退職届けを書く

内定をもらって、いざ退職!今すぐにでも新しい職場で働きたいと思っても、今の職場を辞めるには社会人として守るべきルールがあります。

また退職を引き留められて、ずるずると引きずってしまうのもよくないこと。
自らの次のステップを考え、退職を決意したのだから、ダラダラと続けるのは自分にとっても、店舗にとってもよいメリットはありません。

新人ビジネスマン

今後も飲食業界でがんばるつもりなら、なおさら円満退職することは大事です。
転職先の人事担当者が手続きなどの件で今の職場に問い合わせることもありますし、悪いウワサは広まるのが早いもの。
くれぐれもケンカ別れなどせず、波風を立てずにキレイに辞めたいものです。

しかし、意外にも「円満退職できなかった」という人が多い。
そこで今回は退職にあたって失敗をしないために、押さえておきたい円満退職のコツをまとめました。

しっかりけじめをつけて円満退職する9つのコツ

1.退職の意思表示は、最低2週間前までに。2ヶ月あれば引継ぎもスムーズ

退職の意思表示は、法律上では2週間前までとなっています。

民法第627条1項 当事者が雇用の期間を定めなかったときは、各当事者は、いつでも解約の申入れをすることができる。この場合において、雇用は、解約の申入れの日から二週間を経過することによって終了する。
引用:電子政府の総合窓口e-Gov(総務省)

職場によっては、就業規則などで退職通知期限が定められている場合も。まずは会社の規定をしっかり確認しましょう。引継ぎのことも考慮して、退職希望日の1~2ヶ月前に報告できると良いでしょう。

2.円満退職は出だしが肝心!まずは直属の上司に、口頭で伝えよう

まず伝えるべき相手は、直属の上司です。
退職を決めた後、他社で内定をもらった嬉しさに、真っ先に同僚に辞めることを言うのはNG!
上司が知らないのに周囲はみんな知っている、なんていう状況にもなりかねません。

同僚には、会社が公表するまでは言わないようにしましょう。

上司に直接言い出しにくいからといって、電話やメールで伝えるのは社会人として非常識。
忙しい時間帯を避けて、口頭できちんと伝えましょう。

苦悩するビジネスマン

また、たとえ不満があって辞める場合でも、退職理由としては心にしまっておくべき。
個人的な事情としておくのが無難です。万が一、上司が腹を立てたり感情的になっても、円満退職を目指すならグッとこらえて冷静に対応しましょう。

3.退職日が決まったら「退職願」を提出しよう

上司と相談のうえ退職日が決まったら、「退職願」を提出します。
職場に決まった書式があれば、それを使用してください。

指定がない場合は、白無地の便せんに黒か青のボールペンかサインペンで、直筆で書きます。
形式的な書類ですので、詳しい退職理由などを書く必要はありません。

退職願

白無地の封筒にいれて、直属の上司に手渡しします。

退職願封筒

※以下をクリックすると、PDFファイルをダウンロードできます!
退職願(PDFファイル)

4.退職日を決めたら、ズルズル延ばさない

退職すると申告したものの、「次の人が見つかるまで」と引き留められることもあるかもしれません。

しかし期限をしっかり決めておかないと、ずるずると辞められなくなってしまい、内定をもらっている場合は次の職場に迷惑をかけることにも。
「次の人材を見つけるのはオーナーの仕事」と割り切って、あなたはあなたの責務をしっかり果たしましょう。

5.退職前、お客様への挨拶はいつ頃?どのように?

お客様にいつどのように知らせるかについては、職場の方針により異なりますので、上司と相談のうえ決めましょう。
新しい職場が決まっている場合や独立する場合は、親しいお客様に伝えておくと、また新しいお客様になってくださるかもしれません。

6.他のスタッフに迷惑をかけないよう、引継ぎはしっかりと

退職前は、通常業務と引継ぎを同時に行なうので忙しくなります。
引継ぎスケジュールを立てて、計画的に進めましょう。

引き継ぐ相手の都合も考えて、無理のない引継ぎを心がけたいものですね。

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引き継ぐ人材が決まっていない場合は書面に残すなど、できる限りの努力はしておきましょう。

7.退職の最終日までしっかり務めよう

辞める日が近づくにつれ、心は新しい職場に行ってしまい上の空になったり、「どうせ辞めるから」と手を抜いたり。
まさかそんなことはないとは思いますが、最終日までは現職場のスタッフとしての自覚を持って、しっかり務めを果たすこと。

そして最後に、今までお世話になった上司や同僚に感謝の気持ちを込めて挨拶しましょう。

8.会社から受け取るもの、返却するものを確認しておこう!

退職日または退職後に、会社から受け取る書類は下記の通りです。

  • 雇用保険被保険証
  • 年金手帳
  • 源泉徴収票
  • 離職票

※離職票は、次の職場が決まっている場合は必要ありません。

また、退職日までに会社に返す書類は下記の通り。

  • 健康保険被保険者証

その他、社員証や、制服、社有のものなどがあれば、きちんと返却しましょう。

9.辞めた後も、会社の悪口や文句は言わない!

晴れて円満に退職できた!という開放感から、元同僚や友達に、ついつい前の職場の悪口や文句をぶちまけてしまってはいけません。

冒頭にも書いたように、悪いウワサほど広まりやすいもの。

今まで築いた人間関係をこわすだけでなく、新しい職場でやりづらくなってしまっては、転職成功とは言えません。
人と人とのつながりを大切にすることが、いつか自分の身に返ってくると心に命じておきましょう。

最後に…

円満退職の9つのコツ、いかがでしたでしょうか?

やるべきことをしっかり押さえてキレイに辞めてこそ、心機一転、新しい職場での仕事にも打ち込めるというもの。
退職を考えている方はぜひご参考になさってくださいね!

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