
前回記事では、「食」にまつわる新しい資格:フードエスポワール資格についてご紹介しました。
フードエスポワール資格では、有名美食家である来栖けいさんが、全講座を担当されるのが特徴です。
講義の中で、来栖さんは、食べ物にはすべて『おいしさのピーク』があると言われていました。
基本的にはできたてが美味しいとされるが、そうでないものも多く存在するというお話です。
食べ物には全て、「おいしさのピークがある」

例えば・・・・
「ラーメンは、出来たての熱々においしさを感じかちだが、ラーメンの特徴になっているスープ本来の味わいをしっかりと感じられるタイミングは、いったいどこなのか?そのタイミングこそおいしさのピークで、ラーメンは○○くらいのタイミングなんです」。
他にも、バゲット、ワイン、カツサンドなど、身近な食べ物のそれぞれのおいしさのピークについても、その理由と合わせて来栖さんの持論が解説されていきます。
「まずは、その料理の持っている”おいしさの決め手に注目すること”で、おいしさのピークもみえてきます」と、来栖さんはおっしゃっていました。
何でも作りたて・焼きたてがおいしいと思ってしまいがちですが、そうではなく、おいたほうがおいしいものもある。
普段、食べようとしているものの美味しさのピークはどこだろう?と考えるのも面白いですね。
少しの違いに気づくと、おいしい理由がわかる

また来栖さんは、食べ方の違いと味の変化を楽しむこともおっしゃっていました。
「同じ食べ物でも、食べ方や作り方でおいしさは変わる。大幅になにかを変えるのではなく、ちょっとした気付きだけで劇的においしくなる」。
例えば・・・卵かけごはんなら
- 卵の溶き方に注目してみる
- ごはんの温度に注目してみる
- ごはんと卵のまぜ方に注目してみる
など、着眼点を変えることで、味わいがそれぞれ違ってきます。
フードエスポワール資格は、普段何気なく食べている食品、食事を見つめ直すきっかけになりそうです。
また、飲食業でお勤めの方にとっては、お客様に「おいしい」ということを言葉で伝えるためのヒントが得られるのではと感じました。
(取材:中西)