モスの店内で笑顔でインタビューに答える原田店長

国内で生産されたこだわりの生野菜を使い、作り置きはせず、オーダーを受けてから丁寧にハンバーガーをつくって提供する。このワードだけで「あ、モスのことだ!」と気づく方は多いはず。それほどまでに私たちの身近にある『モスバーガー』は、“食を通じて人を幸せにすること”の経営ビジョンのもと、1972年の創業から現在まで、多くの歴史を創り上げてきました。

2013年には、モスバーガーの運営を担う『株式会社モスストアカンパニー』が誕生。モスバーガーチェーン本部である「株式会社モスフードサービス」100%出資の基盤のもと、全国で約200店舗を運営しています。今後も年間40〜50店舗の新規出店を手掛けながら、更に美味しさと笑顔の輪を広げていく予定です。

今回の記事では、新規出店とともに採用強化に乗り出した『株式会社モスストアカンパニー』のこと、モスとの出会い、やりがい、現場の雰囲気、夢や目標について、モスバーガー南森町店店長の原田 祐成さんにインタビューした内容をご紹介します。

▼プロフィール
原田 祐成(はらだ ゆうせい)さん
1990年5月生まれの牡牛座、B型。熊本県出身。
高校時代、同県にあるモスバーガーでアルバイトデビュー。大学卒業後は新卒として食品関連企業へ入社。その後、株式会社モスストアカンパニーへ中途入社。
熊本県と滋賀県の店舗で一般スタッフを経験したのち、大阪・高槻のオープニングで店長へ昇格。現在はモスバーガー南森町店の店長として活躍中。
アルバイト5年、社員9年。モス歴トータル14年。

モスとの出会いは14年前。とにかく楽しかった私の青春時代

幼少期は外遊びが大好きで、小・中学校時代はサッカー部に所属していた原田さん。積極的な性格かと思いきや「実は前に出るのが苦手だった」とのことですが、高校時代に選んだアルバイトは“接客がメイン”のモスバーガーでした。

編集部:バイトデビューでモスバーガーを選んだ理由を教えてください!

原田店長:実は私、モスでハンバーガーを食べたことはなかったんです。家から近いのと、他のチェーン店と比べて、そこまで忙しくないだろうという理由でした。
アルバイトしてから初めてモスバーガーを食べましたが美味しかったですね、全然違うなって(笑)昔も今もテリヤキバーガーが大好きです。

モスバーガー南森町店の外観

編集部:初めてのアルバイトで苦労はありましたか?また得たものがあれば教えてください。

原田店長:地元・熊本県のモスバーガーでアルバイトをしていましたが、とにかく人間関係が良かったんです。後述しますが、当時の店長は、私が中途入社した際にもお世話になった人です。その店長の優しい人柄がにじみ出るような店舗で、先輩方はもちろん、お客さまも優しい人が多くて。当時世間知らずだった私の社会性を育ててくれました。
アルバイトをしながら「仕事はお金をいただくこと。それ以上に付加価値のある仕事をすれば皆が喜んでくれる」と学びました。この考え方は今でも根強く残ってます。

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悩んだ末に出した結論が、人生の分岐点に

高校・大学時代の約5年間、モスバーガーでアルバイトを続けた原田さんでしたが、就活という一大イベントが目前に迫っていました。「一般企業に就職して、そこで働き続ける」という漠然とした未来を描いていたそうですが…。

原田店長:新卒で入社したのは食品関係の企業で、主に卸しなどを行っていました。でも入社3~4ヶ月位で「やりがいはあるけど、何かが足りない」と思ってしまい、退職することにしました。その企業がどうこうではなく、とっても良いところだったんですが。やはりモスバーガーでのアルバイト時代に感じた“毎日が楽しい”という想いに突き動かされました。

編集部:大きな決断をされたと思いますが、ご家族の反対はありましたか?

原田店長:実際ありました。もったいないと。でも最後は、私の想いを尊重してくれました。すごくありがたかったです。だからこそ「頑張ろう!」と一念発起できたのもあります。

明るい雰囲気の店内の照明

編集部:たくさん悩んで出した結論に後悔はなかったんですね!ちなみに『株式会社モスストアカンパニー』への入社後はどちらの店舗へ配属になったんですか?

原田店長:地元熊本県の店舗に配属されました!私が高校・大学時代にお世話になった店舗です。当時の店長も健在で、ちょっとだけ大人になった私をあたたかく迎えてくださって、もう感謝しかなかったです。
ただ、当時と違うのは雇用形態。アルバイトではなく正社員です。身の引き締まる想いがありました。今までと同じではダメだ、アルバイト時代が楽しかったからと言って、その延長線上にいたらダメだと、自らを鼓舞しました。

楽しいだけじゃなかった。リスタートの苦悩

こうして第2のモスバーガー人生を開始した原田店長ですが、アルバイト時代とは大きく違う業務内容に戸惑うばかりでした。前に出るタイプではなく、引っ込み思案だった少年時代。当時からは想像できない“人と積極的に関わる分野”に取り組んでいきます。

編集部:正社員として配属されて、まず大変だと感じたことや難題にぶつかったことはありましたか?

原田店長:やはりマネジメント業務全般ですね。管理してもらう側から管理する側になりましたので、未知の領域というか。アルバイト時代を思い出しながら、甘かったなと反省することも増えました。
モスバーガーだけでなく、全ての飲食店で共通するのは“人”だと思うんです。人間関係の良さ、職場の雰囲気って、店長や社員のカラーや個性が出ますよね?まさにそれで。熊本の店舗は店長の人柄が出ていましたし、見本が近くにいるだけで思い知ることもできました。良い意味で、です!

だから私もゼロから学ぶ姿勢でいること、少しずつ確実に自分の意識を変えていくことを目標に日々取り組みました。
実際、アルバイトやパートさんからの相談も増え、一緒に悩みながらアドバイスしたり、いろんなことを判断するなど、責任も一気に大きくなりました。

真剣な表情の原田店長

編集部:マネジメントに教科書はないと思いますが、どうやって突破口を見つけたんですか?

原田店長:正解じゃないかもしれないという前置きをしつつ(笑)私の中で“方針・ルール・マナーに対してだけはブレない”という取り決めをしています。
例えば、ここからここまではOK、だけど〇〇をすると理解してもらうように叱る。といった線引きですね。この線が緩んでしまうと、人間関係は崩壊しかねないと思っているので、すごく責任がありますし、やっぱり毎回悩みます。
マネジメントをする限り、この悩みは無くなることはないでしょうから、厚みを出すためにももっと勉強したいと思っています。

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楽しく、時に厳しく。モスと歩んだ14年。すべての出会いが「私」を育ててくれました<後編>


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