ソーセージ

「ソーセージとウインナーの違いは?」

この質問にちゃんと答えられる方は少ないのではないでしょうか?

何となく、お弁当に入っている短くて小さいものは「ウインナー」で、魚肉ソーセージや、ホットドッグのような太長いものが「ソーセージ」というような、ざっくりとした認識の方も多いのでは?

しかし、この2つは見た目は似ていますが名前が分けられられているのにはちゃんとした定義と理由があります。
そこで今回はソーセージとウインナーの違いについてご紹介します。

しっかり違いを理解して、誰かに聞かれた時にさっと答えたらカッコいいかもしれませんね!

ソーセージとウインナーの語源について

「ソーセージ」の語源は「塩漬けされて貯蔵された肉」という意味です。

ソーセージは約3,500年前のエジプトやいまの中東地方で食べられていたという記録が残っているほど、実は歴史の深い食品なのです。
しかも、その製法・材料等は国によって様々で、なんと約1,000種類もあります!

広辞苑によれば、ソーセージとは“牛・豚・羊の腸などに各種の調製した獣肉・魚肉を詰め、乾燥・湯煮または燻製にした保存食品”であると書いてあります。

現在では、人工的なケージング(皮)を腸の代わりにしているものがほとんどですが、つまりは腸のような袋に味付けした肉を詰めて調理したものがソーセージです。

ということは、ウインナーも何かしらの袋に調製した肉を詰め込んでいますので、ソーセージということになります。
そして、ウインナーは正式名称をウインナー・ソーセージといい、オーストリアのウイーン発祥の1,000種類もあるソーセージの1つなのです。

もうお分かりだと思いますが、ウイーンで発祥したから、ウインナーと呼ばれています。

ウインナーもソーセージの1種

まとめると、「ソーセージとウインナーの違いは?」と質問されたら、「ソーセージは調製した肉を腸詰にして調理したものの総称で、ウインナーはウイーン発祥のソーセージのこと」と答えれば間違いはありません!

ちなみに、これらは一般的な分類で、日本においてウインナーは“羊の腸を使ったもの”。
もしくは、“太さが20mm未満のもの”という定義があります。

なので、先ほどの答えをもっと正確にいうと、ソーセージは調製した肉を腸詰にして調理したものの総称で、ウインナーはウィーン発祥のソーセージのこと。
ただし、日本では太さが20mm未満のものは全てウインナーということになります。

つまり、冒頭で述べたお弁当に入っている短くて小さいものは「ウインナー」という認識はあながち間違いではないわけです。

ちなみに

ウィンナーコーヒーもオーストリア発祥で、コーヒーの飲み方のひとつとして有名ですが、その意味は「ウィーン風のコーヒー」となります。
つまり「ウインナー風の」と付けば、すべてウィンナーということになり、アメリカンと同じく「ウインナー」は形容詞ということです。