コンクリート工場勤務から調理人へ華麗なる転身

こんにちは。飲食専門キャリアアドバイザーの上村です。

私は、外食企業で店長に携わった後、10年以上飲食専門のキャリアアドバイザーを経験してきました。
年間1000名近い求職者の方とお会いしています。

ある日のエピソードです

「イタリアンの調理人になりたい!」
そんな強い想いの男性が、クックビズの転職相談にやってきました。

「10年前までは、大阪でプロのミュージシャンを目指していた」
「最近まで、地元のコンクリート製造工場でオペレーターをしていた」

飲食とは関係のない、そんな話からスタート。
「飲食店ではたらいた経験は?」と聞くと、「居酒屋で1年ほどアルバイトしたくらいです」

これまでのキャリアアドバイザー経験から、そのとき感じたのは、「33歳か・・・、この年になるとスキルや経験重視の採用になる。イチからはじめるとなるときびしいのが現実だ・・・」。

もちろん、ご本人にもそのことを率直に伝えました。
ですが彼はひるむことなく、「料理人として、本当にやっていきたい。給与は低くていいから、どこか調理見習いで採用してくれるところはないですか。」

彼の気持ちは本当なのか??

私は半信半疑で彼の調理スキルをチェックすることに。

  • 業務用サイズのフライパンを触ったことがある?
  • スライサーを使わず、包丁でスピーディに千切りキャベツが切れる?
  • 魚をイチからさばける?

といった質問をしていくと、居酒屋で1年働いた程度、といっても、料理が好きで、家でも料理をしていて、基本的な調理スキルは一定レベルを確保していることが分かったのです。

  • 料理を学びたいという意欲があること。
  • 基本的な調理技術が身についていること。

面談が終わり、「なんとか彼に合う仕事を紹介したい」。と強く感じ、東奔西走して面接してくれるところを探しました。

すると神戸市内のとあるホテルから反応が!

「意欲がある人材なら、年齢問わず歓迎する。面接をしたい」
そんな言葉をいただくことができたのです。

面接日当日

面接前、少し早めに彼と待ち合わせ、今一度調理人として覚悟を決めて面接に望むことを再確認。
そこでも彼はやはり本気だった!

「彼なら大丈夫」。私は確信した。

面接本番。
面接に同席したのは総支配人、料理長、人事部長。

彼が遠方なので面接が一回で済むように配慮してくれてのこと。

面接の中で、彼のご両親が地元で居酒屋を営んでおり、もう年なので楽をさせてやるためにも、自分が将来的には店を継ぎたい」
そんな強い意志をアピール!

総支配人が言った。
「このホテルで頑張ってご両親を安心させてあげなさい!」っと・・・

彼の調理に対する本気の熱い想いが伝わり、その場で総支配人から内々定をいただくことができたのです。

年内に内々定が出て本当に良かった!おめでとう!
彼も「安心してお正月が迎えられる」と目を潤わせて喜んでいました。

もうそろそろ勤務スタート。
彼ならきっと、自分の目標をかなえてくれるはず。

飲食業界においては経験も大事だが、しかしそれより大事なのは熱意だと思います。

「その仕事に就きたい」

彼のそんな熱意が伝わったからこそ勝ち取れた内定だと私は感じました。
終わり

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