はじめまして、クックビズ東京オフィスの菅原です!
私は、これまでずっと飲食業界で働いてきましたが、今はクックビズの女性キャリアコンサルタントとして転職のお手伝いをしています。

今回は、私がホテルの和食店で新入社員として勤めていた頃の経験をお話します。

その日は旧正月ということでホテルはとても忙しい日。
遅い時間に9名の中国人の団体様が来店され、私が1人で接客を担当することに。
身振り手振りと精一杯の笑顔で何とか接客をします。

しゃぶしゃぶのコースを頼まれましたが、空腹とフライトの疲れで「早く料理を出してくれ!」と催促するお客様。
いよいよメインのお鍋。
あらかじめ準備していたお鍋をコンロに乗せ、お客様の前に出そうとした瞬間!!!

コンロがお客様の背もたれにぶつかり、お鍋をひっくり返してしまい、お客様はびしょ濡れになってしまいました。

びっくりしたお客様はすぐさま立ち上がり、何も言わずお部屋に戻ってしまわれたのです。
幸い熱湯ではなかったので、怪我はさせずに済んだものの、ただでさえ急ぎ焦っていた私はどうすることもできず、泣き崩れてしまい、その場に居合わせたマネージャーに一旦接客から外れるよう指示されました。
こんな忙しい日に大失態を犯してしまった新入社員の私。何よりお客様にご迷惑をかけてしまった…

この後私はここで働いていけるのだろうか。

そんなことまで頭を過ぎり、泣きじゃくっていたところ、戻ってきたマネージャーが

「先程のお客様が、あなたにもう一度接客をしてほしい。急かしてしまった僕たちが悪い、彼女を叱らないでほしい…と。」

「だから君は最後まであのお客様の接客をすべきだ。」というのです。
私はお客様の元へ戻り、最後まで精一杯接客をしました。
お客様は喜び、笑顔で帰って行きました。
目の前のことに必死で急ぐあまり、失敗はしてしまいましたが、最終的にすごく喜んで帰って下さいました。

もし少しでも手を抜いたり、追われているからといって適当な対応をしてしまっていたら生まれなかった結果ではないか、一生懸命取り組む姿勢がお客様に伝わったのではないか、と思っています!
助けてくれた上司や、チームワークのおかげで、1人では乗り越えられない状況を乗り越えることができ、新入社員の私にとって、とても大きな出来事だったように思います!
この時感じた、「どんなことにも手を抜かず、一期一会の精神を持って接客・仕事をしていこう!」
という想いを胸に、クックビズで皆様のお手伝いができるよう奮闘しております!

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