【面接の流れ】
面接は基本的に5つの項目で構成されています。
【1】自己紹介・自己PR
面接官は自己紹介を通して第一印象、コミュニケーション能力、経験が自社に活かせるかを見ています。
氏名のあと、職務経歴の簡単な概略を1分程度で話せるようにまとめておきましょう。
例:「山田太郎と申します。本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございます。私は、○○大学を卒業後、レストラン△△で2年間調理経験を積み、その後□□株式会社で5年間、メニュー開発やスタッフの育成、マネジメント業務をおこなってきました。このような経験が御社でも活かせると考え、応募いたしました。本日はどうぞよろしくお願いいたします。」
【2】転職理由
正直に話すことは大切ですが、不平不満を並べると印象が悪くなってしまいます。
面接官はストレス耐性や組織適応性を見ています。前(現)職に対する非難は厳禁!ネガティブな印象にならないように注意し、ポジティブな内容に変換して伝えましょう。
転職理由の本音:数年間、同じ店舗で勤めたが、人間関係がうまくいかなかった。店長が頑固で考え方を受け入れることができなかったのでやめた。
×NG:店長が頑固で考え方が合わなかった。そのせいで人間関係がうまくいかず嫌になり、やめました。
◎GOOD:さまざまな業務を知るにつれ視野が広がってやりたいことが明確になり、もっと責任ある仕事に挑戦したいと思い転職を決意しました。
【3】志望動機
面接前には必ず企業のホームページを確認し、「数ある企業の中から選んだ理由」を、企業理念や事業ビジョンと自己の実現(将来の目標・キャリアプラン)とを絡めて話せるように準備しましょう。
※”給与が高い””休みが多い””待遇面が良い”等は、企業に「うちの会社じゃなくてもよいのかな?」という印象を与えてしまうので避けましょう。
【4】経験・実績・スキル
ご自身のご経歴やスキル(職務経験)を説明できるようにしましょう。
困難な課題に対してどんな対策・対応をしてきたのか等、体験談を交えて伝えられるとベスト。
面接は、自分の魅力をアピールする場です。自分を卑下するようなネガティブな発言は避けましょう。
【5】面接官への質問
質問がある応募者を、プラス評価する面接官がほとんど。ホームページ等を確認し、あらかじめ準備しておきましょう。
例:「今後の出店計画についてお教えいただけますか?」
「御社のホームページで●●について拝見したのですが、現場のみなさんは実際どうお考えですか?」
【身だしなみ】
アメリカの心理学者が提唱した概念に、「メラビアンの法則」というものがあります。
「メラビアンの法則」とは
アメリカUCLA大学の心理学者/アルバート・メラビアンが1971年に提唱した概念。人物の第一印象は初めて会った時の3〜5秒で決まり、またその情報のほとんどを「視覚情報」から得ていると言う概念。メラビアンが提唱する概念において、初対面の人物を認識する割合は、「見た目/表情/しぐさ/視線等」の視覚情報が55% 、「声の質/話す速さ/声の大きさ/口調等」の聴覚情報が38%、「言葉そのものの意味/話の内容等。」の言語情報が7%と言われている。
引用:コトバンク
初対面の人物の情報は、ほとんどを視覚情報から得ているというもの。
特に飲食業というのは、調理をしたり、人と接したりするお仕事。何よりも「清潔感」が大切です。
面接官からすると、面接時のあなたの身だしなみは重要な判断ポイントになります。
【面接時のマナー】
ついに面接当日!面接時に気を付けるべきマナーについてご紹介します。
【1】直前の準備
面接場所に到着したら、まずは携帯電話を電源オフ!マナーモードでもNGです。
また、コートやマフラーをしている場合は、面接場所に入る前に取るのがマナーです。
【2】到着時間
面接開始時間の5分前を目安に受付をして、「本日●時より面接のお約束をしております●●と申します。ご担当の●●様はおられますか?」と伝えましょう。
言うまでもなく遅刻は厳禁!万が一遅れそうな場合は、事前に連絡を入れること。逆に早すぎるのもNGです。
【3】待機中
控室で待機する場合があります。携帯電話をさわるのはNGです。
立ち方や座り方がだらしなく見えないよう、気を引き締めて。通りかかる方がいれば明るく挨拶をしましょう。
【4】入室時
入室時には「失礼します」の一言を。
面接官に体を向けて、「●●と申します。本日はよろしくお願いいたします。」と言ってからお辞儀をします。
【5】お辞儀の仕方
お辞儀がキレイに見えるコツは、背筋と首筋をまっすぐにしたまま、腰から上半身を傾けること。視線は床を見ます。
指先はまっすぐ伸ばし、男性はズボンの脇に手をおろし、女性は体の前で両手を重ねましょう。ゆっくりと体を起こすと好印象です。
【6】座るタイミング、座り方
椅子があっても勝手には座らず、「どうぞおかけください」とすすめられてから、「失礼します」と言って座ります。
背もたれには寄りかからず、背筋を伸ばして、足は揃えます。両手はひざの上に。
【7】話し方
いよいよ面接スタート!
敬語で、明るく大きな声でハキハキと。「相手の話をきちんと聞いて、誠実に答えようとしている」ことを、態度や表情からも印象付けられるように心がけましょう。
「えっと」「まあ」「とりあえず」等の口癖も、あまり頻発すると印象が悪くなってしまいますので、日頃から気をつけましょう。
【8】退室時
面接が終わったら、入室時と同じく、面接官に体を向けて「本日はお時間をおとりいただき、ありがとうございました。どうぞよろしくお願いします。」と言ってから、お辞儀します。
部屋を出るときも、「失礼します」の一言を忘れずに。
まとめ
以上、面接を受ける際に準備すべきポイントをご紹介しました。
面接当日の限られた時間の中で、自分の考えをきちんと伝えられるよう、しっかりと準備をしましょう。
不安なことがあれば、お気軽にキャリアアドバイザーまでご相談くださいね。
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