こんにちわ!
飲食専門キャリアアドバイザーの上村です。
今日は私と二人三脚で夢を叶えた劇団員のお話です。
彼と出会ったのは初秋の風が冷たく感じてきた10月。
彼は高校卒業後、夢を叶えるため、役者養成校を経て東京のとある劇団に飛び込んだ。
それから15年。
メジャーデビューを夢見て居酒屋やダイニングバーなどのアルバイトで食いつないできた。
希望はイタリアンの調理
『将来、イタリアンバールのお店を開業したい。』
しかし今の仕事は呉服屋の営業職。
年齢は36歳。
この経験では正直難しい。
それは彼自身もよく理解しており履歴書を何枚送っても面接してくれるお店は無かったようだ。
私はこの経験でも相談に乗ってくれそうな会社が1社思い浮かび、アプローチ。
しかし、年齢と経験からあまり積極的に会おうとはしなかった。
私は粘り強く会って欲しいと食い下がった・・・
私の長年のカンから絶対採用される方であるという自信があった。
お客様もそこまで言うならと面接が決まった。
面接後、予想通り洋食担当者は採用したいと返答してきた。
しかし、社長面接の日程調整をしているさなか、洋食担当者から電話が。
採用の稟議が通らなかったとの返答。
どうやら洋食業態の売上げ状況が芳しく無く社長が人員計画を見直したいとのことらしい。
採用見込みがあるようなお話だったので、彼は大変残念そうだった。
私は諦めなかった。
イタリアン調理での入社がダメなら和食調理なら良いか、先方に聞いてみた。
良いとの返答。
彼に和食調理からやってみないか相談してみた。
配属先は京都祇園の寿司をメインにした創作料理屋で朝までやっている店。
彼にももちろん妻がいる、彼は迷っていた。
「同じ会社なので異動はある!
将来独立するのであれば幅広い調理スキルを身につけられるチャンスでもある!」
私は彼を説得した。
翌日『やってみます』と電話が。
そしてすぐに勤務がスタート。
12月の一番忙しい時期からのスタートだったので、正直なところ少し心配だった。
残念ながら心配は現実となった、年末間際彼は弱音を吐きそうだと電話してきた。
毎日夜通しの勤務で朝帰り、休みは週一日しかない、私にはどうすることもできなかった。
年明け半ばに彼から電話があり、先日社長と話す機会があり本来の希望を伝え、
社長は彼の希望を受入れてくれた。
2月からイタリアンでの調理スタッフとして勤務が決まった。
面接担当者に聞くと彼の評価は高く、2ヶ月ほどで会社に必要とされる人材になっていた。
彼の夢は叶った・・・