株式会社ノースオブジェクト「Keitto Leipa(ケイット レイパ)」/松下さん(チーフ)、本橋さん【2014年入社】インタビュー
2014年11月、大阪・堀江にオープンした“北欧の森”をイメージしたベーカリーショップ。
アパレル事業を主力とする株式会社ノースオブジェクトが、自社ブランドの服や雑貨とコラボさせた新しいスタイルのベーカリー「Keitto Leipa(ケイット レイパ)」。“北欧の森をイメージした小さなパン工房”をコンセプトに、2014年11月15日にOPENしたベーカリーです。
パン工房でオープニングスタッフとして採用されたブーランジェのお二人。
女性が活躍中の企業でわたしも腕をふるいたいと応募された松下さんと、家庭があり安定を求めていた本橋さん。
転職のきっかけや二次面接の実技テストについて、入社後の感想などを伺いました!
これまでの経験と転職のきっかけ
松下さん:今まで10年ほど製パン業界で働いていました。店舗ベーカリー、ホテル、再び店舗ベーカリーと3ヶ所でブーランジェとして経験を積みましたが、しばらく休職期間を設けたいと思って1年ほどこの業界を離れていました。
長い目で次の転職先を探そうと考えていて。たまにインターネットで“パン製造、大阪”と検索して求人情報を見ていたくらいで、人材紹介サービスに登録する、というほど本腰は入れていませんでしたね。
本橋さん:私はもともと貿易関係の企業で5年間ほど営業職に就いていたのですが、昔からパンが好きだったことから、長年パン職人に興味をもっていました。転職をするなら若いうちが良いと思い、自宅近くのベーカリーに転職したのがこの業界に入ったきっかけです。
そこで3年ほど働いて製パン技術をイチから学ばせてもらい、そろそろ次のステップに進みたいと考えて転職活動をスタートさせました。
ノースオブジェクトさまに応募されたきっかけや理由
松下さん:偶然クックビズに掲載されていたノースオブジェクトの求人を見つけて。
女性が活躍している企業である、という求人の内容に興味を持ったことがきっかけでした。タイミング的に本当はまだ製パン業界に復帰するつもりはなかったのですが、仕事の内容や労働環境などを見て、“これを逃す手はない!”と感じて即断でしたね(笑)
製パン業界では朝3~4時から始業、というのはめずらしくありませんが、ここの出勤時間はゆっくりめでしたし、休みや手当なんかもしっかりしていて。この好条件なら応募者の倍率もすごいんじゃないかと、“もう少し休職してから”なんて迷っているヒマはありませんでした。
本橋さん:ハローワークに足を運んだり、求人サイトを見たりしていた中で、クックビズに掲載されていたノースオブジェクトの“オープニングスタッフ募集”という求人に惹かれて応募を決めました。
新店であることや仕事内容はもちろん魅力的でしたが、経営基盤もしっかりしていて、労働環境や待遇がちゃんと完備されていたことも魅力的で。すべての面で“ここで働きたい!”と、第一志望でしたね。
とりあえず大急ぎで応募して、ダメなら他をあたろうと(笑)。私は妻がいるので、給料はもちろん、福利厚生などの待遇面が整っているかどうかは重要なポイントでした。
二次面接で実技試験が行われたとか
松下さん:しばらくパンを作っていなかったので、純粋にパンが作れる!と思って嬉しかったですね。
“森のクリームパン”、“森のサンドイッチ”という抽象的なテーマと“自分の好きなパン”という3つの課題が与えられたのですが、テーマのパンよりも好きなパンの方に力を入れて3種類も作っちゃいました(笑)
直営ベーカリー1号店の厨房をお借りしたのですが、発酵を待ってる間などに丸めを手伝わせてもらったりして。体験入店のように職場の雰囲気を感じることができたのも良かったです。
長く働く職場を探している人や、本気でそこに転職したい人にとって実技試験というのは良いチャンスになると感じましたね。
本橋さん:一次面接の最後に突然テーマを言われた時は、まず頭が真っ白になりましたね(笑)製パン業界の転職で実技試験を行うことってめずらしくないですかね?生地からとなると1日仕事の試験になりますからね。一次から二次までは1週間ほど時間があったので、その間にゆっくり考えることができました。
入社後の感想
松下さん:まず、設備の充実ぶりに驚きましたね。ノースオブジェクトはアパレル事業が主軸の企業ですが、本当にアパレル企業が運営するベーカリー?というくらい、しっかりと設備がそろっていて。ひとつの機械があるのとないのとでは、断然効率が変わってきますから、ここのポイントは大きいです。
あとは求人原稿に書いてあったように、女性社員がたくさん活躍している会社で。年代の近いスタッフも多いので、人間関係でも安心感があります。
私はチーフを任されていますが、本社や営業の方にもたくさん助けてもらっています。工房内だけでなく、立場や担当業務の枠を超えて“みんなで新しいものを作り出していこう”という意欲と雰囲気につつまれた会社です。試作づくりも日々の業務の中でひらめいた時に、楽しみながら取り組んでいます。
自分が好きなことを仕事にしているから楽しいはずなのに、環境や人間関係のせいでだんだん辛くなっていく、ということもあるじゃないですか。ここは本当に、そういうことを一切感じない職場ですね。
本橋さん:予想していた以上に労働環境や待遇がしっかりしていましたね。そして、松下さん同様、工房の設備が本当に整っていて驚きました。ミキサーだけでも2台あるので効率が断然ちがいます。導線についても以前働いていたベーカリーは工房内の面積が狭く、作業台の横をすれ違うだけでも少し苦労したのですが、ここは作業台が工房の中心に設置されていて。日々些細なストレスを感じることなく、のびのびと働ける環境が嬉しいですね。
あとは、二次試験の時に作った課題のパンが、OPENと同時に商品化されたことに驚きました!良いと認められたものが実際に商品化するまでの流れがすごくスピーディで。そういった点でも楽しさ、やりがいを感じることができますね。
これからの目標
松下さん:とにかくまだOPENして間もないお店なので。まずは地域のみなさまに認知していただいて、ちゃんと売上げを確保していくことですね。このエリアで人気のベーカリーに成長させていくことが当面の目標です。
本橋さん:まずは本当に、松下さんがおっしゃった通りです(笑)新しいお店、新しいチームでお店を盛り立てていくことですね。あとは個人的な目標としてですが、以前の職場とは違い、今は私も見習いという教えられるだけの立場だけではないので。
今後は自分を成長させることはもちろん、若手のスタッフに上手く技術や知識を伝えていけるようになりたいですね。さらに将来の目標としては、独立という夢も持っています。