式会社南西楽園リゾート 取締役 東郷 治人さん。
バックサポート部門を中心に、人事総務部門を統括されている方です。
企業としての魅力や事業に対しての想い、今後のビジョンなどについてお話をお伺いしました。
▼プロフィール
東郷 治人(とうごう はるひと)さん
株式会社南西楽園リゾート 取締役。
財務経理、情報システムなどの一般管理部門や施設部、車両運行部、客室管理部といった、運営において欠かすことのできないバックサポート部門の統括を担当。
独自の強みを活かし、あらゆる面で成長を続ける企業
──まずは「シギラセブンマイルズリゾート」としての魅力や強みをご紹介ください。
日本国内そして世界も含めて、宮古島という今非常にリゾート地として注目度の高い、今後の成長度も非常に高い場所にあることがまず第一にあります。その島の中に約130万坪という広大な土地を保有し、ホテル・レストラン、そしてレジャーやリゾートとしてのさまざまな魅力をぎゅっと詰め込んだ総合力が、何よりの強みだと考えています。
──他にもリゾートを手掛けている競合他社と比べて、確固たる違いなどはありますか。
やはりシギラセブンマイルズリゾートの中で、ラグジュアリーからカジュアルまで9つのホテルを展開しているという幅広いラインナップかと思います。
ファミリーや若いカップルのお客様であったり、ブライダル、ゴルフ、レジャーなど、さまざまな目的で来ていただける多くのお客様に対して、1つのリゾートでお迎えすることができる、お楽しみいただくことができる、それは他社でもなかなかできないことだと考えています。
──まさに大規模なオールインワンリゾートの魅力ですよね。経営方針はどういったものなんでしょうか。
やはり去年よりも今年、今年よりも来年といったように、「会社自体が成長していくこと」を何よりの方針としています。
それは単純な利益ももちろんそうですが、施設自体の成長という意味でもあります。さまざまな形でホテルやレストラン、人も増えていっていますので、利益だけではなく、人の成長や施設の成長によって、一歩一歩会社全体が成長していく姿をめざしています。
圧倒的な敷地面積を誇るリゾートシティ!宮古島の未来を担う街づくり
──そもそもなぜ宮古島という地で事業を?
当社はユニマットグループ(※1)の一員としてリゾートを運営していますが、その歴史の始まりは、1986年まで遡ります。
宮古島で事業を開始したのは、ユニマットグループの創業者である髙橋 洋二。原生林が広がっていた上野村(当時)に乗り込み、林を切り開き、砂もないような石ころだらけのビーチを泳ぎ、船を漕ぎ、開拓をしていったことから始まりました。髙橋は実際に宮古島だけではなく沖縄本島のほか、世界の名だたるビーチリゾート、マリンリゾートを自分の目で見て、足で直接確かめてきました。そのうえで宮古島という場所が今後リゾートとして大いなる発展を遂げると確信し、開発を決意、進めていったのです。
当社が宮古島の将来性に着目した理由は、宮古島の環境に2つの大きな魅力を感じたからです。
1つは立地的な利点。
開拓を進めた場所は南の海に向けてなだらかに傾斜していることが特徴で、開発を進めていくうえでホテルやさまざまなアクティビティを配置していくと考えた際、1つ1つの建物が次に建てる建物の目線の邪魔にならない、景観を阻害しないことです。
もう1つは、美しい宮古島のビーチや自然との共生という利点。
こういった島の地形であったり、名だたるリゾートにはよく見られることなのですが、ビーチへ出るときに4車線の国道であったり横断歩道、歩道橋といった大きな交通設備が入ってしまうことがあります。この宮古島では、開発の過程で道路の場所を動かせるのかを行政と話し合いながら開発を進めることができたので、ホテルからビーチまで妨げるものなく歩いて行ける配置を実現することが可能でした。
この2点を、お客様目線として考えた際、利便性の高い、成長性の高い部分であると判断しました。
──リゾート施設の開発・運営コンセプトはどういったものなのでしょうか。
開発コンセプトは「自然と共生した3万人が暮らすリゾートシティ創り」ですが、運営はまだまだ中間点、いや、まだ中間点にも達してないのではと考えています。
我々がめざすものは、リゾートとしての価値を高め、そのうえで文字通り3万人が暮らせるようにすること。2~3泊といった短期の滞在ではなく、本当にこの宮古島で暮らしていただける。そんな街づくりの開発はまだまだ始まったばかりです。
運営コンセプトは「 常に進化(深化)し真価へ」となります。
運営スタッフに対して常日頃から「しんか」について共通認識を深めようと取り組んでいます。お客様のニーズも時代と共に多様化していきますので、その変化に対して、リゾートも常に並行して進化していかなければならない。
そのためには、施設自体の進化・開発だけではなく、人の成長が不可欠だと思っています。
※1 ユニマットグループ
グループ連結売上高1,491億円(2021年3月期)を誇る、幅広い事業領域でゆとりとやすらぎを提供する総合サービス業集団。株式会社南西楽園リゾートは「リゾートホテル及びそれに関連する諸施設の経営」の一角を担っている。
「完成」はしない!いつまでも進化し続けるリゾート
──髙橋オーナーから運営における想いなどは継承しているのでしょうか。
髙橋からよく聞くのは、36年前、なぜ宮古島という場所に決めたのか、リゾートと街づくりを始めたのかという、事業スタート時の苦労話ですね。現在でこそ、このような規模のリゾートにまで発展しましたが、これがまだまだ道半ばであるということは髙橋の口からも聞いています。
「自然と共生した3万人が暮らすリゾートシティ創り」ということについては、開発のスピードはその時々の事情や状況によって変わっていますが、一貫してその志や想いは持ち続けていますし、その熱意もずっと変わらずに引き継いでいます。
私が入社して間もなく5年になりますが、ホテル、レストラン、ショップ、アクティビティなど、新しい施設が誕生し続けているので、毎年同じ状況で運営をしているという感覚がありません。開発の歩みを自分自身の目で直接見ながら、小さな一歩ずつではあるかもしれませんが、「自然と共生した3万人が暮らすリゾートシティ創り」に向かって進んでいることを実感しています。
──東郷様が思う、シギラリゾートの「完成」とは…?
リゾートシティの完成形というのは、私の中でも考えるのが非常に難しいんです。
もしかするとオーナーの髙橋の中にも、本当の完成形というのはまだないのかもしれません。「自然と共生した3万人が暮らすリゾートシティ創り」というのも、ただ一つの通過点、経過点であって、本当の完成はどこにあるのか、想像すらできないのです。
そういう点では、本当にいつまでも「完成しない」のかもしれません。逆に言えば、いつまでもリゾートとして進化(深化)させ続けることができるということですね。
少し先の話となりますが「分譲型のホテルコンドミニアム」の開業を2024年初冬の完成で進めています。我々が保有するシギラビーチのすぐ横に、11階建ての全体で100室となる分譲型です。オーナー様がいらっしゃらない場合には通常のホテルとしても運営できるような宿泊施設となります。
これは今まで当社が行ってきたホテル運営の中でも、大きなターニングポイントの1つになると考えています。リゾートホテルという枠組みだけではない、また新しい宮古島、シギラリゾートの魅力になる。完成はまだ少し先ですが、大きな転換期になることは間違いありません。
リゾートの発展は宮古島の発展。地域や行政と協力して進める事業
──「究極の楽園」づくりの運営において、変えずにきたものはありますか。
36年の歴史の中で変えずにきたものが2つあります。
1つは自然との共生です。
これは36年間変わらずに進めてきました。やはり自然の中でのゆとりと安らぎを求めてホテルライフを楽しみに来ていただく方が多くいらっしゃいますので、自然があってのリゾート、自然との共生というテーマは、これからも変えずに持ち続けていくものです。
2つめは地元の皆様との共生です。
先ほど申した通り、自然との共生というコンセプトが大元にありますし、11㎞にもわたる海岸線があるので、海岸の保全、自然の維持、に気を使いながら事業を進めています。
ビーチクリーンという活動で地元の皆様と共同で清掃作業も行っていますし、地元集落の方々との季節の催し物にも参加しています。
今の時期(10月~12月)でいえば敬老会ですとか豊年祭(※2)、漁が始まる時期であれば祈願祭であったり、そういった地元民のお祭りや行事にも、会社として、スタッフとして積極的に参加させていただいています。地元の方々との共生をめざして、一緒にこのリゾートを盛り立てていこうと取り組んでいます。
※2 豊年祭「ユークイ(世乞う、富乞う)」
ユークイは農耕儀式の一つ。旧年中の無病息災、実り多い五穀豊穣(ほうじょう)に感謝し、向こう1年間のさらなる豊作を願う祭り。
──逆に変え続けてきたものについては如何でしょうか?
ある意味変化をさせながら進めてきたものは、リゾート自体の在り方ですね。
お客様のニーズ、余暇の過ごし方、リゾートでの過ごし方というのは、その時代やターゲットによって、目的が変わり続けるものです。単純にゆっくり過ごせるだけの施設を作るのではなく、部屋にジャグジーがあったり、プールがあったり、あるいはホテルの外に飛びだせば、マリンアクティビティやセグウェイ(電動立ち乗り二輪車)でドライブを楽しめる。そういったお客様のニーズや変化に合わせてリゾート施設も部屋のしつらえやアクティビティの内容を変えてきました。そこは長い歴史の中でも常に変え続けてきたものです。
──運営において、やはり地元経済の発展という点には注力しているのでしょうか。
地元の方との密着という点でさまざまな取り組みをしていますが、大きなテーマでいえば「地産地消」です。宮古島は、宮古牛やマンゴーといった食材が有名ですよね。だからこそ、それだけではない地元食材の使用やPRには力を入れていきたいです。
近年でいえば農業、果物の産業が非常に盛んになっていますし、ここ最近で種類も広がってきています。畜産部門ではヤギの食肉化を進めていく動きもありますし、農産物としてはメロンの生産も活発化しています。野菜はオクラ、空心菜などもありますし、都会では見たことのない、そして食べてみると非常に美味しい食材の種類が多くなっています。
そういった地元でとれる食材をレストランのメニューとして提供し、地産地消、地元宮古島の生産者の発展にも寄与していきたいですね。
成長の機会が何よりも豊富!働くスタッフのキャリア構築の場としても最適
──最後に。東郷様よりお伝えしたいことはございますか。
宮古島、そしてシギラセブンマイルズリゾートで働くことのメリットとして、この記事で当社に興味を持っていただけた皆さんに一番感じてほしいことは、「成長の機会」が非常に多くあるということです。
宮古島という島自体が、今後大きな成長や発展の可能性を秘めていますし、そのなかでリゾート施設としても大きな成長をしていきます。宿泊フロントであったり、料飲サービス、レジャー施設、ドライバー、事務スタッフに至るまで、幅広い職種が1つの環境の中に存在しています。
例えばホテルサービスの分野で究極のフロントスタッフをめざす方に対しては、その活躍フィールドをご用意できますし、フロントだけではなくさまざまなキャリアを積んでいきたいという方にとっても、総合力としてスキルを培っていける環境をご用意できます。
キャリア構築としても、希望ポジションの中で中堅メンバーや、幹部になっていくこともできますし、また違った機会を求めて外に出ていくことも可能です。
この宮古島で働くことによって、「こういう成長をした」「こういうことを得られた」という成長の機会は、大きなフィールドの中だからこそあると思いますので、そういった機会、チャレンジを楽しめる人に来てもらいたいです。そして、一緒にリゾートの発展に取り組んでいただければと思います。
まとめ
今回は株式会社南西楽園リゾート 取締役 東郷 治人さんにお話をお伺いしました。
ユニマットグループの創業者である髙橋氏がたった一人ではじめたリゾートシティづくり。
36年経った今でも、その想いをしっかり引き継いだ経営陣とスタッフたちによって、更なる進化(深化)を遂げ続けていると感じました。そして施設内のレストランを訪れると、宮古島の生活を心から楽しみ、楽しんでもらいたいという想いが伝わってくるスタッフばかりということも印象的でした。
取材の中にもあった「いつまでも完成することがない」リゾートシティ。
毎年のように訪れたとしても、毎回驚きや感動が得られるというのは、働くスタッフにとっても、お客様にとっても、同社だからこそ感じられる魅力ではないでしょうか。
街とともに常に成長できる。
その言葉を文字通り実現できる場所「シギラセブンマイルズリゾート」が気になる方はぜひお問い合わせください。
▼シギラセブンマイルズリゾートの公式HPはこちら
https://shigira.com/about