「クックビズ総研」編集部の松尾です。
2014年、新しい年になりましたが、今年の目標や抱負は考えられましたか。
わたしは先日、目標を決めるいいきっかけになった展覧会、「はたらきたい展。OSAKA」に行ってきました。

エントランス

「はたらきたい展。」とは2013年、東京・渋谷で開催された際の動員数が1万人超となった糸井重里氏が主宰するウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」発の展覧会。

「ぜひ巡回展を!」という、多数の声に応え、1月19日(日)まで大阪梅田にある梅田ロフトにて開催されているということで行って参りました!

会場を訪れる前に「はたらく」ことについてひとまず考えてみました。

わたしはなぜ、はたらいているのだろう…。

お金を稼ぎたいということは大前提ですが、ただ単にお金を会社からもらいたいのではなく、自分の興味がある仕事、はたらくだけでなく、楽しく自分が成長できる職に就きたいと思い、いまこの会社で働いているんだなと再確認しました。

梅田ロフトの7階、ロフトフォーラムが今回の会場。まず、会場マップが手渡されます。
ここには会場の見取り図やこれまでの「ほぼ日刊イトイ新聞」で反響が大きかったコンテンツがずらりと並んでいます。

また糸井重里氏のこれまでの仕事の軌跡などが記されています。

このマップを手にいざっ! 会場入ってすぐ、最初のコンテンツは「はたらく道具」とその道具の持ち主のはたらく姿の映写。

秋田県にある人口わずか2,600人ほどの小さな村、上小阿仁村(かみこあにむら)で47年間、ひとりで活版印刷で新聞を作り続ける加藤隆男(かとうたかお)氏が実際に使っている活版の展示。

この方のすごいのは単に刷るだけではなく、取材やレイアウト編集、ライティング、一文字一文字を集めてつくる版作り、印刷など新聞ができあがるまでの一連の行程をすべてひとりでこなすこと。
週に一度の出版に活字を拾うのに3日、印刷に1日、また拾った活字をあった場所、棚に戻すのに3日費やすそうです。

そうやってつくった「上小阿仁新聞」を、47年間、発行し続けているんですって。
加藤氏にとって新聞を作り続けることは「はたらく」という枠を超え、人生そのものだなと感じました。

また、冒険家であり、写真家である石川直樹(いしかわなおき)氏の遭難した際に海上放棄し、4年後に手元に戻ってきた奇跡のカメラの展示。

このカメラ、言っちゃ悪いですがもうボロボロ。
部品は取れていますし、海水につかり錆びています。

でも、石川さんがこのカメラをどんな気持ちで放棄したんだろうと考えると、簡単な言葉で言えることではないですが辛かっただろうなと思います。

だって、自分の命の次に大切だった「はたらく道具」、カメラを放棄したわけですから。
このカメラに入っていたフィルムに何が写っていたかはもちろん、確認することはできません。

ですが石川さんの記憶にはしっかり刻まれているんでしょうね。
さて、次に「ほぼ日刊イトイ新聞」での仕事の考え方やコンテンツ作りの秘話のご紹介。

「ほぼ日」の一読者として、なるほどと感じる点が多々ありました。

そして、東北大震災後にできたコンテンツ、「東北の仕事論」。被災企業のゼロから立ち上げる仕事論。
震災直後と今の状況を比較することで各企業の力強く、着実な足取りを感じることができます。

また東北ではたらく人の写真の展示。
みなさん、自分の仕事に誇りをもち、いい顔のお写真ばかりでした。

たくさんの人でにぎわっていたのが「ほぼ日」のご意見番、みうらじゅんさんの語り下ろしムービー。
たっぷり45分間、みうらじゅんさんが「ゼロから1を生み出す仕事」について語っています。

それも、オモシロおかしく、みうらじゅんさんらしく。

会場の最後には大きな大きなテーブルが。このテーブルには来場者の「はたらく」思いを自由に書き込めるようになっています。
はたらきたい人の思いや、はたらきながら悩む人の思いなど。

「はたらく」価値観はみんな違ってていいんだと励まされました。

また、被災地、石巻から来られた方の思いを目にすることができましたよ。壁側には渋谷開催時に書き込まれたテーブルの展示もあります。

糸井重里氏、直筆の書き込みを発見!

テーブル

今回、わたしが一番楽しみにしていたのは99のはたらく人のことば。
「ほぼ日」にはこれまでに2,000近くのコンテンツがあったそうです。

その中から有名無名関わらず、はたらく人のことばを99個抜粋。
名刺サイズのカードに「はたらくことば」がひとつひとつ、印刷され置いてあるので、自由に取って持ち帰ることができるのです。

わたしも一枚一枚、読みながら99枚集めました。

99の言葉の中には、ふか~く納得できるもの、勉強になるもの、などどれもこれも面白いことばばかり。

99の言葉の中から気になったことばをいくつかご紹介しますね。

99のことば

お客さんに訊かれたことからすべてが、はじまります。こういうことを求められるんだな、こういうことに悩んでいるんだな、ということがわかります。それらはみんな、仕事の「答え」ですよね。
佐伯チズ(美肌師)

今から考えたってわかりゃしないよ。結果は結果だ。結果にこだわるから何でもできなくなる。それがいちばん愚劣なことなんだ。
岡本太郎(芸術家)

ウェイトレスをやるって芸術よ。たくさんのテーブルや椅子のあいだを通るんだもの・・・。私がいつもやせたままでいるのはそんなせいね。私流に椅子のあいだを通り抜ける。誰もできやしないわ。そよ風のように通りぬけるのよ。もしフォークを落とすとするでしょ。それをとるにも格好があるのよ。いかにきれいに私がそれをひろうかを客は見てるわ。私は舞台の上にいるのよ。
ドロレス・デイント(ウェイトレス/スタッズ・ターケル『仕事!』より)

若さっていいよな。若い人たちが、ほんとに素直に100パーセント、今、自分が若いことのすごさを理解できたら、もっといろんな仕事ができるのにって思うんです。でも、それがむずかしいんでんすよね。河原成美(博多 一風堂店主)いいことを言う人、間違ったことを言う人、何も言わない人がいます。何も言わない人は、いちばんダメ。いいことを言う人が2番目にダメ。間違ったことを言う人、これを私は評価します。
原田泳幸(日本マクドナルド社長)

あなたは今、はたらいていますか?

あなたにとってはたらくとはどんなことですか?

どんな思いをもち、はたらいていますか?

はたらくことについて悩んでいませんか?

はたらいている人も、はたらいていない人も はたらくことが楽しい人も、そうじゃない人も きっと、なにかを感じられることができる展覧会だなと感じました。 (記事:松尾)

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