ホテルニューアカオから一望できる海


日本が目覚ましい経済発展を遂げた高度成長時代。昭和を代表するリゾート地として一躍人気を誇った熱海温泉。新婚旅行は二人掛けのシートがある列車「ロマンスカー」に乗車するのがステータス。社員旅行では大型観光バスが行き交い、バスの中からすでに大宴会…ということも。

そんな中で、ひときわその豪華さとスケールで群を抜いていたといわれるのが「ホテルニューアカオ」。今再び、メディアから注目を集めています。

昭和100年(2025年)を目の前に、令和のリゾートとして生まれ変わったこのホテルで勤務する20代・女性スタッフの山口さんに、ここで働く魅力についてお聞きしました。
※取材当時時点での所属店舗になっています。(取材:2023年3月)

毎日、大海原を眺めて働けることが一番の魅力!

レストラン「ボヌール」でサービススタッフとして活躍する山口さん。提供するのは、静岡の山海の幸をふんだんに使ったフレンチ。弓なりにラウンドした窓からは太平洋の絶景が望めると大好評で、満月の夜は海に月明りの帯が映し出され、幻想的な景観が楽しめるのだそうです。

──このホテルで働くことに決めた理由を教えて下さい
2022年、新卒で入社しました。海が好きなので、海の近くで働きたいと思っていたんです。また将来はブライダル業務に携わりたいという夢もあり、この会社に決めました。

──ここで働く一番の魅力は?
一番は景色。これは毎日働いているから慣れてしまいがちなのですが、当たり前じゃないんだって思っています。

ホテルニューアカオボヌール山口さん

──入社してみていかがでしたか
入社したときは、まだコロナ禍でしたので、2ヶ月間はホテルがクローズ状態だったんです。先輩がお客様役として指導してくれたり、私にとっては良い研修期間となりました。

入社するまで、ワインの知識もなく、サーブすらできなかったんですが、不要のワインを使ってバッシングの練習をさせてもらうにつれ、今後、もっとワインのことを知りたい、勉強したいという欲が出てきました。

そのほか接客についていえば、「ボヌール」は、海を眺めてお食事できるように、海側に向いた席が多いんです。後ろや横からのサービスとなるため、顔を合わせての接客は少ないのですが、できるだけ笑顔が伝わるようなおもてなしをしています。

今後はお客さまとの会話も心がけ、「ボヌール」でのお食事の時間が、お客様にとって心に残るものになればと考えています。

【個性あふれる3つのレストランが人気!】

レストラン「ボヌール」からの眺め

レストラン「ボヌール」。太平洋は目の前!

「メインダイニング錦」の内観

2023年夏に再開した「メインダイニング錦」。伊豆最大級のシアターレストラン。“昭和”を彷彿とさせるゴージャス感が新しい!

日本料理「舞扇」の内観

日本料理「舞扇」では、熱海の大自然が育んだ食材、旬の野菜をふんだんに使用。四季の美しさを五感で味わっていただけます。

海外出身のスタッフもいて国際色豊か!

──チームの雰囲気や社風について教えて下さい
今のチームはすごくいいバランスだと思っています。海外出身のスタッフもいるので、英語対応はその方に任せたり、お互いの強みを活かしながら勤務していて国際色豊かです。店長は海外経験もある方。業務中にスタッフへの声かけや、何気ない会話を大切にしてくれるのでみんなも相談しやすいんです。

社風については、このホテルでは、新しい風を起こしてくださる方を歓迎する雰囲気があります。年齢に関係なく「今の時代を生きている人の考えは?」「むしろ若い人の方が考え方は柔軟なんだから」と言ってもらえる環境です。「前職や、他ではこういう風にやっている」という提案もウェルカムな雰囲気ですよ。

ボヌールスタッフによるサービスの様子

──熱海の暮らしはいかがですか
熱海のメリットは多方面へのアクセスが非常に良いこと。電車でも車でも、交通網が発達していて東京・神奈川からも意外に近いんです。

今は寮に住んでいます。ホテル内の他部署の方とも、寮があるから仲良くなれたり、交流しやすいと感じています。寮は敷地内にあり、勤務時間中に中抜け休憩を自分の部屋で過ごせるのもメリットです。

寮から見える海

寮からの眺め(海が見えないお部屋もあります)。

ホテルニューアカオの温泉から見える海

業務終了後には、こんな景色を眺めながらインフィニティ温泉でリフレッシュすることも可能。羨ましいかぎり。

まとめ

昭和48年(1973年)の開業以来、熱海を代表する高級リゾートホテルとして親しまれてきた『ホテルニューアカオ』。その歴史に一度幕が下ろされたのは、2021年11月でした。

その後、株式会社マイステイズ・ホテル・マネジメントにより再建プロジェクトがスタート。50年間の歴史を持つ『ホテルニューアカオ』の良さを受け継ぎ、地域の住人、働いてきたスタッフ、そして新たに加わった仲間とともに次の時代につないでいこうと、『昭和レトロ』をコンセプトとしたホテルづくりがはじまりました。

スタッフ・山口さんの「新しい風を起こしてくださる方を歓迎する社風」の言葉どおり、新旧のチーム力により、2023年夏、オーシャン・ウイング館のリニューアルが完了し、新たな物語が動き出しました。

今、若年層をメインに熱海ブームが再燃。昭和100年(2025年)6月には、「ホテルニューアカオ」を舞台に「大人の文化祭」こと「昭和100年祭」も開催予定です。

マイステイズ・ホテルグループのHPには『ホテルニューアカオ』再建プロジェクトストーリーもあるので、興味のある方はぜひチェックしてみてはいかがでしょうか。

ホテルニューアカオのフロント

2024年11月、ロビーエリアがリニューアル。昭和の歴史を紡ぐ雰囲気はそのままに新たなホテルの顔となるフロントが誕生!進化がとまりません。

ホテルニューアカオのロビーショップ

新たなロビーエリアにはショップも。シャンデリアはそのままに、ソファーは少し手を加えて昭和の歴史を継承。うっとりします…。

ホテルニューアカオ全景

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